一過性の事象だと決めつけてしまうには、あまりにも勿体ないデータの裏取りに成功した。
今年も相変わらず絶望を振り撒いているWIN5だが、ここまでの開催で少々気になることがあったのだ。
対象5レースの予想をするWIN5は、各レースだけでなく全体の人気やバランスを入念にチェックをしながらトータルの点数を考える必要がある。長く続けていると、ふと点と点ではなく線で考えないと思わぬ落とし穴が待ち受けていることもよくある。
まあそんな前振りはどうでもいい。AVの冒頭部分を早送りするのと大差なし。さっさと本番に入ろう。
今回の話は今年のWIN5で面白そうな激アツ条件を見つけたので、当サイトで同志に共有しておこうという話。まずは今年の馬主成績からご覧いただきたい。
2月半ばでデータとしては熟していないものの、現時点の最多勝はロードホースクラブ。大きなレースが増える春からは、どうせサンデーやキャロットが勝ち星を量産するのだろう。そんな当たり前の話はどうでもいい。本稿ではロードホースクラブについての気になる話をしてみたい。
当サイトの予想記事をご覧の方は、最近になって当方が「ロード所有馬のカナロア産駒は勝負駆け」というワードを使っているのを目にする機会が増えたと感じてないだろうか。実際にそうだからまあそういうことだ。
そんな話の増えたタイミングで、先週もロードエクレールが9番人気で穴を出し、大波乱の一翼を担った。
ただ、初回から参戦しているガチ勢の自分が、そんなすぐに分かる情報に気付くまで時間がかかり過ぎた。これは我ながらうっかりしていたというよりない。
たかが数週間の話で大した意味はないという見方もできるが、ここ最近はどうも流れが変わっている気がする。
これはロード所有馬の2011年からの成績。そりゃ気付きにくかったのも無理はない。昨年にクラブ最高の数字を叩き出していたからである。そしてこの流れは今年も継続中だ。
参考までに昨年と今年の成績を合算すると【12- 6- 6-40/64】で勝率18.8%のハイアベレージとなる。で、この快進撃を支えているのは何かというと、先述したロードカナロア産駒の存在。
ロードカナロアといえば、アーモンドアイの父として自身の知名度をさらに上げた名馬だが、先週の開催終了時点で産駒の馬主別WIN5成績がこれ。非常に優秀だ。
しかし、これを昨年と今年に切り替えると一変する。
なんかもう圧倒的にロード×カナロア案件なのだ。これをチェックしたなら「ロード所有馬のカナロア産駒は買い」という推論が正しかったことになる。当方は生産者や関係者でもない外野のため、なぜ昨年から突然こんな変化が起きているのかの理由は分からない。
しかし、馬券を買う側として無視できないデータであることは間違いない。
特筆すべきは、やはりその勝率の高さ。自身が芝ダート兼用の種牡馬だったように、産駒のバランスも芝ダートで大きな変動はない。それに1番人気、2番人気での信頼度が非常に高く、これはルメールや川田が1倍台の馬に乗ったときより遥かに上。ロードエクレールの激走は休養前に三浦で大敗したことがきっかけとはいえ、このときも2戦連続で2番人気の支持を受けていた馬。今回はファンが舐め過ぎた結果、必要以上に人気を下げてしまったということ。
この数字が、どれだけ優秀なのかを比較するには、WIN5全体における1番人気や2番人気の勝率との比較が有効だ。
競馬の人気別勝率は、おおよそ1番人気が30%、2番人気が20%前後で収束する。この数字は昨年と今年を合算したものだが、「ロード×カナロア」の条件なら、常に1番人気を上回る期待値を叩き出している訳であり、今買わないでどうするのって感じ。
残念ながら今週の対象レースにロード×カナロアの馬は登録していないため、来週まで持ち越しとなる。
しかし、この流れが止まるまではビッグウェーブに乗り遅れないようにしたい。