関屋記念でも勝ち負け可能な素質馬2頭が激突…ルメールのデンクマールにまさかの黄色信号?

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関屋記念でも勝ち負け可能な素質馬2頭が激突…ルメールのデンクマールにまさかの黄色信号?

田中博康厩舎は正直者か、それとも?

新潟06R豊栄特別(2勝)芝1600

いまだにこのクラスで燻っている年長馬より、3歳馬2頭が断然スケールで上回るレースだ。

特にデンクマールは関屋記念(G3)に出走するイミグラントを前走のひいらぎ賞(1勝)で返り討ちにした実力の持ち主。中間の記事でも採り上げたが、本馬とグーテンベルクは今年の3歳世代でトップクラスの注目馬でもある。

本来なら関屋記念に出てきてもおかしくない両馬だが、残念ながらあちらはフルゲート。格上挑戦よりは現実的な勝ち鞍を狙っての出走となる。

だが、奇しくも直接対決となったため、どちらか1頭は目論見がはずれてしまう公算。ポテンシャルの高さを考えれば、イミグラントソングにニュージーランドT(G2)で敗れたコートアリシアンは分が悪いか。

そう考えていたところ、どうもデンクマール陣営のコメントが意外にも弱気。陣営から「まずは無事に」「いい頃はもっと動けていた」と物足りなさを感じられる言葉が出ていた。これも求めているレベルの高さゆえだろうが、我々外野よりも直接管理している現場の人間の感想は異なる。

それを裏付けるのが田中博康厩舎のTwitterアカウントによる発信だ。ここの厩舎はSNSでしっかりした情報を出してくれ、新聞やTVで見られない話も教えてくれる。

中間の時計自体は出しているものの、心房細動明けというのは猛暑の夏だけに引っ掛かる。力はあっても絶対視するには気が引ける。まあまともなら楽勝してもおかしくない逸材なのだが……。

対するコートアリシアンは元気いっぱい。「乗り込みは十分」「態勢は整った」「2勝クラスなら勝ち負け」と強気一辺倒。デンクマールがいるなら、「1頭強いのがいるけど」くらいのワードが出てもおかしくないのだが、まるで気にしていない様子にも映る。

ただコートアリシアンという馬がよくわからない。

前走のNHKマイルC(G1)で穴候補に入れた馬だが、スタートで大出遅れの後方ポツン。道中で徐々にポジを押し上げ、直線で最内を狙う妥協案で取り繕ったが10着。負けてなお強しのインパクトは強烈だったのだが、派手なレースというのは過大評価に繋がりやすいことも事実。前に行けて末もしっかりしているデンクマールを倒すのはしんどい。

 

個人的にはNHKマイルCよりも勝ちパターンに持ち込みながらも、トータルクラリティに差し返された新潟2歳S(G3)の印象の方が悪い。かといって他の馬も力不足ばかりなら、やっぱり2頭の一騎打ちが濃厚という見立てに落ち着く。

あと少し気になったのは、春に前残りの目だった新潟の割に土曜新潟は差しが決まっている点。昨夏の関屋記念は超絶前残りの高速馬場だったのだが、どうも差し馬場のように見える。これは前で競馬をするデンクマールに不利な馬場かもしれない。

そして忘れちゃいけないのはそれぞれの鞍上。ルメールがマイル戦を苦手にしているのは、これまでもデータで検証したように事実だ。

今年の成績にしてもアスコリピチェーノなんか本当に酷かった。額面上は8戦3勝でも馬に助けられた結果といえる。デンクマールだってそりゃ回ってくるだけで勝てるレベルだと思うが、コートアリシアンがいるからには取りこぼしを警戒しておきたい。

対する菅原明良の成績はこちら。

8戦1勝に物足りなさはあれど、ルメカスとは乗っている馬の質が段違い。今回は勝ち負け可能な馬でライバルを徹底マークする立場だけに優勢と見る。

当初はデンクマール1点の予定だったが、厩舎コメントを見てしまったがために2点の結論。

◎デンクマール
○コートアリシアン