マスカレードボール「1点勝負」にゴーサイン?本人すら驚いた天皇賞秋の予想【WIN5】

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マスカレードボール「1点勝負」にゴーサイン?本人すら驚いた天皇賞秋の予想【WIN5】

経験を積み重ねたからこそ怖さも分かる

東京11R天皇賞・秋(G1)芝2000

展望記事の段階からマスカレードボールを推してきた当方だが、本稿で述べるのが最終的な結論となる。

まず、マスカレードボールについてだが、推し材料は複数ある。

ルメールの芝重賞(2015年にJRA所属以降)

月 着別度数 勝率
” 1月” 5- 6- 3- 19/ 33 15.2%
” 2月” 3- 4- 3- 13/ 23 13.0%
” 3月” 7- 7- 4- 11/ 29 24.1%
” 4月” 10- 5- 7- 17/ 39 25.6%
” 5月” 12- 8- 2- 20/ 42 28.6%
” 6月” 5- 5- 4- 17/ 31 16.1%
” 7月” 3- 2- 0- 14/ 19 15.8%
” 8月” 6- 5- 3- 12/ 26 23.1%
” 9月” 15- 6- 3- 23/ 47 31.9%
” 10月” 18- 6- 7- 16/ 47 38.3%
” 11月” 10- 4- 2- 23/ 39 25.6%
” 12月” 7- 7- 7- 17/ 38 18.4%

WIN5東京芝2000

騎手 着別度数 勝率
ルメール 15- 4- 6-15/40 37.5%
ーーーーーーーーーー
C.デム 1- 0- 0- 9/10 10.0%
レーン   0- 1- 1- 4/ 6 0.0%
ーーーーーーーーーー
横山武史 3- 1- 4-14/22 13.6%
菅原明良 2- 0- 2-11/15 13.3%
ーーーーーーーーーー
戸崎圭太 4- 9- 5-28/46 8.7%
岩田康誠 3- 3- 4-26/36 8.3%
三浦皇成 3- 1- 0-32/36 8.3%
川田将雅 2- 5- 6-14/27 7.4%
武豊   2- 4- 5-18/29 6.9%
団野大成 1- 0- 0- 1/ 2 50.0%
丹内祐次 1- 0- 1-10/12 8.3%
ーーーーーーーーーー
津村明秀 0- 4- 1-18/23 0.0%

10-11月といえば秋G1の真っただ中。まさにルメールのシーズンだ。菊花賞(G1)から天皇賞・秋(G1)の連勝も2018年フィエールマン→レイデオロ、23年ドゥレッツァ→イクイノックスと2度達成している。

まさに「春はあけぼの」ならぬ「秋はルメール」の季節といえよう。

肝心のパートナーの方もドゥラメンテ産駒のマスカレードボール、姉にマスクトディーヴァのいる血統馬である。

G1を勝てるだけの素質を有しながら、戸崎圭太という爆弾を抱えていたのも解消。それでもまだガシマンだったのだが、彼はブリーダーズC(米G1)遠征で不在。フォーエバーヤングという稀代の名馬に出会ったラッキーマンも、マスカレードボールを手放すアンラッキーに遭遇した。

おそらくルメールの起用は継続騎乗を見据えたもの。すんなり秋天を勝つようならジャパンC(G1)や有馬記念(G1)まで勝ち負けの期待が出来そうだ。

実際、同年のダービー2着馬が秋天に挑戦した場合、Twitterでバズったようにすべてが馬券圏内に好走してもいる。

あくまでデータ的には、3勝2着2回3着1回とパーフェクト。今年の秋天でマスカレードボールが3番人気以内に推されるようなら、好走する確率は非常に高い。しかもこの条件で圧倒的な好成績を残すルメールが騎乗予定。これはもう疑う余地なしといっても過言ではないか。

外野の声としては、「好走した過去の馬たちに比べて実績で見劣る」「ホープフルS(G1)で惨敗しているようでは」といった突っ込みもあるものの、個人的には十分に条件をクリアしていると思ってはいる。

そもそもマスカレードボールは姉のマスクトディーヴァと同じく新馬勝ちから大物登場と記事を書いている贔屓の馬。ホープフルSの敗戦は想定していなかったものの、あのときはまともに走れる精神状態じゃなかったと戸崎が独白した。

その戸崎が降ろされた共同通信杯(G3)を快勝し、武史が騎乗した皐月賞(G1)は川田のエリキングに思い切り寄せられる不利で位置取りを悪くした。※厳密には武史が悪いけど、これ明らかに川田の性格も悪い。

皐月賞3着でも力負けしておらず、次こそはと挑んだ東京優駿(G1)だったが、今度はサトノシャイニング武豊が内に切れ込んで被され、再び位置取りを悪くした。

元々ゲートの出はよくないが、外から被されて行き場がなくなった

その間にライバルのクロワデュノールは絶好の4番手

ポジティブな見方をすれば人災に巻き込まれての敗戦。それにイクイノックスだって、この時点ではまだG1未勝利馬だった。

そもそもこちらはアイビーS(L)の勝利からG1級と惚れこんだ馬。オマケに過去30年でも最多勝のラッキーナンバーである7番枠も引き当てた。ここまで来ると疑えというのが難しい。

とはいえ、ダービー2着馬の成績が3勝2着2回3着1回の成績が素晴らしい一方で、決して勝率100%ではないことも事実。その辺の結論は最終追い切りを見て判断せざるを得なかった。

結論から述べれば、悪くはないけども抜群というほどでもない。そもそも手塚貴久厩舎の仕上げに多少の不信感も持っている。

こちらは3番人気以内に推された馬の成績。そしてルメールが騎乗した際は【3- 1- 3- 4/11】で勝率 27.3%。優秀な数字ではあるものの盤石とは言い難い。

この不安は追い切りの動きを見てもそう感じた。いや、悪くはないんだよ?悪くはね。それでも感覚的なものが、1点勝負にゴーサインを出さなかった。

そこで保険を考える必要に迫られた。

ひとまず近年(画像は近20年)の秋天で2015年を境に荒れなくはなった。おじさんたちからすれば、10年なんてホンのちょっと前に過ぎないが、数字は認知する必要がある。

データがすべてじゃないけども、1人気7勝、2人気2勝、3人気1勝で10年連続で3番人気以内の馬が勝利している。今年の該当馬はまだ不鮮明だが、前売りオッズなら残り2頭はメイショウタバルかタスティエーラかってところ。

仮にマスカレードボールじゃない方が来るにしても、上位3頭から残り2頭の取捨選択で予定調和とならないだろうか。

で、再び追い切りの話に戻ると、ミュージアムマイルの動きは期待したほどよく見えなかった。※意外と人気しなかった。

それはタスティエーラにしても同様。追い切りの入りは凄くいい雰囲気だったにもかかわらず、併せで遅れ。相手が追い切りで動く馬だったにしても物足りなさは感じた。

これらに対して、見た瞬間にええやんとなったのはメイショウタバル。最弱世代のタスティエーラよりは、ハイレベル4歳を狙う方が理屈に合う。左回りにしても中京の神戸新聞杯(G2)を浜中俊で逃げ切った。そう、あの浜中俊君なのだ。

足を引っ張っていた浜中俊から武豊に乗り替わることの効果は宝塚記念(G1)の快勝で十分に証明されている。

色々な意見の飛び交う秋天だが、おそらく誰も彼もがメイショウタバルに高速の府中は向かないと見ているはず。かくいう私自身も真っ先に疑問に感じた馬だったことを認める。

秋天で逃げ切り勝ちを決めた馬なんてのも、芝3200m時代の1980年に牝馬のプリティキャストまで遡らなければならないほど。それでもサイレンススズカと夢を見た武豊なら、そんな常識を過去のものにしてもおかしくはない。

そもそも本馬は宝塚記念(G1)を現実に制した馬。その割にはバカにされ過ぎている。競馬の波乱とは大衆が考えていない結果だからこそ配当がつく。ここはあえて「逆転の発想」を採用して狙ってみたい。予想を書いている当事者さえ、この結論は想定外だった。

下手に競馬を長く見ていると、東京で切れ負けするイメージばかり浮かんでくるのだが、前売りオッズを見ると競馬民は意外と素直。こういうのを分かってないなと上から目線で見つつ、あっさり勝たれて呆然とするのもなくはない。

当初の想定ならマスカレードボール1点で点数も楽だったが、2点にするだけで点数が倍になるのがWIN5のしんどいところ。それでもこれだけ各レースの精査をしたなら余裕も出来た。

熱心な読者ならいつにないほど予想の文字数が多いことに気付いていると思う。

さて、ここからはついでに普通の馬券の話もしておきたい。

追い切りで不満の残ったミュージアムマイルとタスティエーラは押さえまで。

タバルがマイペースに持ち込むようなら前残りはなさそう。スローの展開を味方に実力以上の走りを見せるホウオウビスケッツなんかはきつくなる。

追い切りに進境を見せたアーバンシックは、新顔のプーシャンのお手並み拝見で買い目に入れておく。

後は目に見えるものを信じるシリーズで新潟記念組。次走で菊花賞(G1)を制したエネルジコを差し切ったシランケドは当然入ってくる。今回は「シランケドと互角に渡り合ったエネルジコ」ではなく「菊花賞馬を差し切ったシランケド」の角度で評価を上げる。

また、同レースを放馬で除外になったクイーンズウォークだが、8枠を引いたのは痛かったにしても追い切りの動きはすこぶるよく見えた。人気的にどうせ直線勝負に賭けるだろうから、勝ちを意識した馬の脚が鈍ったタイミングで2着3着を確保のシーンはありそう。

最後にその新潟記念で◎を打ったブレイディヴェーグ。当時も復調気配を感じる追い切りだったのだが、涼しくなったこともあってか動きに切れが増した。レース後に夏負けだった可能性もあるとコメントが出ていたことを思い出せば不気味な存在だ。

この馬は昨秋の府中牝馬S(G2)でマスクトディーヴァが差し切られるという衝撃的なシーンも目撃した。今年に入って調子を落としていたが、徐々に復調しているなら狙い頃だ。

戸崎圭太は勝てないながらも東京の芝2000は、それなりに穴を持ってくる。

今回もそこまで人気にはならないだろうからありだろう。

という訳で秋天の最終結論は以下。

◎マスカレードボール 軸固定
○メイショウタバル  WIN5用の秘密兵器
ーーーーーーーーーー
▲ブレイディヴェーグ
△シランケド
△アーバンシック
△クイーンズウォーク
△タスティエーラ

馬券はそんなに張らないけど、マスカレードボール1頭軸3連複6点流し。他には同じく3連単1着固定から印の6頭に流す。