先週のWIN5は、西村淳也、R.キング、杉原誠人、菅原明良といった騎手がそれぞれ勝利したのだが、京都の対象レースは西村が初の連勝を決めた。平場のレースではなく、特別戦以降がメインのWIN5の連勝は難易度が高く、リーディング上位の常連であるルメールや川田でもイメージほど多くはない。
こういうのは予想の延長線上より、むしろ推し騎手をひたすら買い続けるくらいの方が拾いやすいかもしれない。とはいえ、元々がレアケースなのだから年に数回チャンスがあるかどうかというのが実際のところだ。
その一方、信頼度の高い騎手を狙い撃ちして成功すれば、膨れ上がる点数を激減可能。それこそWIN5ではなく、WIN3やWIN2にまで減らせる可能性まである。まあ滅多にないから実用的ではないのだけど(笑)。
それはともかくとして、現実のデータを取ってみたのでこの記事で紹介してみたい。※手作業での集計のため、人為的なミスで見逃しがあるかもしれない。
では、これまでのWIN5で1日に2勝以上挙げたことのある騎手を抽出してみる。半端にすべての情報を載せてもかえって分かりにくいと考えたため、簡略にしたものだが以下。
まずは1度でも達成した騎手から。
◆1回
イーガン
ウィリア
シュタル
マーカン
マーフィ
レーン
横山和生
角田大河
後藤浩輝
柴田大知
丹内祐次
藤岡佑介
菱田裕二
富田暁
武幸四郎
北村友一
蛯名正義
西村淳也←new
◆2回
C.デム
モレイラ
横山武史
幸英明
三浦皇成
柴田善臣
石橋脩
藤岡康太
北村宏司
和田竜二
◆3回
池添謙一
田辺裕信
◆4回
岩田康誠
内田博幸
武豊
福永祐一
◆5回
浜中俊
◆6回
松山弘平
◆12回
戸崎圭太
◆14回
M.デムーロ
◆17回
川田将雅
◆21回
C.ルメール
まとめ
1位と2位は大多数の予想通りだと思う。そりゃまあ毎回1番人気、2番人気に乗ってるんだから勝率が他より高いのは当たり前。それでも人気馬をきっちり勝たせるのも優れた騎手の条件だ。
3位のミルコについては、全盛期の成績が神がかっており、本当に圧倒的だった。今のルメールや川田が抜けた存在だったとしても、当時のミルコには敵わなかったと思う。まるで別人レベルまで落ちぶれた現状は残念以外の感想がない。中の人が入れ替わったのだろうか。
171008 | 4東2 | 11 | 毎日王冠G2 | M.デム | 3人気 | リアルスティール |
171008 | 4東2 | 10 | テレビ静1600 | M.デム | 2人気 | ダノンフェイス |
171008 | 4東2 | 9 | 鷹巣山特1000 | M.デム | 7人気 | ボーダーオブライフ |
昔のこととはいえ、ただの1日2勝ではなく3連勝まで記録しているのは素晴らしい。
ところが、こんなことをやれるのはミルコくらいしかいないだろうと油断していたら、実は3連勝の偉業を2回も達成したことのある騎手がいたのだ。
それは戸崎圭太ちゃんである(えええええ
221010 | 4東3 | 11 | グリーン(L) | 戸崎圭太 | 2人気 | デシエルト |
221010 | 4東3 | 10 | 六社S・3勝 | 戸崎圭太 | 2人気 | ブレークアップ |
221010 | 4東3 | 9 | 昇仙峡H・2勝 | 戸崎圭太 | 1人気 | セブンデイズ |
180108 | 1京3 | 11 | シンザンG3 | 戸崎圭太 | 1人気 | アーモンドアイ |
180108 | 1京3 | 10 | 羅生門S1600 | 戸崎圭太 | 5人気 | ルグランフリソン |
180108 | 1京3 | 9 | 許波多特1000 | 戸崎圭太 | 3人気 | チェスナットコート |
圭太ちゃんといえば、エージェントパワーで関東の人気馬を乗り散らかし、しょっちゅう裏切るくせに馬が強いから消せもしないという付き合いにくい相手。それでも格上の騎手がいないときには案外頼りになったりする。そもそも3連勝するには2場開催や1場開催でないと成立しないため、チャンスの数も多くはない。それをモノにしたのだから褒めていい。
あえて難癖をつけるとすれば、ミルコの場合は7番人気で穴を開けた上に、1番人気の騎乗機会ゼロで達成したのに対し、圭太ちゃんの場合は人気馬ばかりで2回のうち1回は、アーモンドアイという反則技を使っているから誰でも勝てたかもしれない1勝を含んでのもの。やはり全盛期のミルコは別格だったと思える内容である。
それでも現時点で3連勝2回は圭太ちゃんしか成功していないのも事実。まさに敵に回しても鬱陶しいし、味方にしても頼りないというキャラクターがしっくりくるタイプの騎手だろう。