インサイダー疑惑のラジオNIKKEI賞…川田将雅が捨てたら重賞を勝つ函館記念【レース回顧】

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インサイダー疑惑のラジオNIKKEI賞…川田将雅が捨てたら重賞を勝つ函館記念【レース回顧】

やる前からハズレる自信だけはあった

何が勝つのか分からない上に出走メンバーも実力拮抗。こんなときは大抵悩んでも無駄になるケースも多く、ほぼ当たらない。それはもう2011年からWIN5をやってると直感で分かる。

そう、こういうときは参加するだけに留めるのがベター。神は言っている。まだその時ではない……と。

小倉10R西部日刊スポーツ杯(2勝)ダ1700

水口優也の引退ウィークで最も期待が大きかったのがハリーケーンだ。

ファンも1番人気に支持した同馬がハナに立ち、押し切りを狙ったものの、直線入り口で2番手のメイショウフウドウが並び掛け、後方からダノンスウィッチがマクってくる展開は厳しかった。

3頭が横一列の叩き合いを制して勝ったのは、高杉吏麒騎乗の4番人気メイショウフウドウ。高杉はWIN5対象レースで惜敗の続いた高杉だが待望の初勝利。42連敗で連敗をストップした。

ちょくちょく買っていたけれど、最近は割と「高杉だから」という理由で消すのが成功していたタイミング。初勝利はめでたいことだが、また扱いが面倒になる。

コメント

1着メイショウフウドウ 高杉吏麒
「暑い中よく頑張ってくれた。さらに良くなりそう」

2着ダノンスウィッチ 松若風馬
「スタートは一息も、良い手応えのまま外から動いて行けた。直線に入って前を捉えられる感じでしたが、前が楽をしていた分、残られてしまいました」

3着ハリーケーン 水口優也
「初速が速かったので行きました。ペースを落とせたし、想像通りの競馬。最後は距離が若干長いかなという止まり方」

福島10R鶴ヶ城S(3勝)ダ1700

こちらも1番人気に支持されたジャスパーロブストがハナ。2番手につけたクロースコンバットとのワンツーフィニッシュで決着した。

見た目は行ったままの展開でも、緩急のない厳しいラップを続けての結果だけに価値はある。2着に敗れたものの、クロースコンバットも収穫の大きい一戦。この馬は昨年11月福島で7馬身差の圧勝を飾っていた。前走がだらしなかっただけで元々力のある馬らしい。原君の積極的な位置取りが好走を導いたね。

圭太ちゃんで注目の集まったデコラシオンだが、初ダートを5番人気3着なら上々。ダート代わりで詰めの甘さを払拭するかと思われたが、ダートでも変わらない感じか。苦しい展開を中団から上がっての結果なら前進あるのみ。次走でも侮れない。

結果はともかく、このレースで最も注目したのは森ハゲ案件。森秀行厩舎が関東圏でダートのレースに出走してくると、かなり高い勝率をマークしている。これはもうWIN5では定番に近いのだが、本サイトの読者なら知っているだろう。

まあ言っている本人が1点を決断できずに広げたのだから説得力がない(笑)。終わってみればって話だったね。

「関東ダートの森ハゲはよく勝つ」

コメント

1着ジャスパーロブスト 丸山元気
「楽にハナに行くことが出来ました。中1週のローテーションも問題ありませんでした。この馬は気の悪さを出さなければ走ってくれます」

2着クロースコンバット 原優介
「勝ちパターンになぞらえてレースをしました。ただ勝ち馬が強かった」

3着デコラシオン 戸崎圭太
「芝もダートも変わらなかったです。遊んでしまう馬で、もう少し真面目に走ってくれると良いです」

5着ブレスワード ルメール
「そんなに頑張らなかったです。ずっと右手前で走っていました」

函館11R函館記念(G3)芝2000

アウスヴァールの逃げは想定内も外枠で距離のロスを嫌ったトップナイフの和生が鈴をつけに行ったため激流に豹変した。

前後半5Fは58秒1-59秒5(前傾1秒4)で3Fは34秒1-35秒4(前傾1秒3)のタイトなラップ。穴馬のアウスヴァールがこれまで好走したのは高速前残り馬場でクソスロー条件である。道中でこんなにつつかれたら息も入らない。無視してもらってこその火事場泥棒みたいなタイプには最悪の展開と流れだったのではないか。

その点、2着に敗れたハヤテノフクノスケは、長距離も走れるスタミナもあり、淀みのない流れは向いたはず。実力は十分に出し切ったはずだが、今回のところは勝ったヴェローチェエラの切れ味が上回った。

この勝利の立役者は佐々木大輔で間違いない。勝ちに行くなら道中のどこかでポジションを押し上げる必要があり、3コーナーからマクって上がって行ったのも功を奏した。あれを動かずに直線だけの末脚勝負では間に合わない。

フォーエバーヤングで名を上げたリアルスティール産駒というのもいい。既に結果を残している種牡馬だが、血統的な裏付けもあり、いずれは芝でも大物を出しそう。

そして最も手応えを掴んだのは佐々木大輔だろう。今年は昨年ほどの勢いがなく、WIN5対象レースも24年10月新潟を最後に53連敗を喫していた。それが大輔でしばらく様子見をしようかと思った理由でもある。

こういうときにしっかりと連敗を止められる騎手は伸びる。しかも重賞な訳だから尚更だ。もう戸崎は超えてるんじゃないかと評した若手だが、伸びしろしかないね。

また、勝ちタイムの1分57秒6(良)は、1988年の函館記念でサッカーボーイがマークした1分57秒8のレコードを37年ぶりに更新するというおまけもついた。勝利騎手インタビューでこのことについて聞かれていたが、本人もよくわからないので戸惑っていた。

そりゃそうだよ。21歳なんだからまだ生まれてもいない。おじさんですらまだお競馬に手を出してない頃よ。

今話題のシンデレラグレイでオグリキャップの話をしている分だけ、ウマ娘を知っている若い世代にもサッカボーイの名が知られているだろうけどね。

あと、WIN5民として密かに覚えておきたいのは、ヴェローチェエラが川田将雅に捨てられた馬である点。日経新春杯(G2)で1番人気4着、阪神大賞典(G2)で2番人気5着と連敗し、メンバーが弱化した大阪-ハンブルクC(OP)すら2番人気で6着といいところなし。

これで見切りをつけたのだろうが、大輔に乗り替わった途端に函館記念を勝った。もちろん、馬の状態や展開なども影響しているだろうが、ロードデルレイのパターンと似ている。

何が言いたいのかというと、川田人気に振り回される必要はないということ。彼の技術がトップクラスであることに異論はないが、乗れる若手なら川田以上に好走するという話。元々、関西のいい馬ばかりを独占している相手だからこそ、捨てられた馬の人気急落に旨味が出てくる。

まだまだ続く夏競馬で「川田の捨てた馬」ってフラグはチェックしてみたいと思った。

コメント

1着ヴェローチェエラ 佐々木大輔
「先週今週と結果が出てなかったので、勝ててほっとしました。先生と向正面途中で動いていけたら、という話をしていたので、イメージ通りに乗れたと思います。ゴーサインを出したらすんなり動けていたので、道中力を抜いて走れていたことが、後半につながったかなと思います」

2着ハヤテノフクノスケ 横山武史
「調教の感じがかなり良くなかった中で、よく頑張ってくれた。相当能力があります」

3着マイネルメモリー 菱田裕二
「状態の良さを感じました。速い流れの中、良い脚を使ってくれたし、良い内容だった」

4着ディマイザキッド 岩田康誠
「速い流れについていくのに一苦労しました。最後の最後に脚が上がりました」

5着ランスオブクイーン 斎藤新
「時計勝負になりましたが、道中、今まで以上に抱えられたし、差のない競馬ができた。洋芝の適性もありました。よく頑張っている」

6着アルナシーム 藤岡佑介
「勝ち馬の位置が欲しかった。勝負所で加速するのに時間がかかったのは、59キロが響いた」

8着ボーンディスウェイ 木幡巧也
「やりたい競馬はできた。ペースは速かったのですが、決め手のあるタイプではないので、あれ以上引くことはできません」

10着トップナイフ 横山和生
「スタートは出たし、やりたいことはできた。100点の出来ではありませんでした」

11着マコトヴェリーキー 北村友一
「小回りでこの時計では、器用さに欠けるこの馬には厳しかった」

12着マイネルモーント 丹内祐次
「手応えが無く、直線で脚を使えませんでした」

小倉11R佐世保S(3勝)芝1200

上位人気に推されたミルテンベルクとレッドエヴァンスの叩き合いをまとめて交わしたのが2番人気ヤマニンアンフィル。個人的にはミルテンベルクが抜けているだろうと考えていたのだが、こんなあっさり差されるのだから勝ち馬が一枚上だった。

ヤマニンの冠名でも察しが付く通り、ヤマニンアンフィルはダートで有名なヤマニンウルスの半姉に当たる血統。前走の立雲峡S(3勝)で5番人気10着と大敗したが、このときは鞍ズレが敗因だったらしい。

見事巻き返しに成功したが、少し意外だったのは切れるダイワメジャーだったこと。これは晩年で走るダイワメジャー産駒の共通点となっている。セリフォスやアスコリピチェーノみたいなね。

6歳牝馬で高齢だが、夏は牝馬の格言通りの激走。次走でも注目の走りを披露した。勝ちタイムは1分7秒8で前後半3Fは33秒2-34秒6(前傾1秒4)のハイラップ。先行して垂れた12着リシャールケリー、13着ウォータールグランは力負け、もしくは本調子にない。

上位4着までは見どころ十分であり、勝ち馬だけが抜けていた印象だ。

それにしても団野大成はスプリンターだなと思う。これが1ハロン延びて1400mになると途端に成績が落ちる。別にマイルや中距離でも悪くないはずだが、1400だととにかく勝てないのよね。

「団野大成はスプリンター」

改めて忘れないようにしたい。

コメント

1着ヤマニンアンフィル 団野大成
「展開一つかなという気持ちがありました。開幕週にしても差しの効く馬場で、終いの反応も良かったです。ハイペースで最後多くの馬が止まっているということもありましたが、良い勝ち方ができたと思います」

2着ミルテンベルク 坂井瑠星
「雰囲気は良かったです。直線もしっかり脚を使ってくれて、このクラスでも次に勝つ力があると思います」

3着レッドエヴァンス 松山弘平
「スタート良く、2番手の後ろで良い競馬ができました」

4着パクスロマーナ 川須栄彦
「今回は競馬場に来てからも穏やかで、そのままゲートインできたことでスタートも決まりました。隊列を決めて楽に運びたかったのですが、終始外からプレッシャーをかけられる形になりました。そこで、もう少し楽に運べたらと思います」

5着トールキン 幸英明
「差の無い競馬でクラスにメドは立ちました。通用する力はあります」

福島11RラジオNIKKEI賞(G3)芝1800

予想記事でトレサフィールは評価できないという結論を出したものの、それでも意味が分からなかったのがラジオNIKKEI賞だ。前売りオッズから最終オッズの妙な動きもあり、多くの競馬民が頭を悩ませたはずである。

自分の競馬に徹して逃げたトレサフィールが6着、2番手ショウナンマクベスの5着は現状の力通りの着順といえるだろう。

人気に推されたバズアップビート、フクノブルーレイク、個人的に評価の高かったエーオーキングは見せ場も作れないままに凡走した。

ゴール前で切れの違ったエキサイトバイオが抜け出したが、直線の進路取りはセンツブラッドの方がスムーズ。菅原明良は文句なしの騎乗したにもかかわらず、相手の切れ味がハンパない。これはハンデの3キロ差も大きかったはずだ。

バズアップビートは圭太ちゃんクオリティもあるだろうが、レベルの低かったスプリングS(G2)で2着のフクノブルーレイクは馬場と展開に恵まれたことも露呈したか。エーオーキングはビーオンザカバーと遜色ないと考えたが、道中の行きっぷりももう一つの上に大野拓弥の積極性もなかった。

この辺はやっぱりというか、いかにも大野君らしいしょうもない騎乗だったように思う。

また、4着ビーオンザカバーはエスパー田辺が意味の分からない後方ポツン。典ちゃんが逃げてエスパーがポツン何だから、どっちが横山典弘か分からなかったゾ。

小回り福島ならどこかでマクるしかなかったのに直線だけの競馬。これは割とアホかと馬鹿かとって騎乗だったかもしれないね。佐々木大輔なら勝ってた可能性もある。

かといってこんなレースを勝ったところで重賞級と評するには無理もある。何しろ勝ち馬のエキサイトバイク、じゃないエキサイトバイオは前走で1勝クラスを2着に負けていた馬だ。

道悪の巧拙も明暗を分けたかもしれないが、交わされたのでは力負け。ただ、勝ったマイユニバースは次走の白百合S(L)で1番人気を裏切る5着に敗れている。

その白百合Sでマイユニバースに先着していたのが、センツブラッドとバズアップビートの2頭。団野君はゴール前でヨレて距離ロスをし、克駿は後方から大外をぶん回す雑な競馬で負けていた。

そんな力関係だった訳だが、マイユニバースに負けたエキサイトバイオが勝っちゃうんだから、何がどう何だかわからない。

それもそのはず。というのもこのエキサイトバイオ。終わってみれば4番人気だったものの、見ているこちらがどういうことなんだと目を疑う急浮上だったからだ。

 

当方の発信をご覧いただくと分かると思うが、レースの直前になって9番人気から4番人気に爆上がりしているのだ。単勝760円?とんでもねえ、こいつは15倍くらいついてたよ。当日のWIN5を購入した13時頃でも7番人気に過ぎなかった。それでも人気し過ぎだろうと感じたくらいにだ。

別にこれが八百長というつもりもないが、明らかに異常オッズであることは間違いない。直前の購入ということを考えても、おそらく人ではなくプログラム的な購入の可能性が高い。今年のWIN5は特にこの手の異常オッズをよく見かける。

実質789番人気くらいだった馬が突然人気になって驚かされるやつだ。誰かが使っているAIの仕業か、それともインサイダー的な情報があっての購入かは分からない。

だが、個人レベルで全国発売している重賞レースのオッズがここまで動かせるだろうか。相当な金額を投入しなければ、ここまでの変化は起こり得ないだろう。もうなんか嫌だね。こっちはオッズの動きも含めて予想のファクターとして利用しているからさ。

かといってこれといった対策もできない訳。残念ながら今回のエキサイトバイオはノーマークだったけれど、自信の穴馬でこれをやられたらたまったもんじゃない。

いや、既に春G1から水面下でこういうのはやっていたはずだよ。G1の場合は金額が大きいから目立ちにくかっただけでさ。プログラムを組んで大儲けするって話は今に聞いた話でもない。過去にもこういう乗って何度かニュースにもなってるしね。

結局のところ勝てば官軍って訳だし、これで誰かがぼろ儲けした事実だけ残る。あーいやだいやだ。函館記念でハヤテノフクノスケの単勝を250万円買ったおじさんはロマンだからいい。でもこういうプログラムっぽいのでいじくられるとおもしろくない。

だったら自分もそういうの組めばいいって話だけどさ。無理だねw

ちなみに勝った荻野極の重賞勝利はスプリンターズS(G1)のジャンダルム以来らしい。これ2022年の10月だから3年近くも出番がなかったってこと。左手の薬指に指輪があって新婚さん。そういや鹿戸先生の娘さんを射止めたんだっけ。

いいよねえ元アイドルの嫁って。極君もまだ27歳か。そりゃ毎晩種付け三昧ですわ(黙れ

コメント

1着エキサイトバイオ 荻野極
「勝ててホッとしています。いい枠を引けたので、無理せずいい位置でスムーズに運べればと思っていました。」

2着センツブラッド 菅原明良
「取りたい位置を取る事が出来てスムーズな競馬が出来た。良く頑張っていると思います」

3着インパクトシー 横山琉人
「力のある馬で斤量も53キロと軽かったので、チャンスがあると思った」

4着ビーオンザカバー 田辺裕信
「行き脚が遅く(あの位置に)なりました。敏感な馬で、最後に脚を使いたかったが、もう少し脚を溜めていきたかった」

※バカ言ってんじゃねえ

本日のWIN5結果

おじさんの買い目はこちら。

人気は割れるけれど全部5番人気以内くらいで収まる読みで購入。脳死で上から3頭を選んだ小倉10Rで即死を決め、ちょうど高配トリガーの4人気メイショウフウドウが勝つ。1点候補のジャスパーロブストが不安になって広げ、函館記念も1着はないと見たヴェローチェエラ。小倉もミルテンベルクに期待してヤマニンを削る。そして最後は眼中になかったエキサイトバイオが勝って、狙ったセンツブラッドは2着。もうどうなってもいいや(笑)

正しかったのは、「どうせ当たらないだろうし攻めなくていいや」というネガティブな予想のみ。

久々に悔しくも悲しくもないWIN5でもあった。

大したレースがなかった割に、そこそこ分析して回顧したつもり。ここまで突っ込んで書いてるサイトは他にないと思う。

ちなみに来週は小倉に遠征するよ。探さないでね(笑)。

ほなさいなら!