天皇賞・春で注意すべき「大穴爆走」のカラクリ…戸崎圭太の付き合い方に手応え【WIN5結果分析】
いきなり12番人気で出鼻を挫かれたWIN5
京都10Rセンテニアル・パークS(3勝)芝1800
今回のWIN5は、12番人気ホウオウラスカーズが出オチで勝利。近走でも善戦はしていたが、勝利を挙げたのは2021年7月新潟の月岡温泉特別(2勝)以来。勝たれて不思議ではないものの、4年近く3勝クラスをうろついていたのだから、7歳になってオープン入りは予想しづらかった。
生存者もいきなり794万574票から5万6455票まで激減。全通りかランダムでもやらないと拾えないような大穴だった。
レースはノーブルスカイが逃げ、5F通過60秒4だがハイペースでもない。ただ開幕週といっても差しが決まっているのが今回の京都の傾向。勝ち馬の上がりもなんと32秒9という驚きの切れ。16頭中11頭が33秒台以下をマークしていたのだから恐ろしい。
これは来週の天皇賞・春(G1)含めて気をつけないといけない気がする。ただの高速馬場なら前の馬がそのまま残るのだが、高速馬場でも上がり勝負になるなら話は別。条件に合致する馬まで変わってくるからだ。
実質スローペースにもかかわらず、上位入線馬は直線で二桁ポジションの馬が多数。単純に前に行く人馬を狙う訳にはいかなくなる。
好位から差した2着ブルーミンデザイン、ガイアメンテにしても33秒台前半の脚を使って32秒9で交わされたらどうしようもない。こればかりは勝ち馬を褒めるしかなさそうだ。
★コメント
1着ホウオウラスカーズ 田口貫太
「折り合いがついて、スムーズに走ってくれ、最後もいい脚。いい状態に仕上げてくれた、厩舎に感謝したいです」2着ブルーミンデザイン 浜中俊
「いいレースでした。展開、ポジション、追い出すタイミングも良かった。今日は速い上がりで差し切った勝ち馬を褒めたい」3着ガイアメンテ 団野大成
「力をつけています。道中の力みが強く、大外枠で外を回った差だと思います。レース前のやり取りは上手にできましたが、勝ち馬の目標になる形になってしまいました」5着エアミアーニ 高杉吏麒
「1600mを使っていた分、久々の1800mで、道中噛んでいましたが、最後もしっかり伸びた。まだやれると思います」※▲ガイアメンテ→3着。騎手のデータを基に組み立てたが散々。
東京10RオアシスS(L)ダ1600
近走で復調気配を見せていたバトルクライが直線で抜け出し、後方から伸びたバトゥーキ、ハビレの追撃を凌ぎ切った。
ペースは前後半3F35秒1-36秒3(前傾1秒2)、4F47秒2-48秒3(前傾1秒1)と前が流れる展開。強気な競馬をした4着ペリエール、5着モズミギカタアガリの騎乗は悪くなかったが、最後に上位3頭と力の差が出た感じ。
逆に2着バトゥーキの水口、3着ハビレの三浦に関しては、圭太ちゃんもこいつらよりは全然うまいなと思える判断や位置取りの差。ゴ三浦師匠はまだ情状酌量の余地があるが、バトゥーキの水口はなかなか酷い。
映像を見直してもかなり下げてから大外に持ちだすロスの多い騎乗だ。スムーズに乗れていれば勝てた可能性もあったのではないか。一丁前のコメントを出しているが、おまえ酷いぞこれ。
このレースのテーマは、いかに戸崎圭太とうまいこと付き合っていくか。最近は特に買い時と消し時を熟慮しているが、気持ちいいくらいに決まった。さすがにゴ三浦師匠には負けないしね。
★コメント
1着バトルクライ 戸崎圭太
「長い休み明けの際に乗せてもらいましたが、そこからまた何回か使って、すごく良い状態になってきました。レースもスムーズに流れに乗れて追ってからも、若いときよりもしっかり体を使えて伸びてくれました。力もつけてくれています。復活を嬉しく思います」2着バトゥーキ 水口優也
「前半は折り合いに集中して、ポジションはあまり気にせず行きました。最後の直線は外に出していつも通り良い脚を使ってくれて、1600mのダートで目処がたったと思います」3着ハビレ 三浦皇成
「良い内容で折り合って最後まで脚を伸ばしてくれていました。上位は展開ひとつで着順が変わってくるのかなというだけに、申し訳ないですし悔しいです」4着ペリエール 佐々木大輔
「良いポジションをとれましたし、理想的な競馬でした。最後は左にモタれるのが強く出てしまいました。しっかりまっすぐ走れていたら際どかったと思います」
フローラS(G2)では真っ先に消したし、今回の戸崎圭太評は割と完璧に出来た気がするぞ。満足度の高い予想で終わった。
福島11RモルガナイトS(OP)芝1200
3番人気ジャスティンスカイが59キロを背負って力の差を見せつけた。実力上位は分かっていた馬でも、昨年5月の鞍馬S(OP)からWIN5で注目し続けて、それでも勝てない姿を見ていた馬。57.5キロで勝てないのに59キロのここではなあと思ったら強いじゃねえかよ。
しかも穴かと思ったら3番人気でしょ?オイオイ、おまえら上手過ぎないか?
ペースは速くも遅くもない前後半3F34秒2-34秒3。強気に先行したウインモナークも、そこまで厳しい流れだったようにも思えない。そもそも完勝のジャスティンが4番手からの差し切りだもの。
松岡にしても自信があるからこそ強気に乗ったろうしねえ。
★コメント
1着ジャスティンスカイ 荻野極
「いつもと違って意図的に出していく競馬をした。外枠も良かったし、外を回ってはいますが、スムーズに立ち回れた。この斤量でしたが、さすがという走りをしてくれました」2着スマートクラージュ 角田大和
「やりたい競馬はできたが、一瞬の切れ味勝負は得意ではありません。前が飛ばして、中団から長く脚を使うような競馬が良い」3着バンデルオーラ 国分恭介
「スタートは上手く出て、取りたい位置を取れたが、ペースが遅かった。もっと流れた方が持ち味が生きる」4着レッドアヴァンティ 吉田隼人
「内枠でスタートが良くて、人気馬を見ながらイメージ通りの立ち回り。しかし、進路が開いてからは去年ほどの反応がありませんでした」5着ツインクルトーズ 古川吉洋
「もう少し流れてほしかった。展開一つだと思います12着ウインモナーク 松岡正海
「ペースが遅く、番手からでも押し切れると思ったが……。馬の後ろから運ぶ形でないと、集中が続かなかった」
ダートでもないから59キロはしんどいと思ったんだけどなあ。
なんだかんだでリステッドやオープンは重い馬から買えってことか。