第76回菊花賞は京都の超高速馬場を味方にキタサンブラックが優勝。リアルスティールは勿体無い2着。

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2015第76回菊花賞の結果分析

秋華賞ではローズSをミッキークイーンが敗れたように菊花賞でも神戸新聞杯をリアルスティールが敗れ混戦に。

ただし、出遅れと展開のアヤもあったローズSに比して神戸新聞杯は逃げたリアファルの陰すら踏めない完敗。

秋華賞では1番人気を保持したミッキーに対して菊花賞でリアルスティールは2番人気に甘んじた。

レースは大外から酒井のスピリッツミノルがしごいてハナを主張し、リアファルも絡まれた格好となって前半1000m1.00.2と予想以上のハイペース。

だがここまでは八百長の温床となっている京都の超高速馬場でもあり、時計ほどのハイペースではなかった。

おかしなことになったのはここからで2周目の2コーナーから酒井が突然急激なペースダウン。

13.1-13.7-13.7なんてバカなペースに下げれば必然的に後ろから追い上げられる。

さらにルメールがここで致命的な判断ミスをおかして自分も動かない。

元よりスピリッツミノルは勝ち負けに程遠い評価の馬なのだからハナだけ主張させたら後は交わして自分が逃げればよかっただけのこと。

ルメールの心境がどうだったのかは本人にしか分からないが、ラップ分析しながら見ているとここが勝負の分かれ目となったことは明白である。

酒井のアホなんかに振り回されずに自分のレースに徹するべきだった。

ここでの判断ミスによって後続の脚を使わせるどころか逆に楽して差を縮められるターニングポイントとなってしまった。

傍から見ているとどれだけ酒井のケツが好きなのかと勘繰りたくもなるようなペース配分。

挙句に直線先頭が勝利条件にもかかわらず、差し馬に追いつかれた状態での直線。

セーフティリードを保ってこそ対応できるものがなぜ自分から不利な切れ味勝負に持ち込んでしまったのか。

そこまで致命的な判断ミスを犯しながらも最内ピッタリを追走したキタサンブラック、リアルスティールに1/2馬身しか遅れていないのだから能力ではやはりリアファルが最も上だったのがわかる。

キタサンブラックは珍しく北村宏司の好騎乗が光った。

勝因は勿論2枠4番という最高の枠を得られたことと、出入りの激しい競馬になったにもかかわらず付き合わずにじっとインで溜められたことである。

外を回さざるを得なかった上に出入りの激しくなった展開に巻き込まれたリアルスティールとは走破距離に大きく違いが出ていただろう。

ただ、言えることはリアルスティールはまだゴール前で脚が残っており、勿体無い競馬だったということか。

油断をすればキタサンブラックにやられることはスプリングSで思い知ったからこそ皐月賞では徹底的にマークして負かした。

ところが次走のダービーで距離不安が露呈したキタサンブラックを軽視するのは祐一に限らず仕方がない。

とはいえそれでは済まないのが福永祐一の100点がない80点騎乗ではないか。

他の騎手なら常に80点ではないかもしれないが60点もあれば100点もあるから勝利という結果は出せる。

対して常に何かが足りない祐一ではG1のような大きなレースになればなるほど足りない分が致命傷となる。

ワールドエース「問題は騎手」

ダノンシャーク「問題は騎手」

ロードカナロア「問題は騎手」

ジャスタウェイ「問題は騎手」

エピファネイア「問題は騎手」

ヴァンセンヌ「問題は騎手」

リアルスティール「問題は騎手」

シルバーステート「騎手替えてください」

、、、さすがに無関係とはいえない。

ただ、今日の菊花賞の乗り方はよく乗った方ではないだろうか。

80点はあげられる内容。

北村宏司が120点であってルメールが60点。

ルメールに至っては騎手のせいで負けたから30点でもいいくらい。

レース全体では低レベルだったと評価。

ビッグアーサーがレコードで勝ったように馬場レベルは昨年と同等と思われる。

昨年のトーホウジャッカルが内伸びで3.01.0だったことを考えれば今年の時計は2つは遅い。

13秒台を3ハロンも刻んだ出入りがおかしくなった箇所の分だけ時計が掛かった格好だ。

第76回菊花賞(G1)
1着 キタサンブラック 北村宏司 3.03.9   35.0 清水久詞 5
2着 リアルスティール 福永祐一 3.03.9 クビ 35.1 矢作芳人 2
3着 リアファル C.ルメール 3.04.0 1/2 35.3 音無秀孝 1
4着 タンタアレグリア 蛯名正義 3.04.2 11/4 35.3 国枝栄 6
5着 サトノラーゼン 岩田康誠 3.04.4 11/4 35.3 池江泰寿 3

■ラップ構成

200m 400m 600m 800m 1000m
12.7 23.8 35.4 47.7 1.00.2
12.7 11.1 11.6 12.3 12.5
1200m 1400m 1600m 1800m 2000m
1.13.3 1.27.0 1.40.7 1.52.5 2.04.6
13.1 13.7 13.7 11.8 12.1
2200m 2400m 2600m 2800m 3000m
2.16.6 2.28.5 2.40.1 2.52.3 3.03.9
12.0 11.9 11.6 12.2 11.6
4F 47.3 – 3F 35.4

■2015第76回菊花賞(G1)レース映像

※オマケ

■各馬のコメント

1着キタサンブラック

この馬の勝因はとにもかくにも2枠4番という絶好枠を引けたことに限る。

そしてスタミナに不安があるからこそ北村宏司は無駄な動きを一切せずに淀の3000mをきっちりインベタで走り抜けることに成功した。

最内を追走して直線でもインからの強襲を決めた。

あれでもし直線だけでも外に出そうとしていたらリアルスティールに勝たれていたのは間違いない。

こういう乗り方こそ岩田に期待したのだが肝心の岩田が積極策を取らずに後方では。

また、ディープインパクトの距離不安説を一掃したのも大きい。

父ブラックタイドはディープの全兄であり、もはや今の高速馬場にステイヤー血統は存在意義がないと証明して見せた。

仮にルメールがリアファルの能力を引き出していれば2秒はペースが上がってこんな展開には恵まれなかったのではないか。

勝ったからといっても出し抜きのタナボタ勝利であり馬の能力そのものはリアルスティールとリアファルの方が上。

晴れて菊花賞馬とはなったものの、ドゥラメンテが出ていたら楽勝していた事は容易に想像できる。

まあそれはともかくとして北島サブちゃんが馬主生活42年で初めてG1を勝てたことの方がおめでたい。

2着リアルスティール

毎年有力馬の脚を引っ張って乗り潰しているだけに今日はサブちゃんの初G1勝利でよかったのではないかと思える。

祐一本人は距離が長いと戦前から言い訳を用意していたが馬自身が問題ないことを力で証明した。

ただ、勝てたレースだっただけに馬には可哀想な結果。

この世代でトップクラスであることは間違いない。

3着リアファル

落馬で乗り替りが懸念されたが、ルメールがこんな乗り方をするのならいっそのこと乗り替わった方がよかったかもしれない。

個人的に理解が出来ないのがなぜ一度も先頭に立とうとしなかったのか?

酒井がペースダウンをしたときに自ら交わしていかなかったのか?

そんなに馬の力を信じていなかったのか?

疑問は尽きない。

あれだけ出入りの激しい競馬に巻き込まれながら半馬身しか遅れていない3着はこの馬の力が相当なものであることを示した。

それだけに勝てたレースを自滅してしまった内容は正直理解に苦しむ。

4着タンタアレグリア

なぜ内ではなく外を選択したのか。

蛯名は昨年の菊花賞で内枠を利用して綺麗に乗っていたからこそ期待も出来たが。

内を突けていればキタサンブラックの代役はこの馬だったかもしれない。

5着サトノラーゼン

折り合い重視のセントライト記念で後方にいたのは理解が出来るが、

本番の菊で中団後方で走らせたのは勝負にならない。

岩田の頭の中はどうなっているのか。

夏競馬で冴えに冴えた勝負勘がすっかり鳴りを潜める結果。

6着ベルーフ

よく乗っているがこれが現状でのこの馬の力。

器用さがない馬にスローの京都は合わない。

7着ブライトエンブレム

ただでさえ後方にいた上に上がっていこうとした勝負どころで岩田に斜行される不利。

とはいえあれがなかったとしても掲示板がやっとだった可能性。

■秋の天皇賞は今回人気を落とすであろう「あの穴馬」にも要注意!?

・前走と前走の着順が大きく関係?

過去8年の3着以内に入った馬、24頭中の16頭は、

前走が宝塚記念、または毎日王冠でした。

一方、前走が上記2つではなかった馬は複勝率10.%と苦戦傾向にあります。

この傾向から、宝塚記念からローテ、前哨戦の毎日王冠を経由してきた馬には注目です!

・3歳馬~5歳馬に注目!

このレースで好成績を残している馬齢を見ると、3歳馬~5歳馬が強い傾向にある事がわかりました。

過去5年だけを見ても、連対馬は全て3歳馬~5歳馬です。

昨年も、5歳馬のスピルバーグが強烈な追い込みで勝っています。

・東京コースの好走歴にも注目!

過去に東京競馬場の芝コース、1,800m以上に出走し、連対を果たしている馬や、東京実績の高い馬にも要注意です。

予想する上では過去の東京実績はしっかりと見ておきましょう!

もちろん、これ以外にも天皇賞【秋】を攻略する上で必要な情報は盛りだくさん。

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是非、一度ご覧ください。

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