「最強」キング姐さんの快進撃を振り返る…ハンデを乗り越えた彼女の何がどう凄かったのか

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キングを 姐さんって
最初に言い出したのは
誰なのかしら
駆け抜けてゆく
私のWIN5

はい、ということで今回のピックアップはR.キングです。

いやあ、痺れたよねえ。コスタノヴァで優勝した先週のフェブラリーS(G1)。根岸S(G3)で騎乗した武史がエンペラーワケアに騎乗予定って出たもんだから、鞍上空白のままでじゃあ誰が乗るんだよって騒がれたタイミングでキングが乗るってさ。

21日にサウジで乗っていたのがトンボ帰りで日曜東京。そこまでして確保したなら勝ち確フラグも立っていたんだろう。東京のダートでいい結果が残せていなかったけども、やるときはやってやるときにやれないのが一流と二流の違い。「チャンスは最大限に生かす。それが私の主義だ!」って赤い人も言ってたっけ。

その苦手な東京のダートだが、8日の1勝クラスを1番人気のアパッシメントで勝利してから、フェブラリーSの23日手前まで13連敗。キングにしては人気より着順を落としたレースも多数あり、まだコツを掴めていない雰囲気だったものの、フェブラリーS当日のダートにおいては、【2.2.0.1/5】の勝率40%、連対率80%と好成績を残した。

人気を着順より下回ったのは1度のみで、他はすべて期待以上の成績。9番人気で穴もあけている。フェブラリー前に騎乗したヒヤシンスS(L)では、断然人気とはいえルクソールカフェで好位から抜け出すパーフェクトシミュレーション。これほぼコスタノヴァと同じような位置取りだよね。

鞍上がキングって発表されて当然データを取って、東京のダートはダメじゃんとなった訳だが、世の中には知らない方がいいことってあるのさと割り引かなかったのは、酸いも甘いも苦いも知っている経験値的な危機回避だった。

「こういうとき、慌てたほうが負けなのよね」

まあそれはそうと、改めてこれまでの成績を振り返ってみたいと思う。

初来日は23年8月のWASJシリーズ。

これをきっかけに乗れるっぽいぞと24年1月から2ヶ月の短期免許をゲット。AJCC(G2)を3番人気チャックネイトで制してJRA初重賞制覇を遂げると、2週間後に東京新聞杯(G3)を7番人気サクラトゥジュールで優勝してしまった。さすがにもう、こいつは化け物かと界隈で噂になった。

そして迎えた今年、会いたくて会いたくて震えていた競馬民の前に再来日。新年早々に京都金杯(G3)で6番人気サクラトゥジュールを勝利に導き、まだ疑っていた人間すら許してください。何でもしますからと頭を垂れるしかなかったのである。

彼女の騎乗を見ていて思うのは、馬群にひるまず突っ込む度胸の良さと脚を使い切る競馬。某空き巣リーディングの人みたいに状況に流されないんだよね。何というか、差し迫られて動くというよりも自分から状況を作り繰り出していく感じ。だから大事なところで後手に回らない。レースを見ていても慌てて追い出したり馬群に詰まって出てこないシーンは多くないはず。

男女差別がどうこう言っても始まらないが、JRAの女性騎手には通称「菜七子ルール」という優遇特典が与えられているものの、外国人騎手には適用されない。競走馬でさえ牡馬と牝馬でおせっくすあろーわんすが適用されている訳で、男性騎手と同じ斤量で乗るハンデを乗り越えたキング姐さんの凄さったらない。いくら関東の騎手のレベルが低いといわれていても、普通に乗って普通に勝つのだから性別を超えた一流騎手として考えるべきだ。

初G1勝ちを期待されていつまで経っても勝てない騎手がいる中、限られたチャンスを即モノにする決定力には目を見張るものがある。

我々競馬民は馬券を優先するため、騎手の好不調は特に敏感だ。仮に今は下手糞だとディスっている騎手だったとしても、結果を残して勝てるようになれば、いつでも手のひらを返して絶賛する程度に適当なのだ。

もちろん、かつて神と恐れられたミルコにしてもそう。あれだけ勝負強かった騎手が今となっては見る影もない。ミルコが乗るだけで買っていた馬券も、現在はミルコだから怪しいまでに落ちた。そういうことだ。

話をまたキングに戻して、データ的なものをチェックする。

こちらは2022年以降の主な外国人騎手の騎乗成績。

ダミアン、ライアン、クリスチャンの3人が突出した数字を残した。イーガンやザバエフも馬質を考えれば素晴らしい数字といえるだろう。意外だったのはマーカンド。大きなレースで酷い乗り方をしていたが、成績はイメージほど悪くはない。

ダミアンとジョアンが驚異的な好成績。ちょうどザバエフが乗れることことも分かり、騎乗依頼が急増したタイミングである。

昨年はジョアン、クリスチャン、ウィリアムが好成績。ライアン、ダミアンは少し下がった。ザバエフはともかく、マーカンドやルメートルも勝率10%を超えていたなら乗れている方か。ん?おかしいなあ。キングは短期免許で初登場。いきなりにしては十分な爪痕を残して帰った。

そしてこれが今年現在。勝率は去年と同じくらい。

ここまでが一般的な成績についての説明。ここからは別の側面からスポットを当てる。

これは22年から今年までの重賞成績のみ抽出したもの。全体成績よりも重賞の方がパワーアップするんだぜ?この意味は分かるよなあ?つまりは決定力と信頼の高さだ。

そんでもってこっちはWIN5のみの数字。なあ見てくれよ。平均人気も騎乗馬の平均オッズも下から2番目なんだぜ。ルメートルがゴミのようだ。マーカンドが下手くそだと言っていた背景には、WIN5未勝利が続いていたからという理由もあったが、昨年冬から謎の快進撃で数字を大幅UPさせた。

それでもー信頼できないのは重賞未勝利のままだからだ。

それに比べてキング姐さんの重賞とWIN5の成績はどうだ?こんなの信者になるしかねえだろ。

(というかイーガンはWIN5でも結構頑張ってたよね)

とまあ本記事は暇つぶしに書いたから色々雑なのは勘弁してほしい。

とりあえず、3月1日と2日が今回の短期免許でキング姐さんを狙うラストチャンス。笑顔でバイバイしたいところである。

買いのキーワードはコイキングならぬホリキングだ。コスタノヴァの勝利でノーザン系からの認知もうなぎ上り。次からはもっといい馬が集まりそうである。

「戸崎と迷ったら悩まずにキングを選べ」

では!