「最多勝」武豊はショウナンラプンタとコンビ…一角崩しは川田将雅より好成績の騎手【阪神大賞典展望】

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「最多勝」武豊はショウナンラプンタとコンビ…一角崩しは川田将雅より好成績の騎手【阪神大賞典】

週初めに展望と攻略ポイントを掲載しているのだが、今週は阪神大賞典(G2)と愛知杯(G3)がWIN5対象レースの重賞である。

ところが、いつもならもう少し書きたいことが見つかるものの、阪神大賞典は例年通り閑古鳥が鳴く状況。愛知杯に至っては芝1400mの変更に目を疑った。あれ?君確か芝2000mの中距離重賞じゃなかったっけ?

元々は牡馬も走っていたこのハンデ戦。2004年から牝馬限定戦となって20年、21年目の今年からハンデ戦でもない芝1400mの牝馬限定戦へと生まれ変わった。あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!って感じの衝撃だ。どこに向かっているのか分からないが、日程的にはヴィクトリアマイル(G1)のステップというところか。

これといった傾向のない愛知杯は放っておくとして、阪神大賞典の話をしよう。

昔の阪神大賞典は面白かった

武豊が騎乗した三冠馬ナリタブライアンと田原成貴が騎乗した前年の有馬記念(G1)を快勝したマヤノトップガンが3着馬を9馬身置き去りにするマッチレースを展開した1996年は、いまだに伝説のレースとして語り継がれているほどだ。

ただ、当時は現代と違って最強馬がまだまだ王道を歩んでいた時代。春天や有馬から逃げ回る恥ずかしい三冠馬などいなかった。ドバイやサウジの遠征もなかったし、なんとかファームのような露骨な使い分けなんてのもなかった。

だからこそ強い馬たちによる白熱したレースも見られたが、サンデーサイレンスの登場とともにスピード色の強い馬が跋扈するようになり、ステイヤー系の馬は徐々に蚊帳の外へと追いやられていった。

お得意様の空気を読んだのか、馬場造園課による魔改造も急ピッチで進み、いつのまにかタイムトライアルが目的のような高速馬場へと作り替えられた。その結果、ステイヤーが敬遠されるようになっただけでなく、長距離戦自体の存在価値が危うくなっている。

成り行きとしては至極当然だ。近代で成功する種牡馬の条件は、仕上がり早でマイルから2000mをこなせるタイプ。高速馬場にフィットした馬が結果を残すのだから、天皇賞・春(G1)なんてどうでもよくなる。

3200mの春天が軽視されるようになった一方で、2000mの天皇賞・秋(G1)は3000mの菊花賞(G1)よりも人気するほど。三冠馬のタイトルが懸かるくらいじゃないと無理に使わない。エフフォーリアやイクイノックスだって菊花賞で距離は持ったはずだ。

いや、少し話が脱線し過ぎているな。シンプルに阪神大賞典の話に戻ろう。

今回狙ってみたい穴馬は?

長距離は騎手だよ兄貴!という訳で、相性のいい騎手をチェックしてみると当然ながら武豊が最多勝。川田将雅君も苦手な条件ながら2着3着はある。竜二はテイエムオペラオーとディープボンド稼いだもの。そもそも長距離のG2ってこのレースとステイヤーズSくらいしかなくね?

で、その武豊が騎乗を予定しているのは、鮫島克駿から乗り替わったショウナンラプンタ。ショウナンの国本オーナーなら池添謙一のパターンもイメージしたが、謙ちゃんはサンライズアースに騎乗予定だ。

克駿が降ろされた理由はよくわからないが、SNSで言われているような話が関係しているかどうかは怪しい。そりゃあ自分がオーナーなら豊さん乗ってもらえるんならよろしくって気もするが、一応デビューからずっと乗ってもらってる騎手だしねえ克駿。別にキャバクラ行きたくて北海道遠征してるくらいはプライベートなんだし自由だよ。

あと、リピーターが好走する条件でもあり、前年の上位入線馬は注意が必要。今年該当するのは2着ワープスピード、3着ブローザホーン、5着ゴールデンスナップ。本番の春天と違ってスローの瞬発力勝負になりやすいことも覚えておきたい。

あーそうそう、ショウナンラプンタの話はともかく、今回ちょっと面白そうな騎手もいたのよ。長距離は騎手で買えって割に、それほど上手いイメージのない岩田望来が実は悪くない成績なんだ。これは阪神芝3000mにおける成績なのだけど、騎乗機会8回で3勝の勝率37.5%なら上々。少なくとも勝ったことのない川田君より数字の上では優秀といってよさそう。

その望来が騎乗予定なのはマコトヴェリーキー。前走は京都記念(G2)で7番人気の3着と盲点になりそうな馬だ。父オルフェーヴルは2012年の阪神大賞典で世紀の逸走をやらかした(池添が悪い)。これ案外やれるんじゃないかな。