ルメール、川田将雅の「消し条件」がスッキリ…攻略に欠かせない「各騎手の距離適性」に注目

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ルメール、川田将雅の「消し条件」が割とスッキリ…WIN5攻略に欠かせない「騎手の距離適性」を確認する

今週はいかにも隙間という感じで興味を惹くようなネタも少なめ。仕事であれば無理矢理何かしら探して記事にするのだが、現在はフリーのため気乗りしなければ書かなくてもいい。それでもペラ記事を量産するよりはいいと思う。

とはいえ、空いている時間があるのなら今週末の攻略について使えるデータはないものかとも考えるのが競馬民の性。今回は「騎手の距離適性」をテーマにデータをまとめてみたい。

競馬において出走各馬の距離適性は重要な要素。レース体系でもスプリント、マイル、ミドル、ロングとそれぞれのカテゴリごとに分けられている。関係者コメントで1ハロン長い、1ハロン短いという話が出ることは日常茶飯事だ。いつも何となくのイメージで見ていたのだが、「これって馬だけじゃなく騎手も同じ」だよね。

競馬の格言に「長距離は騎手で買え(長距離の川田は消し)」てのがあるのもそう。例えばレースに出走する各馬の持ち点を100とした場合、スタートから道中のポジション、折り合い、仕掛けのタイミングなど、騎手がどう乗るかで結果も変わってくる。

内が伸びる馬場なのに外を回したり、好スタートを決めたにもかかわらず引っ張って下げてしまったり、スローペースなのに後ろをチンタラ走っているなど、見ている側がイラつく減点ポイントも多数。この割引が少ない騎手ほど好成績に繋がり、乗れていない騎手ほど真逆のことをやっている。

長距離はこれが顕著に出るため、勝てない騎手はとことん勝てない。対する短距離の場合は距離も時間も少ないため、誤魔化しが利く一方で今度は即断即決で正解を引かなければならない。早押しクイズのようなイメージだろうか。

中距離以下で乗れている川田将雅が長距離で乗れていないのは、なんだか不思議な気もするけれど、彼の場合は馬を動かす技術に長けている反面、騎乗馬に掛かる心身のストレスも少なからずあるのだろう。

北斗の拳で例えればラオウのタイプじゃないかな。長距離の上手い武豊やルメールは馬を優先する柔の乗り方で、川田の場合は騎手を優先する剛の乗り方。だから距離が長いとスタミナの残量に差が出るのかもしれない。

ただ、昨今の競馬はとにかくスピード優先でステイヤーは嫌われている状況だ。天皇賞・春(G1)でさえ、かつてのように最強馬が出てこなくなった訳だから、中距離までに特化した川田将雅は理に適っている。

それにさあほら、彼って九州男児でしょ?豊さんやルメカスは女性の扱いもソフトでスマートな感じだよね。何となく察しはつく気もする。

前振りはこのくらいにして本題に入ろうか。抽出するデータは当然の如く近年のWIN5対象レースにおける成績。これを基にイメージの誤差を埋めていく。採用するのは2022年以降の成績だ。

距離別の騎手成績(2022年以降)

まずは各カテゴリごとに成績上位の騎手をピックアップしていく。

芝1000-1200

このソートは川田将雅の騎乗機会より多く、かつ平均オッズ上位順。

川田の好成績は察しがつくが、池添の数字が最強。騎乗馬の質に大きな差がある割に回収率で圧勝している。杉原にしても戸崎より上手いんじゃないかというイメージも合っている。ダートで好成績を残す幸英明も芝のスプリント戦はトップクラス。いつもは足りない浜中俊も戸崎圭太と同じくらいの成績だ。穴党注目の団野大成もスプリンターだろう。

横山兄弟や克駿、ガシマンこと坂井瑠星は振るわない。意外だったのは頼れる男のヤス。ロードカナロアのイメージが強かった割に最近は勝てていない。上にいるのに勝率10%を切っている騎手は苦手の認識でよさそう。

★芝1200

池添謙一 S
川田将雅 S
戸崎圭太 A
杉原誠人 A
幸英明  A
団野大成 A
浜中俊  A
松山弘平 B
岩田望来 B
酒井学  B

ダート1000-1200

ダートに替わっても川田将雅が最強。むしろ芝よりも好成績を収めているのだから恐れ入る。川田の魅力はやはり即断即決の優秀さだろう。ゲートを出てから考えますというのでは、間に合わないのが短距離だ。

しかし、同じ距離でも芝とダートで成績が異なる騎手がいるのは注目。好成績でバランスがいいのはともかく、そうじゃない場合はどちらかで買いか消しがハッキリしている方が使い勝手がいい。新たな発見は菅原明良と津村明秀のエキスパートぶりだ。

★ダート1000-1200

川田将雅 S
菅原明良 S
津村明秀 S
戸崎圭太 A
西村淳也 A
鮫島克駿 B
団野大成 B
菱田裕二 B

芝1400

本当は短距離で一緒にしたかったのだが、一部騎手に1ハロンの差が出ていたため分割した。特に関東の場合は、ダ1400に東京コースが入るため、関西より傾向が異なってくる。東京に芝1200はないし、中山に芝1400もない。

とはいえ、関西でも西村淳也や団野大成が使い物になっていない。幸英明にしても芝1200とは別人のような急降下だ。この辺はしっかり覚えておきたい傾向となる。

★芝1400

川田将雅 S
ルメール A
松山弘平 B
戸崎圭太 B

ダート1400

戸崎圭太ちゃんが唯一、川田将雅を上回る貴重な条件。まぎれの少ない東京で上位人気馬を独占していることもあるが、これだけ結果を残せば普通に巧いといっていい。かといって信用し過ぎると9番人気ロードエクレールに1番人気ウェイワードアクトで負けたように、あっさり裏切ることもある。

とはいえ戸崎クオリティを含めたとしても最も信頼できる条件である。また、西村淳也と団野大成はダートでも低調だ。

★ダート1400

戸崎圭太 S
川田将雅 S
ルメール A
松山弘平 A
横山和生 A
北村友一 A
岩田康誠 B
坂井瑠星 B

芝1600

え?ウソ……ルメカスマジかよ。。。これは割と意外な結果だったかもしれない。でもなあ、アーモンドアイでグランアレグリアに負けたり、シュネルマイスターで下手打ったりもあったか。馬質を考えてもルメカスが凡庸以下の成績になったのは確か。ルメカスはマイルが苦手ってことかな。ゴ三浦師匠より勝率が低いのでは擁護のしようがない。

対する川田は安定感が抜群。母数の少ない長距離だけ消せばいいんだからほぼ完璧だね。北村宏司なんて基本使えないのにマイルは得意。岩田望来や吉田隼人も好成績だ。

★芝1600

川田将雅 S
北村宏司 A
吉田隼人 A
戸崎圭太 A
岩田望来 A
松山弘平 B
浜中俊  B
団野大成 B

※マイルのルメカスは疑ってOK

ダート1600

東京にしかないダート1600はデータとしても少ない。ここは普通に川田、ルメール、戸崎の案件である。ルメカスさんはマイルだと芝よりダートってことね。

★ダート1600

川田将雅 S
ルメール A
戸崎圭太 A

さて、ここから少しややこしい感じで芝とダートで条件が変わる。まずはダート1700。

ダート1700

ダート1700は函館、札幌、福島、小倉にしかないコース。ローカルメインだから、あまり面白みもないのだが、いや、面白いネタありましたね。みんな大好き武豊さんが、全盛期のまま高い勝率を残しているのです。これ騎乗馬の平均オッズ順に並べてるから、圭太ちゃんのように馬質のお陰でってこともない。

夏場の拠点的に豊ちゃんは北海道、エスパー田辺は福島だね。

★ダート1700

武豊   SS
田辺裕信 S
川田将雅 S
浜中俊  A
松山弘平 A
鮫島克駿 B
富田暁  B

芝1800

割と母数の多い芝1800m。圧倒的にルメカスといいたいところだが、西村淳也と丹内祐次がここで存在感。1800の丹内はいつも狙っているが裏を取れてのこと。西村も上手いのは気付いていなかった。

★芝1800

ルメール S
西村淳也 S
丹内祐次 A
川田将雅 A
横山和生 A
横山武史 B
横山典弘 B
戸崎圭太 B
坂井瑠星 B
岩田康誠 B
岩田望来 B

ダート1800以上

これ割と注意しないといけない案件かもしれない。何といっても川田とルメールが駄目なんだもの。こいつら人気馬ばっかり乗ってるから絶好のお飛ばし案件よね。「ダート1800以上の川田とルメールは疑え」は覚えておきたい。ルメカスだけじゃなく川田もってのがポイントだ。

★ダート1800以上

横山和生 S
藤岡佑介 A
鮫島克駿 A
坂井瑠星 A
横山武史 B
戸崎圭太 B
三浦皇成 B
岩田康誠 B
デムーロ B
川田将雅 B

※ダート中距離の川田って巧かったはずだけどなあ。2着で馬券には絡んでるがWIN5では飛ばしてるってことかね。最近は特にそんな感じ。

芝2000

この条件は川田よりルメールの方が上だと思ったが、質量ともに川田の圧勝。馬質を考えればルメールはそこまで抜けていない気もする。それでも圭太ちゃんと比べてはいけないのはお約束だ。あとやっぱりヤスは2000巧いよね。1800も悪くなかったが2000でさらに数字を伸ばした。

どの条件でもダメだった武史は芝2000でようやく常識に引っ掛かった。地味に好成績なのは菅原明良と斎藤新。この2人は穴で期待値が高い。

★芝2000

川田将雅 S
岩田康誠 S
ルメール A
菅原明良 A ※おそらく左回り
斎藤新  A
戸崎圭太 B
浜中俊  B

では次に芝2200-2400の条件。

芝2200-2400

予想はついていたけど川田は距離が延びれば延びるほどダメだね。ここまで来るともう圭太ちゃんと大差ないんだもの。長距離は圧倒的ルメカス案件だってハッキリわかんだね。騎乗馬の質はともかく回収率がずば抜けてる。これは馬質のお陰ではない。

★芝2200-2400

ルメール SS
レーン  A
川田将雅 A
戸崎圭太 A
武豊   B
松山弘平 B
西村淳也 B
丹内祐次 B

※ルメがSSなのは馬質以上の回収率を記録しているため。

さて、次はラストのデータとなります。有馬記念も含んだ長距離戦が対象。どうせルメール無双で川田将雅が酷いんだろうな(察し)。

芝2500以上

あ、あ……。なんちゅうもんを見せてくれたんや、なんちゅうもんを。ルメールさんはホンマ長距離が上手い。それに比べたら川田はんはカスや。

★芝2500以上

ルメール SS
田辺裕信 A
武豊   B
横山和生 B

※和生なんてどうせタイトルホルダーやろね。エスパーは中山マイル王だったのが少しキャラ変しつつある。

まとめ

何となく見ているのと、こうして実際に数字を確認するのとでは、イメージに割と差があったと思う。二強を形成しているルメールと川田の2人にも、得意不得意が明確に出ており、ダート中距離のルメールや長距離の川田が駄目なのも正解と証明された。

彼らは大本命に騎乗する機会も多いため、怪しい条件でこそ疑うのが効果的。少し前にルメカスのムルソー1点にして失敗したのも納得の数字だった。長距離のスティンガーグラスはデータ通りだったしねえ。

また、文量が多くなるために省略したが、得意条件だけでなく苦手な条件の数字もチェックしてもらいたい。だれがどの条件で勝てないのかを知ることも危険な人気馬を探すのに有効だからだ。勿論今週末から早速使えると思う。

今回は以上です。