長距離の川田将雅エリキングは黙って消し…予想しない方が簡単な菊花賞の攻略データ【WIN5】
案の定というか予想通りというか
京都11R菊花賞（G1）芝3000
牡馬クラシックのラスト一冠を争う菊花賞（G1）だが、皐月賞（G1）や東京優駿（G1）に比べてメンバーが手薄になるのは恒例となった。
かつては皐月賞は「最も速い馬」、東京優駿は「最も運のある馬」、そして菊花賞は「最も強い馬」がそれぞれ勝つといわれていたが、時代の変遷とともに格言の説得力も薄れつつある。
近年の個人的な印象は「最も中山が巧い馬」「戸崎圭太が乗っていない馬」「最も強い馬は秋天に行く」といった感じ。※ただし、三冠が懸かっている場合を除く。
その背景にあるのは、造園課による魔改造で馬場の高速化が進んだためだ。スピードと切れがなければ勝てない馬場へと変わってしまったことへの適応力が求められているからだろう。いずれにしても馬産を考えれば、完成度が高く早い段階で賞金を確保できるタイプが優遇される。
長距離のレースは「リアルシャダイを買っていれば当たる」なんてのも好きだったんだけどな。これも時代の流れというしかない。秋天も昔みたいに芝3200mに戻せばいいのにね。そしたらまだ同世代が相手の菊花賞に使うでしょ（笑）。
おじさんがお競馬を覚えた頃はすでに芝2000m条件だったけど、1984年から現在の距離に変更されたみたいよ。春天にしても三冠馬の癖に逃げるコントレイルさんみたいなのも出てきたし、ステイヤーには冬の時代が続くね。
そろそろ雑談も切り上げて、本題である過去の傾向と対策に入ろうか。まずは過去10年の結果から確認しよう。
顔触れ的にはなるほどなという馬がしっかりと勝っている。この中で現役最強の物差しとなる有馬記念（G1）を勝っているのは、15年キタサンブラックと16年サトノダイヤモンドの2頭。それ以外は1.5軍といったところ。そんなことよりルメールが4勝していることに気付いた方が早い。
では、いつもの傾向と対策に進もう。
人気 着別度数 勝率
１番人気 3- 0- 3- 4/ 10 30.0%
２番人気 2- 3- 0- 5/ 10 20.0%
３番人気 1- 1- 0- 8/ 10 10.0%
４番人気 2- 2- 1- 5/ 10 20.0%
ーーーーーーーーーー
５番人気 1- 0- 1- 8/ 10 10.0% キタサンブラック
６番人気 0- 0- 2- 8/ 10 0.0%
７番人気 1- 1- 1- 7/ 10 10.0% フィエールマン
８番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0.0%
９番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0.0%
10番人気 0- 1- 1- 8/ 10 0.0%
11番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0%
12番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0%
13番人気 0- 0- 1- 9/ 10 0.0%
14番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0%
15番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0%
16番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0%
17番人気 0- 0- 0- 10/ 10 0.0%
18番人気 0- 0- 0- 9/ 9 0.0%
※秋華賞（G1）の際、何も考えずに上から4頭押さえていれば拾えると話したが、菊花賞も大体は同じと考えてよさそう。
フィエールマンの7番人気は、当時さすがに夏場のローカルG3から直行して勝つパターンは誰もが疑った。そしてキタサンブラックの5番人気にしても北村宏司の騎乗で不信感も強かった。まあこのときは、2番人気のリアルスティール福永祐一君が宏司より下手だったのもある。
馬体重 着別度数 勝率
” ～399kg” 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
” 400～419kg” 0- 0- 0- 0/ 0
” 420～439kg” 0- 0- 0- 3/ 3 0.0%
ーーーーーーーーーー
” 440～459kg” 1- 1- 1- 17/ 20 5.0%
” 460～479kg” 3- 5- 3- 40/ 51 5.9%
” 480～499kg” 4- 3- 5- 57/ 69 5.8%
ーーーーーーーーーー
” 500～519kg” 1- 1- 1- 20/ 23 4.3%
” 520～539kg” 1- 0- 0- 10/ 11 9.1%
” 540～” 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
最軽量がコントレイルの458キロ、最重量がキタサンブラックの530キロ。500キロ超えは昨年のアーバンシック510キロもいるが、中央値は460～480キロくらい。
枠番 着別度数 勝率
１枠 0- 0- 0-20/20 0.0%
ーーーーーーーーーー
２枠 4- 2- 0-14/20 20.0%
３枠 1- 0- 0-19/20 5.0%
ーーーーーーーーーー
４枠 0- 1- 1-18/20 0.0%
５枠 0- 2- 1-17/20 0.0%
ーーーーーーーーーー
６枠 1- 2- 1-16/20 5.0%
７枠 3- 1- 4-21/29 10.3%
ーーーーーーーーーー
８枠 1- 2- 3-24/30 3.3%
※割と顕著に傾向があり、内も外もダメなら真ん中もダメ。8枠の1勝は大外17番枠から逃げの奇襲を打ったドゥレッツァ。基本的に8枠は買えない。2-3枠、6-7枠が好成績を残している。
脚質上り 着別度数 勝率
平地・逃げ 2- 0- 0- 11/ 13 15.4% タイトルホルダー、ドゥレッツァ
平地・先行 3- 2- 5- 30/ 40 7.5%
平地・中団 5- 7- 4- 59/ 75 6.7%
平地・後方 0- 0- 1- 48/ 49 0.0%
平地・ﾏｸﾘ 0- 1- 0- 1/ 2 0.0%
1角を先頭で走った意味では2頭だが、アスクビクターモアもセイウンハーデスが飛ばした2番手からの抜け出し。これは事実上の逃げと同じ。そういう意味では逃げ切り勝ちは十分に考えられる。
前入線順位 着別度数 勝率
前走１着 5- 3- 6- 49/ 63 7.9%
前走２着 3- 3- 3- 14/ 23 13.0%
ーーーーーーーーーー
前走３着 1- 3- 0- 16/ 20 5.0% ワールドプレミア
前走４着 0- 0- 0- 9/ 9 0.0%
前走５着 0- 0- 1- 13/ 14 0.0%
前走6～9着 0- 1- 0- 29/ 30 0.0%
前走10着～ 1- 0- 0- 19/ 20 5.0% タイトルホルダー
※基本は2着以内。ワールドプレミアの3着は勝ち馬がサートゥルナーリアで出走がなかったことを思えば繰上りで2着の扱い。セントライト記念のタイトルホルダーは、下手に乗った武史がどん詰まりで追えないまま終わった。
前走レース名 着別度数 勝率
セントラG2 4- 3- 2-35/44 9.1% アーバンシック、アスクビクターモア、タイトルホルダー、キタサンブラック
神戸新聞G2 4- 3- 4-52/63 6.3% コントレイル、ワールドプレミア、キセキ、サトノダイヤモンド
ーーーーーーーーーー
日本海Ｓ･3勝 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% ドゥレッツァ、ヘデントール（2着）
ラジオNIＨG3 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% フィエールマン
昨年のセントライト記念を優勝したアーバンシックに◎を打ったのは、オールカマー（G2）より時計も内容もよかったため。参考までに今年はこんな感じ。
では次に人馬のデータ。
WIN5京都芝3000-3200（騎手）
騎手 着別度数 勝率
ルメール 7- 1- 2- 6/16 43.8% エネルジコ
武豊 4- 2- 5-15/26 15.4% マイユニバース
ーーーーーーーーーー
荻野極 1- 0- 0- 0/ 1 100.0%
横山典弘 1- 0- 1-15/17 5.9%
岩田康誠 1- 4- 0-19/24 4.2%
和田竜二 1- 1- 2-20/24 4.2%
団野大成 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
横山和生 0- 0- 0- 3/ 3 0.0%
西村淳也 0- 0- 0- 4/ 4 0.0%
坂井瑠星 0- 0- 0- 7/ 7 0.0%
岩田望来 0- 0- 1- 7/ 8 0.0%
北村友一 0- 1- 1- 7/ 9 0.0%
ーーーーーーーーーー
戸崎圭太 0- 2- 1- 7/10 0.0% アマキヒ
藤岡佑介 0- 1- 0-11/12 0.0% ミラージュナイト
松山弘平 0- 0- 0-12/12 0.0% ジョバンニ
ーーーーーーーーーー
川田将雅 0- 0- 1-22/23 0.0% エリキング
※WIN5は2011年から。ビッグウィークの菊花賞は2010年。
2022以降WIN5芝3000以上（騎手）
騎手 着別度数 勝率
ルメール 4- 0- 0- 1/ 5 80.0% エネルジコ
ーーーーーーーーーー
荻野極 1- 0- 0- 1/ 2 50.0%
横山和生 1- 0- 0- 5/ 6 16.7%
西村淳也 1- 0- 0- 5/ 6 16.7%
松山弘平 1- 0- 1- 8/10 10.0%
和田竜二 1- 2- 0- 8/11 9.1%
岩田望来 1- 1- 1-11/14 7.1%
戸崎圭太 0- 1- 0- 1/ 2 0.0%
団野大成 0- 0- 0- 3/ 3 0.0%
岩田康誠 0- 0- 0- 4/ 4 0.0%
北村友一 0- 0- 0- 5/ 5 0.0%
横山典弘 0- 0- 0- 6/ 6 0.0%
藤岡佑介 0- 0- 0- 6/ 6 0.0%
坂井瑠星 0- 0- 0- 8/ 8 0.0%
ーーーーーーーーーー
川田将雅 0- 2- 2- 5/ 9 0.0% エリキング
武豊 0- 0- 2-10/12 0.0% マイユニバース
WIN5芝3000以上重賞（騎手）
騎手 着別度数 勝率
ルメール 9- 2- 2- 8/21 42.9% エネルジコ
ーーーーーーーーーー
岩田康誠 5- 2- 1-21/29 17.2% ラーシャローム
ーーーーーーーーーー
武豊 3- 2- 6-23/34 8.8%
和田竜二 2- 3- 3-23/31 6.5%
横山和生 1- 0- 0- 8/ 9 11.1%
戸崎圭太 1- 2- 2- 6/11 9.1%
横山典弘 1- 0- 2-14/17 5.9%
団野大成 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
荻野極 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
西村淳也 0- 0- 0- 2/ 2 0.0%
北村友一 0- 1- 1- 6/ 8 0.0%
ーーーーーーーーーー
坂井瑠星 0- 0- 0-11/11 0.0% ゲルチュタール
岩田望来 0- 1- 0-11/12 0.0% ショウヘイ
ーーーーーーーーーー
松山弘平 0- 0- 2-16/18 0.0% ジョバンニ
藤岡佑介 0- 2- 0-17/19 0.0% ミラージュナイト
ーーーーーーーーーー
川田将雅 0- 3- 2-26/31 0.0% エリキング
2025WIN5芝（騎手）
騎手 着別度数 勝率
川田将雅 10- 8- 4-25/47 21.3% エリキング
岩田望来 10- 5- 5-28/48 20.8% ショウヘイ
ルメール 10-11- 6-25/52 19.2% エネルジコ
ーーーーーーーーーー
荻野極 6- 1- 1-34/42 14.3%
坂井瑠星 6- 4- 5-34/49 12.2%
戸崎圭太 6-11- 4-40/61 9.8%
藤岡佑介 4- 3- 3-27/37 10.8%
佐々木大 4- 1- 4-36/45 8.9%
北村友一 4- 6- 3-34/47 8.5%
松山弘平 4- 3- 6-36/49 8.2%
西村淳也 3- 2- 1-23/29 10.3%
横山典弘 3- 5- 2-24/34 8.8%
横山和生 3- 5- 2-27/37 8.1%
団野大成 3- 5- 5-31/44 6.8%
岩田康誠 2- 3- 2-25/32 6.3%
武豊 2- 8- 2-34/46 4.3%
嶋田純次 1- 0- 1- 6/ 8 12.5%
ーーーーーーーーーー
和田竜二 0- 2- 0-16/18 0.0% ライトトラック
WIN5芝3000以上（調教師）
調教師 着別度数 勝率
(美)手塚貴久 3- 0- 1- 3/ 7 42.9% レイヤードレッド
(栗)杉山晴紀 3- 0- 2- 7/12 25.0% ジョバンニ、ゲルチュタール
(栗)友道康夫 4- 7- 4-24/39 10.3% ライトトラック
ーーーーーーーーーー
(栗)今野貞一 1- 0- 0- 3/ 4 25.0%
(美)大竹正博 1- 0- 0- 5/ 6 16.7%
(栗)辻野泰之 1- 0- 0- 5/ 6 16.7%
(栗)安田翔伍 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
(美)奥村武 0- 0- 0- 2/ 2 0.0%
(栗)武英智 0- 0- 0- 2/ 2 0.0%
(栗)中内田充 0- 0- 1- 2/ 3 0.0%
(栗)松永幹夫 0- 0- 0- 4/ 4 0.0%
(栗)上村洋行 0- 2- 0- 4/ 6 0.0%
ーーーーーーーーーー
(美)国枝栄 0- 1- 2-17/20 0.0% アマキヒ
WIN5芝3000以上（種牡馬）
種牡馬 着別度数 勝率
ドゥラメンテ 3- 0- 0- 9/12 25.0% エネルジコ（タイトルホルダー）
ブラックタイド 3- 0- 0-13/16 18.8% アマキヒ（キタサンブラック）
レイデオロ 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% マイユニバース（サンライズアース）
ーーーーーーーーーー
ルーラーシップ 2- 2- 0-23/27 7.4%
キズナ 2- 3- 4-20/29 6.9%
ブリックスアンドモ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
キタサンブラック 0- 0- 1- 1/ 2 0.0%
バゴ 0- 0- 0- 2/ 2 0.0%
トーセンラー 0- 0- 1- 2/ 3 0.0%
ーーーーーーーーーー
エピファネイア 0- 4- 3-13/20 0.0% ジョバンニ
ハービンジャー 0- 1- 1-18/20 0.0% アロンディ
勝率TOP5
エネルジコ 75.0%
エリキング 66.7％
ライトトラック 66.7％
ゲルチュタール 57.1％
アマキヒ、ジーティーアダマン、レクスノヴァス 50.0％注目馬
エネルジコ
