「戦略的撤退」で逆張りは封印…それでも穴候補はいる皐月賞の予想【WIN5】
穴党でもクロワデュノールにお手上げムード
中山11R皐月賞(G1)芝2000
結論は◎クロワデュノール。はい、おしまい。
あーつまんねえなあ、と思いつつも仕方がないんだもの。
俺だって最後まで抵抗くらいしたかったよ。これでもさあ、昨日今日始めた初心者が◎クロワデュノールですっていうのと、もう何十年もお競馬と向きあって、業界にもいた人間の話では、少し意味が違うと思いたい。
何があっても不思議じゃないから負けるかもしれんけどね。でもおそらく勝ってしまいそう。
横の能力比較で頭一つリードしているだけに、もし負けるなら極端な道悪か8枠でも引いた場合かなと思ってた。ところがどっこい、5枠10番とお手頃な枠に入っちゃった。
それでも差し馬ならば、ドウデュースみたいに鞍上がやらかして間に合わないパターンもあれど、この馬は北村友一にすら乗りこなせてしまうほど操縦性が抜群。脚質的にトウカイテイオーみたいなタイプかもしれない。
そしてここを無敗で制すれば三冠も見えてくる。競馬界が盛り上がるためにも無事通過した方がいいのではないか。
と思っていたところ、予想外の方向から刺客がやってきた。
それはJRAが入念に仕込んでいた超速トラップである。
未経験の道悪ならもしやと思っていたのと逆に、今度は速過ぎて取りこぼす可能性まで出てきた。
3月初旬の中山はヤリ過ぎなくらいの超速馬場。オーシャンS(G3)で中山記念(G2)もスローペースでレコードのような時計がマーク。後ろからの馬にまったく出番がない状況だった。
前後半3F33秒7-33秒4(後傾0秒3)のスローで1分7秒1。
前後半3F35秒6-34秒8(前傾0秒8)のスローでレコード。勝ち馬の上がりは33秒9.
しかし、都内でも雪が降ったのをきっかけに悪化が進み、一時は芝1200mで1分9秒0なんて遅い時計まで出た。
これでは最終週の皐月賞までに回復しないのでは?と心配したのも束の間、AコースからBコースへと替わった先週の中山でヨシノイースターが稍重で1分8秒0を計時。あっという間に元通りって雰囲気だ。
だが、事態は思わぬ方向に替わる。JRAは史上初となる最終週だけCコース作戦を敢行しやがったのである。
ただでさえ良好な馬場が、Cコースに替わることにより高速化に拍車が掛かった結果、クソみたいなうんこ超速馬場に変化していた。
その証拠が土曜中山の馬場だ。
たかが2勝クラスのレースでママコチャ(高松宮記念3着)と0秒1差の好時計。タチの悪いことにこれ前半の方が遅いんだわ。前後半33秒7-33秒5(後傾0秒2)で流れもラップもほぼ同じ。
レベルの低い小倉で1分8秒3だったレッドエヴァンスがママコチャ級の時計を出したってよ。
そうなるともう外枠の馬なんか好走のしようがない。傷みのカバーされた内のグリーンベルトを通れる内枠有利で外は距離ロスのデメリットしかないからだ。マクることで誤差を埋められる可能性のあるファウストラーゼンはまだしも、サトノシャイニングやヴィンセンシオは気が乗らない。
モレイラに限っては例外のため、ミュージアムマイルを仕方なく残す。後はもう内に入った馬を狙い撃ってどうかってところ。
ジョバンニに関してはインベタのコスいレースが出来たのがホープフルSで好走の理由。3枠5番なら再現のチャンスはある。エリキングは正直買いたくない馬だが、川田アレルギーを抑えるために押さえる。
思い切って狙いたいのは、追い切りとデビュー2戦の内容に魅力を感じたジーティーアダマン。※詳細はリンク先参照。
後は横山武史への乗り替わりで珍子がへなへなってなったが、マスカレードボールに期待する。姉のマスクトディーヴァは、副編集長を任されていた某サイトでデビュー戦を見て注目馬として記事に採り上げた馬だが、負けるわけがないと信じていた忘れな草賞(L)の敗戦で意気消沈。
7番人気まで下がったローズSで信じ切れずにWIN5痛恨の取りこぼしをしてしまった。あれは割と反省として痛かった。だからこそ弟の場合も、たった1回の凡走で中山は合わないと決めつけないことにする。
あ、そういや負けたときに乗ってたのは武史か。今度は弟に乗って嫌がらせをするとは因果なものだ。
万が一みたいなのに期待して逆張りしても違う気がするんだよな。裏の裏をかいて素直に買う。これはもう戦略的撤退だ。という訳で印は以下。
◎クロワデュノール
○マスカレードボール
▲ジーティーアダマン
△ファウストラーゼン
×ミュージアムマイル
※外枠引いたルメカスは弥生賞みたいに逃げないよねえ。
WIN5は諦めて1点にすると思うが、馬券は3連複1頭軸で多少手広く流したい。
クソみたいな予想でも今回は我慢。勝てば盲目的な人気になるダービーでこそ、罠が待っていると待つことにする。