サウスポー菅原明良の特注条件!アドマイヤ祭りを締めくくったスワンS【レース回顧】

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サウスポー菅原明良の特注条件!アドマイヤ祭りを締めくくったスワンS【レース回顧】

終わってみれば順当な決着?

京都11RスワンS(G2)芝1400

土日月の3日連続で行われたキチガイWIN5の最終日を飾ったスワンS(G2)。難解な混戦を制したのは、菅原明良が騎乗した5番人気のオフトレイル(牡4、栗東・吉村圭司厩舎)だ。

57.5キロのトップハンデを背負わされた前走の関屋記念(G3)は、3.5キロも軽かった54キロのカナテープに差し切られてクビ差負け。それでも相手がキング女史の上にハンデ差も大きかった訳で、オフトレイルの実力は十分に発揮した走りだっただろう。

スワンS全パト

ところが前走で10番人気の伏兵だったこともあってか、1ハロン短縮して歓迎のスワンSでも人気は控えめ。3着ボンドガールがアイルランドトロフィー(G2)で1番人気だったことを思えば、菅原明良が舐められ過ぎたといっていい。

こちらについては展望予想記事で普通に褒めていたように、絶好の狙い時だったと思う。

サウスポー菅原明良と評しているけれど、中山が特別苦手なだけで京都や阪神はそこまで酷くないどころか、むしろ好結果を残していたからだ。

当面のライバル・ウインマーベルとの比較でもコース適性は優勢。必然的に本命を打った訳である。

実際、当方も展望記事を書くまでは気付いておらず、書きながら「あ、オフトレイル勝つわ」と思ったことは正直に告白する。

アクセス数を見ていると、どうしても予想記事に数字が集中しているが、それ以外のコラムや展望も予想のプロセスで書いている内容。Twitterでも「展望記事を読んでいたお陰で買えました」という喜びの報告をもらったくらいなので、答えだけを知りたい気の短い人じゃなければ、一読してもらえると幸いだ。

まあメディアでは、予想記事じゃなくてこういうコラム的なネタを書いていたわけだから、そっちの方が価値があると思ったり……。

レースは戸崎圭太ちゃんのワールドエンドが前半3F33秒5で飛ばす展開。走破時計1分19秒2は前走の新潟日報賞(3勝)の1分19秒1と0秒2差でしかない。

ただこのときは34秒4-33秒2のスローを弱い相手に楽勝しただけなので、馬場差もあれば力差もあったということだろう。

ひとつ気になったのは、レース後に「京都は外差しだからウインマーベルは内を回して欲しくなかった」というリプをもらった点。率直に話すとこれは誤りだと思う。

京都大賞典(G2)のディープモンスターを見たときから内も悪くない馬場状態。本当に外差し馬場だったら、同じく内を突いたランスオブカオスだって来ていないはずだ。むしろランスが外枠だったらあーしの馬券も的中していたと思うよ、うん。

WIN5は◎オフトレイル、○ウインマーベルの2点にしたけど馬券は別。北村机って元々が頭を使うより後方待機でハマったときに穴を出すタイプの騎手だからさ。

ワイドラトゥール自身も芝1400mのレースは4戦3勝と滅法得意。愛知杯(G3)も10番人気だったことを覚えていれば、可能性がゼロではないという考えも浮かんだと思う。

勝ったオフトレイルも大外をぶん回した訳ではない。狭いところから上手く菅原明良が誘導して差し切った。ちょくちょく話しているけど「関西圏の重賞に乗る菅原明良は狙ってでも買え」だからね。これテストに出るから覚えておこう。圭太ちゃんとは違うよ。

ワールズエンドの1番人気は、「おまえらどれだけ圭太ちゃん好きなんだよ。だからいっつも騙されるんだよ」という感想しかなかったけど、2番人気アドマイヤズームが怪しいのは、何度か話している。

NZT(G2)の敗戦はともかく、あのペースだからといってもNHKマイルC(G1)の14着大敗は負け過ぎなんだよな。追い切りももうひとつパッとしなかったし、川田を優先しないでガシマンに乗り替わりでしょ?

そりゃ向こうは南部杯(G1)だからしょうがないにしても、おそらく見切りはつけてると思うんだ。アドマイヤズームを捨ててウィルソンテソーロでしっかり勝ったんだから、川田将雅に死兆星はまだ見えていない。そういう意味では6着なら悪くなかったんでないか。

おじさんはアドマイヤ祭りって、何となく全敗すると予想していたので結果も合致した。

京都大賞典 アドマイヤテラ  4着 ※ここは川田が下手に乗った(間違いない
アイルラン アドマイヤマツリ 7着
スワンS  アドマイヤズーム 6着

3着ランスオブカオスは、デビュー戦の京都芝1400mでいい勝ち方をしていた馬。それで朝日杯フューチュリティS(G1)でも買ったくらいだけど、軸にした武豊アルテヴェローチェが5着に負けて台無しになった。

そしてデビュー戦以来となる京都芝1400が合わない訳もなく、この馬も絶好の狙い時だった。

先述した3連複が2頭軸の6点だったのは、当方がWIN5しかやっていない人間のため。◎オフトレイルの自信はあったから点数使えるなら1頭軸で買っていた。それに余った残高の600円にしてねえよ(笑)。

スワンSに関してはこんな感じかなあ。ワイドラトゥールは激走しただけなのでマイルCS(G1)出て来てもいりません(予告)

でもウインマーベルは勿体なかったよなあ。スプリンターズS(G1)に使えば勝っていた可能性十分あったのにねえ。

ジョッキーコメント

1着オフトレイル 菅原明良
「前へ行く人気馬も多く、離されずについていきたいと思った。新潟では惜しい競馬で悔しい思いをしました。依頼を頂いた馬主さんにも感謝しています。今後に向けて気を引き締めて頑張っていきます」

※見てこの謙虚な姿勢とコメント

2着ワイドラトゥール 北村友一
「落ち着いて凄く雰囲気が良かった。ロスなく運べてしっかり脚を使ってくれました。京都の1400は一番合いますね」

3着ランスオブカオス 吉村誠之助
「最内枠でしたが前向きにレースを組み立てた。外を回って勝てるメンバーでもないですし、休み明けにしては頑張ってくれたと思います」

4着ウインマーベル 松山弘平
「逃げ馬の後ろでためることができました。前があいたらしっかり伸びて、やれるかと思ったのですが、同じ脚色になってしまいました。次はもうひとつ脚を使ってくれると思います」

6着アドマイヤズーム 坂井瑠星
「伸び切れなかったのは休み明けの分でしょうか。次は良くなってきそうです」

8着ワールズエンド 戸崎圭太
「返し馬から状態は良かった。この馬の感じで行けましたが、落ち着いたところで外から来られたのが痛かったです」

この3日の開催を見て、「東京も京都も差しが決まる」馬場に作られていることは伝わった。相変わらずおかしな時計が出ているけど、これはもう今更なんで仕方ない。中山みたいにアホみたいな前残りにならなければ問題なし。

今回はこれだけ覚えておきましょう。

菅原明良の阪神京都重賞成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収
菅原明良 5- 3- 3- 9/20 25.0% 40.0% 55.0% 157%

勝率25%だってよ!!!