「荒れるレース」で一発期待の穴馬は?中山10R東風Sの予想【WIN5】
麻雀ならトンプーと読みたいところだが、コチと読むのが正解の東風S(L)。春によく吹く東から野風の意味で春の季語らしい。
過去10年の勝ち馬に騎乗していた騎手の顔触れを見て、どいつもこいつもパッとしないなあという印象が強く残る。1番人気馬の勝利もグレーターロンドンくらいで、この馬はむしろ重賞を勝って種牡馬入りしたような馬。条件的にも波乱含みのレースである。
注目はルメールが乗るサイルーンだが、前走の中山記念(G2)で陣営が状態の良さを強調した割には見せ場もなく11着に大敗。コース適性はメンバートップ級の上、前走は14キロ増だったことを思えば巻き返しの余地はある。
なぜか前走と違って陣営が弱気なのは少し気になるが、あっさりならこの馬かもしれない。
現在の勢いと調子のよさならタシットがまだまだ元気。追い切りも併せ馬で先着して状態は申し分がない。堅実に好位で競馬をできるタイプで大崩れはなさそうだ。ただオープンの壁はそれなりにあるため、1着があるかどうかまでは不安もある。
実力上位なのはキープカルム。2勝クラス、3勝クラスを連勝してリゲルS(L)で3着に好走。前走のニューイヤーS(L)でも4着ならいつ勝ってもおかしくない。
しかし、自己条件ならともかくオープンになるとゴ三浦師匠の割引が避けられない。馬さえ強ければ何とかなる訳でもなく、騎手の腕も必要になるからだ。ここも人気必至ながら2着3着というオチは念頭に入れておきたい。
相性の悪い戸崎圭太ちゃんのグレイイングリーンは、WIN5対象レースの常連といえる馬だが、マイルは1ハロン長い。展開の助けが欲しい感じなら警戒しなくていいかもしれない。
ディオスバリテンテの中山金杯(G3)は、さすがに相手も強く展開も向かなかった。相手が楽になるココナラチャンスがある。
紆余曲折もあった中、思い切って狙ってみたいのはアナゴサン。近2走はダートと休み明けで太目残りの惨敗。その点今回は併せ馬で先着と調子は上昇した。中山マイルは昨年のニューイヤーSで3着に好走した舞台だ。
持ち時計も上位で内枠を引けたのも幸運。乗れている杉原なら内からスルスルと粘り込みを期待できるのではないか。
◎アナゴサン
○タシット
▲サイルーン
△キープカルム
×ディオスバリエンテ