「3戦無敗」エネルジコ、グーテンベルクにスケール感あり…今週末の注目は別の大物候補
戸崎圭太の乗った馬は出世するジンクス()
3歳世代で3戦無敗の馬は2頭(現時点)
無敗……それは何と魅力的な言葉なのだろう。
経歴に一つの傷もつかない様は羨望の的である。
無敗の三冠馬、無敗の牝馬三冠など、穢れを知らない戦績に我々は惹かれる。
ふざけて処女や童貞と表現することもあるが、意味は同じでもなぜこれほど価値が異なるのだろう(疑問
まあブスの処女は童貞と変わらないか。
いや、そんな話はどうでもいいのデス!
なぜWIN5と無関係な話をしているんだこの野郎と感じたならそれも正しい。
今回は、いずれWIN5の対象レースに出てくるであろう、3歳の無敗馬を紹介してみようと考えた次第であります。
まず先に紹介するのがエネルジコだ。
エネルジコ(3戦3勝)
3歳世代のドゥラメンテ産駒の筆頭は間違いなくマスカレードボールだが、本馬もまたスケールの大きさを感じる素質馬。好位からスローペースを味方に抜け出す優等生な競馬ではなく、後方から鋭い末脚を繰り出す破天荒な走りは、「荒々しく」という馬名だった父の姿が重なる。どうやらエネルジコという馬名も「力強く」という意味らしい。ちなみにどちらもイタリア語みたいね。
陣営が乗せている騎手も津村明秀→池添謙一→ルメールと順調にステップアップ。青葉賞(G2)勝ちでダービーチケットを手に入れたまでは良かったが、レース後に右前脚の歩様に異変があり回避。同レース2着ファイアンクランツはダービーで0秒9差の9着、3着ゲルチュタールは次走の三田特別(2勝)を5馬身差で楽勝しており、レースレベルは低くない。
ただ、今年のダービーは超スローの前残り展開だったため、後ろから末脚を爆発させるタイプのエネルジコには向かなかった可能性が高い。しっかりと脚元のケアをして秋のラスト一冠に間に合って欲しい逸材だ。
グーテンベルク(3戦3勝)
こちらも3戦無敗の期待馬でリアルスティールの産駒だ。
インチキ最強馬論争に加わるくらいの実績を持っている。
新馬と1勝クラスを連勝し、1勝クラスでクビ+1馬身差の3着に一蹴した相手がニュージーランドトロフィー(G2)でアドマイヤズームを破ったイミグラントソング。アドマイヤズームの圧勝した朝日杯フューチュリティ―S(G1)で2馬身半差の2着に完敗したミュージアムマイルが、皐月賞(G1)で大本命クロワデュノールに初めての土をつける大金星を手にした。
その結果、おかしなジャンケンのような関係が成立し、真の最強馬はどれだという悪ふざけに繋がったが、こちらについてはダービーでクロワデュノールが巻き返しに成功。よくあるネタの範囲で収まった。
前走の芦ノ湖特別(2勝・芝1600m)は、1分34秒5の勝ち時計こそ目立たないが、稍重で渋った馬場を後方からまとめて差し切る強さを見せた。この日の東京はメインレースのパラダイスS(L)をハイペースの2番手から抜け出したカリボールがシンガリ人気で大波乱を演出していたように前残りの馬場状態。これを9番手から差し切ったのだから相当強い。覚えておいて損のない馬だろう。
リトルハピ
また、別件ではあるが4歳馬のダート路線で注目を集めるリトルハピが、日曜阪神10R姫路S(3勝・ダ1800m)に登録しているのも見逃せない。
こちらは4歳世代のため、本稿のテーマとは異なるが、ダートで3戦無敗の素質馬だ。馬名から察しがつくようにハピの全弟にあたる。ひとつ上の半兄にダート重賞で活躍中のアウトレンジもいる。え?兄弟だったんだ(気付いていなかった)。
デビュー時から注目していた馬だが、ついにWIN5対象レースに登録した。楽しみな馬である。