「7戦全敗」でステレンボッシュも惨敗…モレイラ祭りとは何だったのか?「阪神巧者」横山和生と大阪杯
ワイの目は節穴か
追い切りで一番よく見えたのは昨年の優勝馬ベラジオオペラ。退職した部署がオーナーさんと繋がりもあるのであまり言えないけれども、この馬は空き巣G1馬であって自分で勝てるほどの強さはない。いわゆる展開を味方にしやすい逃げ先行型なのがフィットする。
相当レベルの低かった昨年は勝っても、メンバー強化の今年まで勝てるようには思えなかった。最も凡走しにくい馬だとは思うが……。
▲ベラジオオペラ 1着
×ヨーホーレイク 3着
もし予想記事を読まれていたら、林田祥来オーナーに叱られそうなクソ予想を書いてしまった。パチはやらないけど大阪に住んでいるとき、街中でしょっちゅう目にしていたベラジオ。某サイトではインタビューも受けていただいた相手である。ワイは居残りだったが。
好位からの競馬でテンよし、中よし、しまいよし。こちらの予想をはるかに上回る完勝だったのではないか。抜群の操縦性と折り合いに苦しまないセンスの良さも最大の武器といえる。
もちろん、Twitterや予想記事で話した通り、追い切り評価で超抜はこの馬のみ。我ながら現役時代と変わらないチェックだったと感心しつつも、自身の不甲斐なさや見る目のなさに反省ばかり。
まあそれはそうとして、なんか予想通りの展開でありながら、詰めの甘さが目立つうんこ予想だったことは否定できない。乗ってくれた人はごめんなさいね。
レースは逃げると思われたデシエルトがまさかの出遅れ。謙ちゃんどうすんだと思ったのも束の間、やっぱり逃げるしかねえのかよと(笑)。本人も抑えが利かなくてどうしようもなかったらしく、今のデシエルトはまたダメなパターンになった。
ガス抜きでダートに戻してってのもありかもなあ。
勝ち馬から1馬身差2着ロードデルレイとの比較で、同馬に連勝したデシエルトなら勝てるだけの力はあったはず。でももうこうなったら無理だな。金鯱賞(G2)で豊さんが暴走させたから、即尺即鬼手コキみたいなレースしかできなくなってる。
阪神の馬場は相変わらず超速で、マイル戦でも1分32秒台前半が多発。絶対ペースも上がるし、後ろの馬が届く理由もないという読み。ステレンボッシュに警戒しつつ、デシエルトも狙ったのはそういう背景からだった。
1頭だけ飛ばしたデシエルトは1000m通過57秒5で走ったが、2番手のホウオウビスケッツは体感で2~3秒くらい後に5Fの目印を通過。この辺は金鯱賞と同じような感じで、事実上ホウオウビスケッツがマイペースで逃げているのと大差ない。
そのホウオウの直後に3番手で付けたのが武史のシックスペンス、インの4番手が和生のベラジオオペラだ。切れる脚のないビスケッツ相手ならいつでも交わせるぞというポジション。横山兄弟の作戦は完璧だったはずである。
結局前後半は57秒5-58秒7(前傾1秒2)でも、現在の阪神なら前で残せる馬場。このラップがデシエルトに刻まれただけなら、後続はスローの瞬発力勝負。勝ったベラジオオペラが上がり34秒1、2着ロードデルレイ33秒8、3着ヨーホレイク33秒5(最速タイ)、4着エコロヴァルツ33秒8も納得だ。
ただ、ここから求められたのがG1で好走するための底力。連覇のかかったベラジオオペラは満たしていた一方、絶好の流れに乗ったはずのシックスペンスは後退。マイナス12キロの馬体といえど、中山記念(G2)で増えていた分が戻っただけ。33秒台の末脚を使える馬が切れ負けしたのは合点がいかない。
弱メン相手のスプリングS(G2)を圧勝したように格負けでもしたのだろうか。ダービーで息切れしたのはともかく、似た流れの毎日王冠(G2)は勝ってるしなあ。これを武史のせいにするのはいくらなんでも可哀想。そういう意味ではホウオウビスケッツも同じだ。
あと、ベラジオオペラが存在感を発揮しただけでなく、弱い5歳世代が掲示板の5頭中3頭を占めたのも不思議。皐月賞馬ソールオリエンスだけ蚊帳の外の10着というのも皮肉なもの。
でも結局なんかよくわからないG1だったよなあ。終わってみればいつもの大阪杯ではあったのだが。
和生でG1を勝つと2勝する説
今回のベラジオで爆誕したのは、和生でG1を勝った馬が2勝目も挙げた法則。
タイトルホルダー 阪神の春天、宝塚記念
ベラジオオペラ 大阪杯連覇
奇しくもすべて阪神競馬場のG1。さては和生、阪神ファンだな。
モレイラ祭りとは何だったのか
トップジョッキーの多数がドバイ遠征で不在なら、モレイラより上手い騎手は残っていなかったはず。。。
日曜はまるで戸崎圭太のような成績。中の人が入れ替わったのだろうか。
圭太ちゃんはダノンデサイルでシーマクラシック(G1)勝ったから圭太ちゃんの勝ちだね。
かといってステレンボッシュは乗り方どうこうで勝てるイメージも沸かないくらい負けている。
着実な成長を見せる若武者2人が信頼度大幅アップ
評価したいのはロードデルレイで2着の淳也とヨーホーレイクで3着の望来。淳也は外、望来は内から伸びて馬券に絡んだ。何も考えずにボケーっと乗る騎手もいる中で、勝つためにどうしたらいいかを考えて乗ったことが伝わる手綱捌き。春のG1で狙いたい騎手だ。
★コメント
1着ベラジオオペラ 横山和生
「欲しいポジをしっかり取れて、4コーナーでは負けないだろうなと思ったが、強い競馬を見せてくれた。十分読めていた流れで、ペースよりリズム良く走れたのが、本当に一番の勝因。本当に感謝の気持ちで一杯です。また応援してください」2着ロードデルレイ 西村淳也
「素晴らしい状態でした。馬の能力が高いことはわかっていました。1,2コーナーの不利で1列後ろになってしまいました」3着ヨーホーレイク 岩田望来
「今日はゲートが全て。GIともなるとこの一つのミスが響きます。3着でしたが、そこに悔しさはあります」4着エコロヴァルツ デムーロ
「向正面で右前の落鉄。スタートは上手く出たが思ったより後ろのポジション。勝ち馬を見ながら運んで直線に向いてからジリジリ伸びた」5着ホウオウビスケッツ 岩田康誠
「楽に逃げていたらもっと違った。1,2コーナーまで力んでいましたが4コーナーからは自分の形でレースができました」6着ジャスティンパレス 鮫島克駿
「道中は内目のロス無いポジション。3コーナーから4コーナーでは、内が開くのを待つよりも、外をまくり気味に動かして脚を余さないような競馬をした。もうひとつふたつ工夫が必要だったかなと」7着シックスペンス 横山武史
「思った以上にいいポジを取れた。折り合いも問題無かったが、直線に向いて全く反応がありませんでした。GIのきつい流れにガソリンが切れてしまったのかもしれません」8着同着ボルドグフーシュ 吉田隼人
「前半はロス無く内から進めました。よーいドンでスッと反応できるタイプではありませんので、長い距離の方が良さそうです」8着同着コスモキュランダ 丹内祐次
「いい位置で競馬ができました。直線を向いて脚が使えればという感じでした」10着ソールオリエンス 松山弘平
「スタートは出ませんでしたが、リズムを大事にさせてもらいました。4コーナーを回ってくるときはすごい脚。ただ、GIで、相手も強かったし、最後は少し苦しくなった」13着ステレンボッシュ モレイラ
「良いスタートを切って、前半は落ち着いて運べましたが後半はいつもの手応えがありませんでした。レース前にテンションが上がっていたことがあったのかも知れませんが、前2走とは違いました」14着デシエルト 池添謙一
「ゲートが開く直前にガタついて立ち遅れる形。仕方ないので、ゆっくり行こうと思ったが、向正面で手前を替えた瞬間、一気にハミを取りました。これ以上抑えたらかえって危ないと思い、攻めた内容で、オーバーペースになりました。上手く乗れず申し訳ない」
改めて感じた夢と希望とロマンと現実
今回のWIN5は、どちらかというと冷静な比較や精査より、こいつに勝って欲しい、こういう結果なら達成感があるなと思った馬をメインでチョイスした。
大阪杯にしてもデシエルト本命を決めたのは土曜の夜。特別登録段階で勝利を確信した弥生賞(G2)のファウストラーゼンとは大違い。でもこういう希望願望で選んだ馬が勝つと凄く気持ちがいいんだよ。夢とロマンのある配当でもあったし。
WIN5は結果を知っていると別に驚く内容でもないが、これで166万ならいい配当じゃないかな。今回は見えない力ではなく自分が下手くそだから当てられなかった。言い訳のしようがない。
来週は「あんなこといいなできたらいいな」ではなく、しっかりと力関係を精査して印を打とうと思う。