「実質WIN4」をひっくり返したのは鞍上の差…堅い決着の最後に大どんでん返し【レース回顧】
やっぱり待っていた大どんでん返し
阪神10R天満橋S(3勝)ダ1400
レースの予想でも触れた通り、このダート1400という条件は外差しが決まりやすい。
展開的にも逃げたレアンダーが前半3F34秒5で飛ばし、ビルカール2番手、ヘルモーズ3番手の隊列。直線に入ってヘルモーズが抜け出しを図るが、ゴール前で脚色が鈍り後方に待機していたローズスターとノボリショウリュウが交わす。
ヘルモーズを狙っていた当方としては痛恨の1345着。3番人気馬に勝たれたのは残念だが、2着馬は消していたため痛しかゆし。
ただ再確認したのは前走1200組が人気先行しても勝てないこと。ノボリショウリュウもしっかり前走1200m組の馬だった。
★コメント
1着ローズスター 団野大成
「いつも展開一つという競馬が続いていましたが、今日は上手くはまりました。結果が出て良かったです」2着ノボリショウリュウ 浜中俊
「スタートは一息でしたが、その位置で折り合いをつけながら運びました。前も流れて下がってくる馬を避けながらでしたが、外に出したら脚を使ってくれました」3着ヘルモーズ 吉村誠之助
「だいぶゲートの中での駐立を我慢できるようになり五分に出てくれました。強気の競馬で位置を取りにいきましたが、最後まで頑張ってくれました。強引な競馬になりましたが、よく踏んばってくれたと思います」4着ローズバルサム 酒井学
「ジワッと乗せていった方がいいと聞いていたから、そういう形でスムーズに、上手に競馬をしてくれましたし、直線を向いてジワジワ脚を使ってます。このクラスでもやれるし、次が楽しみ」
中山10R京葉S(L)ダ1200
外からハナを奪ったインビンシブルパパが、そのまま逃げ切り。鞍上のモレイラは中山で準メインメインと連勝も決めた。
ラップだけならスプリンターズS(G1)より前半が速くなることもある中山のダート1200m戦。34秒7-36秒4程度の前傾ラップなら差し馬は届かない。1番人気でモレイラ騎乗なのに誰も競りかけようとしなかったのはハッキリって不満だ。
その証拠に持ち時計のないインビンシブルパパが残れてしまっている。いつもなら前半33秒台が定番だからこそ、他の騎手の不甲斐なさが分かる。レースは当然行ったまま。金玉ついとるんか。
スターターンはクラス上位の力を見せているけど、勝ち切るまでの壁はありそう。圭太ちゃんがどうこうではないね。
昨年の優勝馬シアージストは11ヶ月ぶり。実質スローの2番手から後退では、仕上がっていなかったというしかない。ロードフロンティアは追い切りで明らかに動いていなかった。この馬もここを使ってから。
★コメント
1着インビンシブルパパ モレイラ
「外枠でしたがスタートも良くスピードに乗って先頭に立ちました。リズム良く最後もしっかりと反応してくれました」2着マニバドラ 松山弘平
「自分の競馬は出来ました。勝った馬は前半楽をしていました」3着ペプチドヤマト 北村宏司
「行こうと思えば行けたが、調教師と相談して、間を縫っていく競馬をした。もう少しペースが流れてくれると良かった」4着スターターン 戸崎圭太
「前が残る競馬で、展開が厳しかったです」5着ジュンウィンダム 北村友一
「動いて行きたい時に、外に流れてしまいました。それでも、最後はジリジリと伸びていました」
福島11R福島牝馬S(G3)芝1800
昨年2着フィールシンパシーは気になったが、ずっと見ていて勝ち切れない競馬だけに、WIN5ではあえて狙わなかった。
個人的に注目していたのは超抜追い切りだったフェアエールングとアスコルティアーモ。アスコルの逃げは想定外だったが、4角までは楽しめた。凄くいい追い切りだったけども気持ちの問題なのかねえ。
フェアエールングの6番人気は、正直舐められ過ぎてておいしいなと思った。近走52~53キロで好走した454キロの小柄な馬が56キロに増えるため、課題はそこだけだったものの、勝ったアドマイヤマツリも452キロで1キロ軽い55キロなら大差なし。2馬身差は完敗というしかないか。
そもそも圭太ちゃん乗せても3連勝した馬だからなあ。エスパーでも連勝して主戦騎手交代か。昇級初戦の重賞でこれは強い。
★コメント
1着アドマイヤマツリ 田辺裕信
「控え過ぎずに流れに乗って良い位置でした。手応えよく回ってこられました。最近は調教から雰囲気も良かったですし、成長もしています。よかったです」2着フェアエールング 丸山元気
「1コーナーの入りがスムーズではありませんでした。そこをうまくクリアできていれば、もっと際どい所までいけたと思います」3着フィールシンパシー 横山琉人
「最初の入りでごちゃついて、思ったよりも後ろになってしまいました。勝った馬ほどの切れ味は使えませんでした。それでも良い競馬をしてくれています」5着シンリョクカ 木幡初也
「枠に泣かされました。上位は内枠の馬ばかりになってしまいましたし、今の福島の馬場だと内めで流れに乗れないと厳しいです。枠も枠だったので終いに徹しましたが、その中でも頑張ってくれました。力負けではないですし、嚙み合わせひとつで上位に来られると思います」7着ジューンオレンジ 荻野極
「雰囲気は良く、良い枠が当たったのですが、最初のコーナーで少しだけ引っ張らざるを得ないところがありました。その分位置取りが悪くなってしまいました」
阪神11R心斎橋S(3勝)芝1400
前走誠之助で逃げたメイショウフンケイの前残り逃げ切り。これをイメージしていたのだが、ナムラアトムの菱田が競りかけてペースアップ。にもかかわらず、煽るだけ煽ったら自分は下げる菱田。ファッ!?君そんなトリッキーな騎乗できる子やったんか(震え。
結局メイショウはペースダウンできないまま、便乗した小崎のラブコメディまでプレッシャーをかけてくる。それでもガロンヌが3番手にいるから大丈夫と思いきや、いやあ伸びねえ伸びねえ。
前走の立雲峡S(3勝)で同じ位置から2馬身差がついたナムラアトムとの逆転はないと決めつけてしまった。調教師は前走は追い出しを待たされたと話していたが、映像を見る感じでは大した不利もない。これはむしろ初ブリンカー効果で詰めの甘さが解消したのでは?
人気のユハンヌスもいい脚は使っても勝てないタイプ。前後半3F33秒8-34秒8(前傾1秒0)を4番手から突き抜けたナムラアトムの強さだけが印象に残った。
★コメント
1着ナムラアトム 菱田裕二
「いつも良い状態で乗せてもらえて感謝しています。ブリンカーが程良く効いていました。良い内容でした」2着ユハンヌス 西塚洸二
「プラン通り乗れましたが、結果的にもう一つ前だったかも知れません。でも馬はよく頑張ってくれました」4着サクセスアイ 池添謙一
「ゲートで隣の馬が蹴るところがあり立ち遅れる形。前回のように止めず最後までよく踏ん張ってくれました。1400mは合います」8着ガロンヌ 団野大成
「いい頃の感じが戻ってきました。ただブリンカーが効き過ぎて道中で力んだ分、最後甘くなりました」
皐月賞週のWIN5は5レース全て3番人気以内の決着
こちらの狙いは前半で穴を拾ってラストのクロワデュノールで逃げ切り。
しかし初っ端から穴狙いに失敗し、続く2レース目3レース目も1番人気の連勝で意気消沈。写真指名と別人の風俗嬢が出てきた感じだ。
こうなったら、もうガミってもいいから拾えさえすればいいやと思ったが、いやいや違う、そうじゃない。
こういうときのWIN5って後ろでおかしなことが起きるんだ。俺は知っている。なんせ初回から皆勤して14年も戦い続けてるんだ。このまま終わるはずがねえ。
レースの予想は当たらないのに嫌な予感だけは大抵当たるんだよね。皐月賞前に弾切れして心斎橋Sすら通過できず、ラストもクロワ1点にして意味なし。
それでも34万8680円ならボチボチいい配当じゃない?
でもさあ、俺今回は割と気持ちのいい負け方をしてるのさ。
それは皐月賞の予想に伏線がある。中山のキチガイじみた超速馬場を確認した際、クロワデュノールに不安を感じていたのだ。
ファウストラーゼンのマクリもあるし、ホープフルS(G1)より間違いなく難しいレースになると思ったからである。
だからこそ鞍上の手腕を問われるが、北村友一という騎手は過去にも何度か技術不足を指摘したように全幅の信頼を置ける相手でもない。クロワだってルメールなら勝ってたと思うよ。
というのもあって3連単1着固定は買うつもりもなかった。
当たっても意味ないけどねこれ。
その逆、割と自信を持って買ったのがマスカレードボール1着の3連単。結果は3着に敗れたが、川田から不利を受けなければ勝てたかもしれない。まあモレイラ乗ってれば勝ったろうなあ。
狙った根拠は暇な人なら皐月賞の予想記事でも読んでくださいな。
ちなみに今回の買い目はこんな感じ。どうせ当たっても安かったろうし、クロワが負けても38万なら精神的ダメージは皆無。まあ当たった人は気持ちよかっただろうけどね。
この悔いなし感はデビューから期待しているマスカレードボールをG1級と思い続けている自分の見立ての確認と川田にやられた敗戦と不本意ながら納得したこと。
ハッキリ言って横山武史の続投は歓迎しないが、この辺は話すと長くなるため、別の記事で採り上げたいと思う。
あ、そうそう、少し前は対象1レース目の1番人気が11連敗を喫していたが、現在は5レース目の1番人気が9連敗中。WIN5以外でも最近の重賞って1番人気あまり勝ててないよね。にしても先週今週と急に配当安くなった。
では!