馬は足りても石橋脩、ヤマニンウルス弟、WIN5鉄板の条件、戸崎圭太大敗【結果分析】
即死からの4連勝という哀しみ
東京10RブリリアントS(L)ダ2100
昇級初戦の馬は層の厚いオープンの壁にぶつかるため、サクラトップリアルは軽視。それでも買うならレヴォントゥレットという考えは悪くはなかったが、ほぼノーマークの3頭に上位を独占されては立つ瀬がない。
にしてもピュアキアンが予想以上にしぶとかったのは覚えておきたい。スタートして促しながら出していっていたくらいだから、すぐ後ろのガシマンに向くのかと思いきや、これを返り討ちにして3着は価値がある。直線では昨年のメイショウフンジンの再現かと焦った。
前が淀みないペースで流れたため、緩急のないスタミナ比べ。軽い走りをするタイプはきつかったのかもしれない。
圭太ちゃんのアッシュルバニパルもポジション取りは悪くない。あそこから伸びないなら力不足か距離の問題か。コース適性で距離延長の誤魔化しも利くと期待したものの、どっちなんだろう。前走の大敗も影響が残っていそうな気もする。
勝ったディープリボーンは好位から手応え十分の抜け出し。しかも鞍上は年に1回勝てるかどうかわからない、あの石橋脩。その上に初騎乗だもの。オープンで通用しているハビレを負かしている実力は認めるが、それでも躊躇うほど石橋脩の割引は大きい。ハビレもゴ三浦師匠から早く解放されるといいね。
これ面白いのが強い4歳馬でもダートの世代交代はワンテンポ遅れること。1着2着が5歳で34567着までが4歳。無双するのも秋から年明けかもしれないなあ。
★コメント
1着ディープリボーン 石橋脩
「前回乗った古川騎手からもクセを聞いた。ある程度中で我慢する感じで競馬をした。直線は相手に来られたら来られた分だけ伸びた。この距離も合ってるしスタミナもある」2着アイファーテイオー 北村宏司
「良い位置で手応え良く進められた。ラストも外に出してから良く伸びた」3着ピュアキアン 吉田豊
「オープンに入ってからは、行けるには行けるが、すんなりという感じではなく途中から来られるなど、きつい感じでした。2100mでハンデもありましたし、今回も自分の競馬をしてみてダメだったら考えようと思っていました。」4着レヴォントゥレット 坂井瑠星
「昇級戦でしたが良い形で運べ、今日出せる力は出し切ってくれたと思います。まだキャリアの浅い馬ですし、これからの成長に期待したい」5着サトノエピック M.ディー
「来日をして最初に調教に乗った馬で、調教でクセを掴んでいたので、ポジティブなポジションで競馬をしたいと思い、あの位置。少し復調してきているので、良い走りが戻ってくるのではないかと思います」
京都10R淀S(3勝)芝1200
速い硬い京都の馬場で前後半3F34秒3-33秒9(後傾0秒4)のスロー。こんなのもう前の馬しか用がなくて、後ろの馬は無理じゃんとなるのが超速うんこ馬場。ところが馬場チェックで触れていたように、今の京都は高速でも差しが決まる。これに気付けているかどうかが春天でも決め手となった。
ただ勝ったヤマニンアルリフラについては血統的にもヤマニンウルスの半弟で父も芝で穴を出すイスラボニータ。陣営もこのクラスで止まる馬じゃないと評価も高かった。そしてWIN5で注目のスプリンター団野大成なら多い日も安心だわね。オープンでもやれそうな感じ。
レーンを乗せても勝てないアンクルクロスは馬が足りていない。差しが決まれば怖いと警戒していたバンドシェルも2着なら読みは当たっている。この時点で春天の勝利は何となく予感できた。なにしろ馬場がポイントだったからだ。
★コメント
1着ヤマニンアルリフラ 団野大成
「しっかりしてきました。この血統はよく走りますし晩成。これからが楽しみです」2着バンドシェル 丹内祐次
「ゲートは許容範囲でうまく出せた。スムーズな競馬ができて、最後も脚を使ってくれた」3着アンクルクロス レーン
「スタート良く道中も良いポジションで運べた。ただ、直線で他馬を待つところがあり、追いかける形の方がベターかもしれません」
新潟11R越後S(OP)ダ1200
3場開催で唯一稍重だった新潟開催。前残りは警戒していたものの、前後半3F33秒6-37秒4(前傾3秒8)の激流までは予想していなかった。この流れを作った犯人はサウンドアレグリアで逃げた高倉と番手のレディフォース長岡の両名。何も考えてない割にレディが3着同着に残していたのだから、ダートの作りは前が有利だったのだろう。
穴で気持ち悪かった2着シークレットヴァウ、3着タイヒビキは乗り方次第で何とかなったかもしれないと思える着差。それでも負けなかったブシンの強さはなかなかだ。別に隼人が巧いなんて思っていないが、ローカルでこれだけの馬をまだ任せてもらえるコネはあるんだなと。
で、それを起用したのが森ハゲ。なぜこんな別称を使うのかって、そりゃ故・戸山為夫先生のファンだったからよ。小島貞博や小谷内秀夫のことを蔑ろにしたからね。だが結果を出す人間は嫌いになり切れないのも本音。今はリーディング争いに関係なく馬主優先主義の人だから。まあ、うん。
いつも言ってるけど、森ハゲの関東遠征ダート短距離は鉄板なのです。
★コメント
1着ブシン 吉田隼人
「プランと違うレースになり、どうだろうと思いましたが、前進気勢があり、キックバックもクリアしてくれました。4コーナーで外に出した時はやれると思いました。クラスが上がると他の馬のダッシュが良いので、今日のレースは収穫がありました」2着シークレットヴァウ 武藤雅
「偉い馬です。いつも相手なりに走ってくれます。抜け出した時はやったと思いましたが、最後に交わされました」3着同着レディフォース 長岡禎仁
「良いスタートでリズム良く、手応え十分でしたが、3番手の馬に突かれて苦しくなりました。それでも最後まで踏ん張って、良い競馬だった」3着同着ヒビキ 西塚洸二
「能力ある馬で状態も良かった。もう一列か二列前のポジションでも良かったかもしれません」
東京11RプリンシパルS(L)芝2000
予想で触れた通り、未勝利勝ちで連勝してダービーなんてのは話がウマすぎる。女医がエロいとネタで話していた2着馬には驚かされたが、用があるのは1着だけ。もしダービーで出番があるなら素質馬レイニングが楽勝したケースのみと考えてもいた。
レースのラップは前後半5F60秒6-58秒7のスロー。スローではあるが、東京の馬場も京都と同じく後ろからでも間に合うと確認済み。
ただ勝ったレディネスは外からではなくインからスルスル。落馬したカラ馬が内を通って途中から外に抜けたのもあって、割とみんな進路に気を遣いながら乗ってる。
で、パトロール映像見てみると、おそらく宏司が典ちゃんに進路を譲ってる気がする。
ダービーの切符懸かってるし関東の大先輩だからなあ(笑)。ただ3着で譲らなければ勝てたかもって内容だから、オーナーにバレたら叱られるかもね。
期待したレイニングは、まったくいいところなしの凡走。やっぱり順調さを欠いたのがダメだったっぽいね。故障してなければいいけど。
★コメント
1着レディネス 昆貢調教師
「(前走の)中山の馬場は、この馬(が経験する)には早かったです。良馬場ならこれぐらいは走れると思ってました。(ダービーには)馬の様子を見ながら行きます。オーナーの夢ですし、登録します。使えそうだったら使いたいと思います」2着ジョイエッロ 田口貫太
「スタートしてリズム良く、馬群の中に入ってもしっかりと走ってくれました。成長を感じます。よく伸びていますが、結果だけが悔しいです」3着カレンラップスター 北村宏司
「馬は指示通りによく走ってくれましたが、勝ち馬のラインに行くべきでした。最後は申し訳なかったです。身体能力は高いレベルにある馬ですし、まだ途上ですが、出来上がってきました」13着レイニング 戸崎圭太
「久しぶりの分だと思います。前半からひと息で走っていて、最後も本来の走りではありませんでした。改めてですね」
振り返り
そんなに荒れない範囲で少しいい配当を引く。これが今回の作戦だった。少し前に記事にしたオール3人気以内で100万超えプラスも念頭に入れつつ、ラストは1点で気になる馬をフォロー。まあなんというか出オチで石橋脩にやられた後、残り4連勝という割としんどい結末に終わった。
あれが見つけ次第消している石橋脩じゃなければ買っていたと思う(苦笑)。事故にしては痛い。実際高配トリガーもここだけ。
まあ比較検証のデータってある程度長期戦で様子見だから、来週もまた色々と作戦を練り直してみたい。
春天の回顧は別記事でやります。では!