超速馬場の勝ち条件一致は2頭!大穴も狙える北九州記念の予想【WIN5】
上位人気から大穴まで幅広く
小倉11R北九州記念(G3)芝1200
サンプルが少ないため、1月2月の開催も含めた芝1200mの成績を抽出。タイムの指標は先週の佐世保S(3勝)でいいだろう。このレースの1分7秒8は今年の小倉開催における芝1200mで最速。最もレベルが高かったと見てよさそうだ。
ローカル平坦の前残りしやすいイメージとは裏腹に夏の小倉は割と差しも利いている感じ。酷い年は超速うんこ馬場でCBC賞(G3)のテイエムスパーダが1分5秒8なんていうバカげたレコードをマークしたりもしたが、今思えばどう考えても今村聖奈を勝たせて話題作りをしたいJRAが仕組んだ出来レースといっても過言ではない。
あの年は開催が進めば進むほど前残り度合いが増すという、見たこともない怪奇現象まで発生したのだから馬場造園課の八百長は看過できないほど。今年はまだ常識に引っ掛かっているからオーソドックスな予想を組めばいい。
コース適性を見ると【3.1.0.1】のレッドヒルシューズに目が行くが、この馬は調子落ちでまだ復調途上。弱メン相手にマイペースで圧勝するタイプなら軽視で問題なし。
そして、混戦だからこそ結論を待った理由となるのは土曜小倉の開催を見たかったためである。まずはこちら。
好天に恵まれる今週末は馬場の変化も少ない。勝ちタイム1分7秒5は十分過ぎるほど速い上、勝ったフリッカージャブは芝のレースで初勝利のオマケ付き。1番人気に応えて6馬身差の圧勝を飾ったものの、前走は3歳1勝クラスで6着に敗れた程度。斤量の恩恵があったにせよ楽勝過ぎる。
で、逃げ切り勝ちのラップを確認すると33秒5-34秒0で1分7秒5の内訳。1勝クラスでこれなら快速馬の集う北九州記念で時計が見劣るとは思えない。テイエムスパーダの1分5秒8は八百長だが、1分6秒台は想定した方がいいだろう。
前半3Fはおそらく32秒台。この速度について行き、且つ抜け出せる切れ味も求められる。イメージに近いラップ構成で勝った馬を探す作業をしておきたい。以下は芝1200m戦における持ちタイム上位順の一覧だ。
ざっとこんな感じなのだが重要なのはラップ。ただの超速馬場の恩恵だけでなく前傾ラップを押し切ったかどうかがポイントだ。
キタノエクスプレス 32秒4-34秒6(前傾2秒2)★
モズメイメイ 33秒9-33秒2(後傾0秒7)重賞
ヨシノイースター 33秒2-33秒7(前傾0秒5)勝ち馬マッドクール
ヤマニンアンフィル 33秒4-33秒9(前傾0秒5)
メイショウソラフネ 32秒6-34秒8(前傾2秒2)★
ミルトクレイモー 33秒5-33秒8(前傾0秒3)
ドロップオブライト 33秒6-33秒9(前傾0秒3)重賞
ロードフォアエース 33秒1-34秒5(前傾1秒4)◎
これ考えると展開が合いそうなのはキタノエクスプレス、メイショウソラフネの2頭。これにロードフォアエースがよさそうだが、勝ちタイムで劣勢の上に数字で見劣る。
という訳で予定通りロードフォアエースは危険な人気馬の扱いとする。出走メンバーの中でもミルトクレイモー、キタノエクスプレス、ヨシノイースターに完敗した。3連系ならまだしもWIN5で狙うタイプではないだろう。
それならいっそロードフォアエースに先着した馬を狙ってしまえばいいという考え方も一興。北九州記念といえば56789人気がホットゾーンだ。3人気以内を狙ったところで3勝しかしていない。
前売りオッズとにらめっこしながら最終結論を出したいところである。
キタノエクスプレスに先着したオタルエバーまで警戒しておく。
そして最後にもう一捻り。数字だけじゃ決まらないのが競馬だけに直接対決の結果も考えるべき。上述のメイショウソラフネ、キタノエクスプレスに先着しているドロップオブライトは軽視できない。
ではこの辺でまとめに入ろうか。
構成ラップと馬場を考慮してキタノエクスプレス、メイショウソラフネはマスト。1勝クラスでも相手がマッドクールだったヨシノイースター、直接対決で利のあるドロップオブライト。オタルエバーは前走でキタノエクスプレスに先着したが重馬場。昨年の佐世保Sでスピード負けしたように小倉も合わなさそう。
勿論、斤量の軽い3歳馬も恐い。エイシンワンド、クラスペディア、アブキールベイの3頭が出走を予定しているが、53キロのアブキールベイで。外枠を引けた幸運と前走も差し切りがち。
馬場がいいのは重々承知だが、逃げ切りまでは期待できない展開だと考えた。
◎キタノエクスプレス
○メイショウソラフネ
▲ドロップオブライト
△ヨシノイースター
×アブキールベイ
※モズメイメイは追い切りよかったので馬券なら複候補で。