C.ルメール、川田将雅の「マイル適性」を比較…安田記念で疑うならどっち?【WIN5】
何があっても驚けないのが今春のG1
東京11R安田記念(G1)芝1600
さて、今週末の日曜東京のメインは上半期のマイル王決定戦となる安田記念(G1)。人が多過ぎるダービーは避ける割にちょくちょく現地観戦していたのが優駿牝馬(G1)とこの安田記念だ。故・後藤浩輝のG1初勝利も目の前で見届けた。
東京以外から逃げ回るウオッカを嫌って切った3連単は234着で轟沈。馬群に詰まったときは当たったと思ったが……。
おじさんだから昔話はなんぼでも出てくるが、こうして振り返ると翌年の8番人気ショウワモダンを的中してからほぼ現地に行っていない。間で行ったのもロードカナロアの負けを見ようと考えた13年の1回のみ。結局勝たれてしまったが……。
なぜ足が遠のいたのかというと、理由はシンプルに2011年にWIN5がスタートしたからだ。締め切り直前までオッズをチェックしながら試行錯誤するとなると、競馬場にいるようでは何かと不都合が多い。体力と気力の衰えも否定はできないけれどね。
で、今年の安田記念に話を戻すとやはり馬だけじゃなく騎手の距離適性が重要だなと考えた。現在どの記事にも上部に表示されているアレのことである。
ルメール、川田将雅の「消し条件」がスッキリ…攻略に欠かせない「各騎手の距離適性」に注目
今回もシックスペンスにルメール、ジャンタルマンタルに川田将雅と注目の高い人馬がスタンバイしているなら使わない手はない。
そうはいってもヴィクトリアマイル(G1)のアスコリピチェーノであっさり勝ったじゃないかという話は出るだろう。
だが、あの位置取りと仕掛けを見て本当にマイルで信頼できるのかとなると自分はそうは感じなかった。仮にモレイラやレーンが乗っていれば、もっと安心して見られるレースだったのではないかと思う。結果こそ負けずに済んだものの、どう考えても馬のお陰で勝たせてもらったようにしか見えなかったからだ。
実際、ルメールが上手いといってもちょくちょく表に出ないミスはしている。これはどの騎手にも同じことがいえるのだが、彼の場合は騎乗馬の質が他の騎手とはるかに異なる。だからこそ多少のミスは馬が強ければ帳消しにしてくれるわけだ。これがトップジョッキーたる所以でもあり、トップジョッキーだからこそそういう馬に多く乗れる相乗効果もついてくる。
ただ、それを承知の上でもルメールってやっぱりマイル戦って得意じゃないのかなと思ったり。
ちなみにこれは2011年以降のマイルG1で馬券圏内に入ったケースのみを抽出したもの。個人的におやおやおやと感じ始めたのが、アーモンドアイでグランアレグリアに負けた頃。強権発動で池添謙一から奪い返したが、ダノンキングリーに負けるという失態も犯した。
3着以内ですらこれなのだから、それ以外も対象にすると実はもっと酷い。それが2022年以降を抽出した芝1600条件のWIN5対象レースのデータとなる。
東京限定の内訳はこちら。
なるほどね、21年安田からこの前のNHKマイルC(G1)まで14連敗もしていたから違和感があったのね。まあそういうことか。なんか元から苦手だった訳じゃないんだけど近年になってルメールらしさがないというか、すなわち勝たなきゃいけない馬で取りこぼしていたというのが実情。そりゃ3年も勝っていなけりゃそうだわ。
というわけでシックスペンスはアスコリピチェーノほどマイルで強くないと思っているから怪しいぞという話。安定しているのは中距離以上だもんな。
その点、川田将雅の方は人間が嫌いなだけでルメールほど危なっかしくはない。彼もトップクラスの馬を独占している側だが、それでもルメールには馬質で少し見劣る。その割には勝つための騎乗をしていることも伝わっている。
アドマイヤズームなんかは川田より馬の問題だったろうし、ダノンキングリーやジャンタルマンタルでルメール狩りにも成功した。
結局のところ、シックスペンスもジャンタルマンタルも前走で不可解な敗戦を喫したから、その敗因が分かればって感じ。
ただ前走大敗からの巻き返しは割と厳しく、過去10年の歴史でもそう多くはない。
シックスペンスの大阪杯(G1)7着、ジャンタルマンタルの香港マイル(G1)13着とどう受け取るか。
川田に追い風があるなら、ダノンキングリーやサトノアラジンで巻き返したケースがあること。まあサトノアラジンについては自作自演の復活ではあったが。
今回の記事はほぼ思い付きで書いてるので、引き続き追い切りなんかも見ながら、枠順確定後に詰めていこうと思う。