メイショウタバルを見落としたのは自己責任…復活フラグはドバイで立っていた?

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メイショウタバルを見落としたのは自己責任…復活フラグはドバイで立っていた?

終わってからは何とでも言えるんだけどね

まいどっ!お競馬民の皆様、ご機嫌麗しゅう。

馬場が稍重まで回復した宝塚記念(G1)だったけど、1日違いの月曜から30度を超す猛暑日が続いている。もしこれが1日2日ズレていれば絶好の良馬場で開催だったかもしれないね。

かといってあの勝ち方をしたメイショウタバルに難癖をつけるのもナンセンス。馬場が悪いと着差が開きやすいのはともかくとして、負けるシーンまではイメージが湧かない。むしろ圧倒的な強さを見せた事実に驚かされるばかりである。

阪神11R宝塚記念(G1)芝2200

そのついでといっては何だけど、自分としてはなぜメイショウタバルの善戦を見落としていたかの方が問題だと感じた。

普段の発信を見て至る人には伝わるだろうが、当方は「基本的に前残りする馬を狙うスタンス」で穴を拾っている側。「下手糞でも逃げれば何とかなるから逃げろ」と話しているくらいだから、下手糞じゃない武豊が乗るメイショウタバルが穴を出すシーンは、いつもなら候補に入ってくるはず。

こればかりは結果論の域を出ないものの、自己責任に悶絶するしかない。

まあ他責に転換するなら浜中のせいにするしかないかなあ。本馬が大きな注目を集めた毎日杯(G3)の圧勝劇だが、実はこのとき乗っていたのは浜中ではなくガシマン。このガシガシマンこと坂井瑠星は、あーしの発信をチェックしているのではないか(んなわけねえ)と思えるほど、「逃げちゃいけないんですか」って競馬をする好青年だ。

昔と違って近年の競馬は馬場の高速化が進んで前残りが多発する。このカラクリには下だけ速くなって乗っている側の騎手のラップ感覚は変わらないことかもしれない。

人間はラップ感覚で判断するから、馬場がいい分だけ実質スローみたいな誤差が生まれるのだと思う。我々外野は画面越しにラップを見ているため、ある程度客観視することも可能だが、乗っている側はそうでもない。だからこそ、「おまえこのペースでなんでそんな後ろいんだよボケ!」という波乱が起きやすいのだろう。

あ、メイショウタバルの話をしていたんだった。

ガシマンが好騎乗で結果を残した毎日杯で評価が爆上がりし、浜中俊に戻った皐月賞(G1)で4番人気の評価を受けた。

ところがまあ、折り合いがつかないまま、1000m通過57秒5のオーバーペースで暴走し、あろうことか最下位に惨敗してしまった。

 

勝ったジャスティンミラノの勝ちタイムは1分57秒1のレコード。メイショウタバルの走破時計は1分59秒3と2秒2も遅れた。これを前半1000mと含めて計算すれば、タバルの前後半5Fは57秒5-61秒8の前傾4秒3。どう考えても下手に乗っているよね。

因果関係があったかどうかは不明だが、左後肢の挫石のためダービーも出走取消となった。秋の復帰戦となった神戸新聞杯(G2)で逃げ切り勝ちを決め、これも馬場の渋る宝塚で狙えたという人もいただろう。

しかし、「途中から行くことは考えていたが、他に行く馬もいて、出入りの多い競馬で馬も嫌になったと思う」と振り返った菊花賞(G1)でも制御できずに惨敗。神戸新聞杯と同じ舞台設定だった年明けの日経新春杯も同じようなミスを繰り返した。

このときも「1コーナーに入るまではいい感じだったけど、そこからガッツリかかってしまいました。競馬でこれだけ折り合いを欠いてしまうとどうしようもない。申し訳ないです」とコメントしていたが、おそらくもう浜中では無理だと陣営が決断した背景だろう。

ここまで来るともう馬はともかくとして浜中にも問題があるとしか思えない。

確かに浜中と逃げ馬の名コンビってのは記憶にない。ただ逃げるといっても色んな種類があり、ペース配分やラップの刻み方に腕の差が出る。

分かってない騎手はただペースを落とすだけ落として切れ負けしたり、行けくだけ行ってバタッと止まるようなミスを平気でする。簡単なように見えて実は難しいのが逃げなのだ。そう考えると武豊に乗り替わったドバイターフ(G1)は、気持ちが悪いほどに折り合っていた。

しかし、当時の自分は優等生みたいになってキャラが立ってないなと考えた。これが大きな間違いだった。

「道中は馬場の重さもあってそこまで引き離せなかったのですが、ペースは良かったと思います。オーバーペースにもならず、馬は頑張ってくれました。勝った馬が強かったですが、良い経験になりました」

これは当時の石橋脩守調教師のコメントだが、今思えば意外なほど前向き。この時点で既に宝塚記念で折り合うフラグは立っていたのだろう。

つまり、このタイミングでメイショウタバルを再評価できなかったのは自業自得の自己責任。だからこそ我ながら大失態だったなと反省する羽目になった。

ただ気をつけたいのは、今回のレースはパズルのピースがものの見事にすべて完璧にハマった結果だということ。馬のタイプ的にまだまだピンかパーかの部分は否定できず、豊とタバル最高やんけ!絶対次も本命でいいわとならなさそうな気もする。

まあ浜中俊より断然相性のいいコンビであることは間違いないが、次走はどこに使って来るだろうか。

直線の長い東京に向くとも思えないしなあ。でも東京と阪神って中山よりリンクするし。。。

それにしても、やはり気になったのは4歳世代の層の厚さだ。5歳世代が史上最弱級といわれているだけに、強い3歳世代も含めて世代交代が一気に進みそうな予感がある。