新設重賞にチェルヴィニア、レーベンスティールが参戦…しらさぎSの展望【WIN5】

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新設重賞にチェルヴィニア、レーベンスティールが参戦…しらさぎSの展望【WIN5】

なぜ出てきたのチェルヴィニア

阪神11RしらさぎS(G3)芝1600

キープカルム    坂井瑠星
グランスラムアスク 未定
コレペティトール  井上敏樹
シヴァース     デムーロ
ダイシンヤマト   岩田康誠
タシット      田口貫太
ダディーズビビッド 池添謙一
ダンツエラン    未定
チェルヴィニア   ルメール
デビットバローズ  松山弘平
ニホンピロキーフ  幸英明
ボルザコフスキー  未定
マテンロウオリオン 横山典弘
ラケマーダ     未定
レーベンスティール 川田将雅

※フルゲート18頭

まず、しらさぎSって何?というのが最初の感想。阪神のレースでしらさぎというからには、姫路城の別名「白鷺城」から取ったんだろうなと。開催時期としては、昨年までの米子Sが重賞に昇格して名称が変わったという感じ。

ただ、重賞に替わってどう違うのかとなると、やはりメンバーだろうか。

昨年の牝馬二冠を制したチェルヴィニア、5歳世代の期待の星レーベンスティールが登録している。

しかし、いずれも中距離戦線を歩んでいた馬だけに、相手関係の弱くなるマイルに舵を切ったのだろうか。

チェルヴィニア(牝4、美浦・木村哲也厩舎)

正直、なぜしらさぎSに登録したのだろうかという疑問が先走る馬。なぜなら秋から6月に移籍した府中牝馬S(G2)が裏で開催されるにもかかわらず、阪神のマイル戦を選んだからだ。

重賞の格付け的に向こうはG2でこちらはG3。舞台設定も優駿牝馬S(G1)を制した府中と桜花賞(G1)で惨敗した阪神のマイル。割とマジで不可解な選択に映るが、当方だけの感覚だろうか。

ん?あれ?府中牝馬SがG2じゃなくG3なってるよ。。。

木村厩舎の看板馬ということもあり、当然のように騎乗予定はルメール。とはいえ、斤量も2キロ重い57キロを承知での参戦だ。ハッキリ言ってよくわからないというのが本音である。

馬自身は昨秋のジャパンC(G1)でドウデュースに続く2番人気の支持を集めた実力の持ち主だが、今年初戦の京都記念(G2)で1.8倍の断然人気を裏切る9着。目標だったドバイシーマクラシック(G1)も見せ場なく6着に完敗した。

実績的にG1直行のローテーションを組んでもおかしくない馬が、場違いなレースに出てくるのは、間違いなくオーナーサイドの意図があってのもの。大本命なのか罠なのか依然不明だが、何も考えずに飛びつくには怖さもあるか。

レーベンスティール(牡5、美浦・田中博康厩舎)

同じ中山の芝2200mで行われるG2のオールカマーとセントライト記念で遜色のない勝ちっぷりを見せていたのが、レーベンスティールとアーバンシック。前者は期待された天皇賞・秋(G1)で予想外の大敗を喫したが、後者は菊の大輪を咲かせた。

失地回復を期したレーベンスティールは年明けのアメリカジョッキークラブC(G2)に出走したものの、2番人気で12着と連敗。どうにもつかみどころのない成績で悩ましい。

59キロの斤量に関してはエプソムC(G3)で楽勝しているなら問題はないはず。むしろルメールがこちらに乗らずにチェルヴィニアを選んだことの方が注目すべきかもしれない。田中博康厩舎と川田将雅のコンビもピンとこない。

いずれにしても人気を分け合いそうな2頭の出走は、ファンにとっても取捨選択で悩ましい。

シヴァース(牡4、栗東・友道康夫厩舎)

佐々木主浩ブランドの結晶といえる馬。デビュー戦を制した2戦目のきさらぎ賞(G3)でビザンチンドリーム、ウォーターリヒトとタイム差なしの接戦をした素質馬である。

マイルがベストの血統背景もあり、このまま上昇気流に乗っていくのかと思いきや、条件戦で勝ち切れない競馬が続き、ようやく卒業を決めたのが前走の夢洲S(3勝)だった。3番手追走から直線で楽に抜け出す快勝は目を引いた。

同レース3着ナムラエイハブが次走の新潟ですぐ勝利したようにレースレベルは低くない。強敵2頭に対する筆頭候補となる。

キープカルム(牡4、栗東・中竹和也厩舎)

コンスタントに使われ続けているが、相当タフな部類だろう。ほぼ毎月のように走らされており、上積みはそれほどないように思えて、凡走の続いた中山マイルの3戦目で復調気配を見せた。

意地悪な表現だが、何といってもあの三浦皇成を乗せて勝ったくらいなのだから強い(偏見)。リステッドを3連敗しても重賞で3着に入ったように素材はいい。

今回はガシマン坂井瑠星を配して逃げ先行の想定。最終週でも前が残る馬場なら期待できそう。

デビッドバローズ(牡5、美浦・尾関知人厩舎)

岩田望来とのコンビで重賞に出走するほど力をつけたが、リステッドは勝てても少し壁はあるのかなという競馬が続く。

その望来がまた乗るのかと推測していたが今回は松山弘平の騎乗。どうやら望来は府中牝馬Sのラヴァンダを選んだようである。

マイルはこなせるだろうが、1着で考えるとどこか物足りなさがあるのも現実。馬券の買い目に入れておくには面白い馬かもしれない。

2強を形成しそうな2頭の扱いが難しい

上半期のG1も終わり、今週から本格的な夏競馬が到来といったところだが、G1しか馬券を買わない層と違ってWIN5民の正念場は夏。このタイミングは手頃な配当圏が出やすく、買い方を間違わなければ魅力的な狩場となる。

3歳世代のとの力関係にも注意したい。