「知らなきゃ損する」違和感の正体…なぜ普通の予想では当たらないのか【WIN5】

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「知らなきゃ損する」違和感の正体…なぜ普通の予想では当たらないのか【WIN5】

「あれれーおかしいゾ~」の謎

何があったのか知らないが何かあったに違いない

日曜の結果分析記事でも口を酸っぱくして糾弾していた件について、改めて記事化することで明文化してようと思う。

そう、勘のいい諸兄ならお察しだと思うが、それは馬場造園課の手口についてである。

ネットやSNSを見渡しても馬場について触れている意見はそう多くない。

いや、内と外のどこが荒れているなどのレベルであれば当然触れられているのだが、馬場造園課をここまで糾弾しているライターは自分くらいじゃないかと思っている。

なぜそこまで切れているのかの理由は簡単。公正競馬に弊害があるからである。

まずレースにおける大前提の話をイメージしてみて欲しい。

オーソドックスな話をすれば、ハイペースなら後ろの馬が有利になって差しが決まり、スローペースなら前の馬が有利になって前残りをするという至極当然の流れだ。

もちろん、枠の内外なんかも影響するし、騎手の乗り方や作戦を左右するだろう。

しかし、それが額面通りに受け取っていい馬場ならばという絶対的な条件が必要だ。

これがもし、逆の状況となっていたなら予想の根底が覆る。

公正競馬なんてとっくに死んだ

つまりどういうことかと説明すると、スローなのに差しが決まったり、ハイなのに前が残るという常識に引っ掛からない事象に遭遇するのだ。

となると、もう普通の予想をしていてはズレが発生して思った展開にならない。なんつうのかな、ほらドラクエで矢印のついている床あるじゃない?あんな感じ。進みたい方向に進まないの。

ん?なんかおじさん変なこと言ってるなと感じた方にはファクトを用意したので確認して欲しい。

基本毎週馬場状態と傾向を入念にチェックしている当方だが、この異変に勘付いたのは春になってから。それまではいつもの前残り馬場で競馬の開催が行われていたためだ。

妙だな、おかしいなと勘繰り始めたのが4月5月に入ってからのタイミング。WIN5でも鉄板の定石となる「下手糞でも逃げ馬なら押さえておけ」が通じなくなっていた。

思い立ったら吉祥寺、というわけで早速データを抽出していたところ、この違和感はやっぱり正しかった。以下は4月開催以降における東京と京都で行われた芝のレース。

東京芝

京都芝

注目すべきは上がり最速をマークした馬の数。稀に前残りで勝っている馬もいるが、真逆の馬場状態で好走しているわけだから相当強かったはず。各馬は覚えておいて損はないだろう。

これだけだとまだピンとこない人もいるだろうが、次に重視すべきは一番右のPCI値。targetを使っている人間なら説明不要かもしれないが、この数値は50を基準にしたペースの指標だ。数字が小さいほどハイペースで大きいほどスローペースとなる。

やりたい放題の馬場造園課に喝

それを踏まえた上でこれらを確認してみて欲しい。ね?おかしいですよカテジナさん。どうしてスローペースなのに差しがこんなに決まってるんです?

具体的なレース名を上げると先週のWIN5対象レースでも京都10Rのココナッツブラウンが超スロー(63.8)にもかかわらず上がり最速で突き抜け、東京メインのヴィクトリアマイルにしてもスロー寄り(56.5)だったのに絶望的な位置にいたケツから3頭が3着以内を独占した。これをどう説明すればいいのだろうか。

エプソムC(G3)が稍重でもレコードを更新されたように、現在の東京コースの芝は異常な超速馬場に作られている。しかもおそらくこれは恣意的にだ。

むしろ数字を見れば京都の方が余計に酷いと思う。こんな馬場で普通の予想なんてしていたら当たるものも当たらない。つまり、気付いている人間しかまともな予想が出来ない状態といっても過言ではない。

こんなことがまかり通っているからJRAは悪の組織なんて言われるんだ。偏重馬場でも許されるのは、せいぜい新潟の千直で8枠が有利なことくらいにしてもらいたい。

そしてまた厄介なのは、これがダートになると正反対なこと。

東京ダート

京都ダート

もうホント嫌になるぜ。ダートの場合は春前ってもっと差しが決まっていた気もするが、やはり4月からのタイミングで前残りに変えられている。こちらも差し切り勝ちを決めている馬は強いから覚えておく案件だ。

先述したペース指標のPCI値を見ても一目瞭然。ペースが流れても前の馬が押し切っている一方、差し馬は脚を余して凡走している。10番人気で大穴を出したコンティノアールにしても前残りの恩恵を受けた結果と考えられる。

要するに穴を狙うにしても人気馬を買うにしても現在の馬場にフィットしているタイプじゃないと、一転して危険な人気馬や来ない穴馬になってしまう。

もうこのカラクリ馬場に気付いた時点で今週末の予想もまともにやる気はない。考え方を工夫しなければ穴を拾えないからだ。

で、東京と京都の説明が終わったので残りの新潟にも触れておこう。

新潟芝

新潟ダート

うーん、普通オブ普通。これは普段から見慣れている馬場傾向に近い。芝は前残りでダートは差しが少し決まる「常識の範囲内」の結果となっている。

だからこそ予想記事で新潟だけ前残りの馬を穴で狙っていた訳。ダートは少し差しが決まりやすい感じだが、あまりにも酷過ぎる東京や京都に比べればかわいいものだ。

ちなみに今週末の芝は東京はBコースで京都はDコースと変わらず。芝のレースを予想する場合、一度頭の中を空っぽにして、瞬発力勝負に耐えられるタイプを狙うのがオススメ。ダートはもちろん逆だから逃げ先行馬狙いでいい。

そういや新潟は千直が対象レースだったか。こっちは脳死で8枠狙いすれば何とかなるのではないか。

というわけで今回は造園課に対する怒りをぶちまける記事でした。