皐月賞で最も酷い不利のあった馬は?独断と偏見込みで東京優駿も狙いたい
オヤジギャグを言いたいだけじゃないぞ()
東京11R東京優駿(G1)芝2400
今週はダービーがあるからダービー関係の記事ばかりになるのは仕方ない。WIN5専門のさいとだから、これまでは勝つ可能性のある馬をメインにピックアップしたが、穴っぽいところに触れ始めたのがファウストラーゼンの見直し記事だった。
これに続いてもう1頭、注目したい馬がいるので拾っておきたい。
で、この話をする前にクロワデュノールの戦績も少しだけ振り返る。
デビュー戦(東京芝1800m)
前後半5F61秒3-57秒3(後傾4秒0)のスロー。2番手から上がり最速33秒8で楽勝した。
東京スポーツ杯2歳S(G2)
前後半5F60秒9-58秒3(後傾2秒6)の超スロー。サトノシャイニングとの切れ味勝負を上がり最速33秒3で制した。
ホープフルS(G1)
前後半5F61秒4-59秒1(後傾2秒3)の超スローを上がり2位の34秒9で快勝した。
皐月賞(G1)
前後半5F59秒3-57秒7(後傾1秒6)のスローで上がり7位タイの34秒7で2着に敗れた。
※便宜上、展開を考えないものとしてレースラップのみでスローの表記を採用。
デビュー2戦は額面通り、超スローの展開といっても最速上がりで勝ち切っている。
ホープフルS、皐月賞についてはファウストラーゼンという異物が混入されたため、単なるスローの瞬発力勝負ではなく、急激に変わる流れにも対応する必要があっただろう。
同じ馬が出走した皐月賞が激しい消耗戦となった背景には、結果的に選択したマクりと狙ってやったマクりで道中のタイトさに変化があったこと。こちらについては当事者であるファウストラーゼンの着順が物語っている。
かといってミルコに乗り替わるダービーでは、おそらくこれまでのようなマクリは決行しないと想定しているのだが……。そういう意味ではロンスパに付き合わされた皐月賞よりは、クロワデュノールの好走確率が上がるかもしれない。
ただ道中で致命的な不利のあったライバルに比して、クロワデュノールのそれは、まだ許容範囲だったことも事実。少なくとも北村友一を乗せて勝てるほど甘くなかった皐月賞という印象は残った。
川田から執拗にぶつけられたマスカレードボールに関しては、当方の思い入れが強過ぎるため、客観的な話は出来ないと思う(笑)。という訳で今回はジョバンニがバカに出来ない記事を書いてみる。
実際、この馬は相当な不利を受けた。
皐月賞のジョバンニは序盤になかなか酷い不利を受けてたからなあ(序盤じゃねえよ)
— 黒い太陽 (@black_sun3710r) May 25, 2025
思ってた以上に強い馬だった
ダービーでも押さえる pic.twitter.com/yMD0TG8mlb
4着ジョバンニ 松山弘平
「スタートもよく、返し馬の雰囲気から前走よりも明らかに活気があり、一度使われて良くなっていました。ホープフルSのような感じで動ける体勢でした。クロワデュノールの後ろを取れて折り合いもつきましたし、本当に理想の形。ただ、向正面で挟まれる不利があり、そこでポジションが下がってしまい、そこがすごく悔やまれます。あれだけトモをぶつけられてバランスを崩しながらだったのですが、最後追い込んでくる力を見せてくれました。それだけに悔やまれます」
映像的にもかなり酷い不利だったことが分かるポジションの下がり方。それにもかかわらず、クロワデュノールとわずか0秒1差だったのだから、見方によってはこちらの方が価値がある。
ホープフルSはスローの前残りを味方にしたクロワデュノールが快勝したレースではあるものの、皐月賞の戦前からジョバンニが不気味な存在だったことは、馬券に入れたように認めていた。突然電池の切れるエピファネイア産駒だが、その心配をするなら秋以降でいい。
SNSでは3着マスカレードボール、4着ジョバンニについて、不利を受けたからこそ好走するポジションで走れたという見解も見掛けたが、こちらについては疑問がある。そもそも不利なんてのは受けないに越したことはないし、仕掛けのタイミングなんてのは騎手が決めればいいだけのこと。乗れる騎手ならワンテンポツーテンポくらい待つことも可能だからだ。
その一方、ジョバンニを持ち上げようとすると無視できないのがエリキングの存在だ。事実、直接対決で本馬に連勝した相手だからである。
初顔合わせではほぼ似たような位置から追撃を凌いで勝利。松山は「一瞬詰め寄っているし悪くないと」ジャッジ。
2度目の対決でも先に抜け出して着差を広げた。松山は「もう少しでした」と前向き。
着差が広がっても「もう少し」と評したあたりに力負けではないという想いが見え隠れする。
まあ実際乱戦に強いタイプならエリキングよりジョバンニの評価をしたい。何というか精神力の強さが伝わるから。中間で一頓挫あったため、直行したエリキングの不利は認めるものの、芝2400mの川田将雅が相手なら臆する必要もないだろう。
この春の川田は流れを持ってないから買いたくないと話している通り、先週のオークス(G1)にしても自分が捨てたカムニャックでシュタルケに持っていかれた。こういうとき、流れを持っていればカムニャックに乗れたかもしれない。現実は裏開催の京都で土日2勝を挙げた程度に終わっている。
エリキングが一度使われて良化するだろうというプラス材料はあれど、この手の連勝が途切れた馬は途端に凡走を繰り返すケースも多々。フサイチジャンクやアグネスゴールドみたいにね。
という訳で当方はエリキングを買わないつもり。そういや水曜日だから追い切りもチェックしないとだなあ。
ジョバンニが序盤にいい位置を取れれば勝機
先週のオークスは超抜で推したタガノアビーが激走してくれたように、一応少しは期待できるジャッジをしているつもりではある。
もう現役ではないとはいえ、これでも元競馬業界関係者だからね(競馬界ではなく競馬業界という誤差はある)。ダービーでも超抜の馬がいれば押さえたい。