1日、阪神で行われた第64回阪急杯は土曜に復帰したばかりの浜中騎乗の6番人気ベストアクターが、OPをすっとばして一気に初重賞勝ちを決めた。
浜中は土曜こそ3戦全敗だったものの、日曜には重賞を含む3勝をあげ、完全復活を印象付けた。レースはニシノラッシュが逃げ、マイスタイル、クリノガウディーがこれに続く。ダイアトニックは好スタートから先団に取りついたが北村は4番手まで下げての追走。フィアーノ川田は内を狙ってインぴったりにつける。ステルヴィオはゲートが悪く後方待機するほかなし。
問題が起きたのは直線に入ってすぐだった。
お互いに内目を追走していたダイアトニックとフィアーノロマーノの2頭。終始インベタだった川田に対して北村はインに色気を残しつつ、直線では中ほどをうかがう姿勢を見せた。これがいけない。どちらかというと煽り運転のようなジグザグに近い進路取り。
インベタの川田からしたら内が開くのを待つしかない選択肢。前を行くダイアトニックがそのままなら諦めるしかないが、北村が一旦内を開けて外をうかがったのだからそこに目がけるのは当然。だが、外が塞がって出られそうにないとわかると北村は内へ切れ込んで進路を確保しようとした。
川田にしてもずっと前にいられたなら言い訳出来なかったかもしれないが、北村が隙を見せたからこそ突っ込んでいっての被害。これに収まりがつかなかったのは被害に遭った川田。審議になった結果、北村の斜行として処理がされ、2着ダイアトニックは3着、3着フィアーノロマーノは2着と入れ替わった。
第2位に入線した3番ダイアトニックは、最後の直線コースで内側に斜行し、6番フィアーノロマーノ(3位入線)の走行を妨害しました。
このことについて、その走行妨害がなければ、6番フィアーノロマーノは3番ダイアトニックより先に入線したと認めたため、3番ダイアトニックを第3着に降着としました。
この件について、3番ダイアトニックの騎手北村友一は2020年1月12日(日)に不注意騎乗による騎乗停止処分を受けており、短期間に同様の不注意騎乗を繰り返し行ったことを考慮し、2020年3月14日(土)から2020年3月28日(土)まで15日間(開催日6日間を含む)の騎乗停止としました。
誰が悪いかという話になるとルール上は北村に非があることは間違いない。
北村が内を開けてしまったからこそ川田に狙われたのだから。
とはいえ、レースは生き物であり、その馬の馬券を買っているファンがいるわけだ。
今日のレースで空いたスペースをみすみす諦めて北村が行き場をなくして負けていたらどうなのか。そんな騎手の馬券なんかで勝負できなくなる。ルール的にはアウトだったかもしれないが、ファンの賭け金を背負っている騎手であれば、あそこは突っ込んでいくのが正解。
むしろ、前が開かなくなるリスクがあるからこそ、内を突くのは危険であり、その逆に開いたときにはロスなく回れるのも内を突く魅力である。要は前が開かなくてもそれは内を突いたリスクとして受け入れるべき結果であり、それが嫌なら外を回せばいいだけのこと。
にもかかわらず、ハイリスクハイリターンの前提を無視して、自分の進路は開いてしかるべきといった考えが透けて見えたことが、裁決の結果が釈然としない理由でもある。川田は仮に相手が北村ではなく武豊やルメールだったとしても同じようにクレームをつけることができたのか?
今回に限らず、どうも自分がルールであるかのような振る舞いが多いのは川田の騎乗を見ていると気になることもある。いまやルメールと大差のない馬質を確保して、質の伴わないリーディングに胡坐をかいているようでは、いずれは裸の王様となりかねない。
周りを恫喝して忖度させるようなやり方はどこかの源氏パイの人を思い起こさせる・・・。
阪急杯のラップ構成
12.1-10.7-11.3-11.4-11.3-11.6-11.9
前後半4F
34.1-45.5
46.2-34.8
ベストアクターはもっと評価されるべき
降着の話が多くなったものの、1600万を勝ったばかりでいきなり重賞勝ちしたベストアクターの勝利はなかなかの好内容。また、浜中の見事な手綱捌きも川田、北村の比ではなかった。
元々WIN5的にも阪神芝1400m条件で断然のトップ期待値だったのが浜中。
そしてベストアクターのゴール前の手応えは余裕が残っており、着差以上の楽勝だった可能性すらある。フィアーノロマーノにしても不利がなかったところで勝てたかどうかは非常に怪しい。
何といっても母母にダイナアクトレスで父はディープインパクトの良血馬。
6歳にしては11戦しかしておらず、騙馬ということもあってこの先もまだまだ走れそう。
社台の馬ならクラブとは違って息の長い活躍が期待できるのではないか。
負かしたダイアトニックはG2スワンS勝ち、フィアーノロマーノはG3ダービー卿勝ちでG2阪神C2着だ。
陣営によると高松宮記念ではなく京王杯SCから安田記念を予定している様子。
今後の走り次第では勢力図に風穴を開けてきそうな雰囲気もある。
レース後のコメント ※ラジオNIKKEIより
1着 ベストアクター(浜中俊騎手)
「本当に嬉しいです。スタートが良くて理想的なポジションでした。進路を上手く見つけられたらと思っていました。反応も良く間を割ってこられて、差し切ってくれと思いました。ケガをしてしまって、皆さんに心配をかけて申し訳ない気持ちです。良い形で終われて、皆さんに安心していただけたらと思います」
浜中は復帰してすぐとは思えない見事な騎乗。馬も騎手も最高の結果を出した。
ベストアクターは阪急杯の勝利で【6.1.1.2】と1400mのスペシャリストといえる成績。
2着(3位入線後繰り上がり) フィアーノロマーノ(川田将雅騎手)
「4コーナーまで良いリズムで走れていました。あんなこと(進路が狭くなった)があった後も、しっかり脚を使ってくれました」(高野友和調教師)
「以前は馬群の中でレースのできない馬でしたが、今日は最後に内からまた良い脚で追い上げました。あの脚を使ったからこその(繰り上がり)2着なのだと思います」
川田のために忖度して進路を譲るルールなんてものはない。
3着降着(2位入線) ダイアトニック(北村友一騎手)
「競馬として迷惑をかけてしまったことは申し訳なく思います。馬に関しては1600mを使ってきたところから今回1400mになり、200m距離短縮ということもあるので、ゲートが決まればいつもと違うリズムで前々で運ぶレースをしたいと思っていたので、それに応えてくれて、しっかりと反応してくれて内容のある競馬だったと思います」
北村は騎乗停止となったが、不幸中の幸いでチューリップ賞のレシステンシアには乗れる。今日の騎乗はいただけないが、あれで引いているようでは騎手としてはダメ。
4着 スマートオーディン(秋山真一郎騎手)
「最後はよく来ていましたが、止まってしまいました。このレースがきっかけになってくれれば良いですね」
力は出しての結果だけに仕方なし。
5着 ステルヴィオ(丸山元気騎手)
「休み明けを考えたらよく走っています。課題はゲートですね。中で行儀が悪い所があるので、短いところ(のレース)を使っていくならば今のままでは厳しいかもしれません。競馬自体は頑張っています。順調に使えていけば、もっと良くなるでしょう」
地力で5着まで追い上げて力は見せたが、ゲート難が改善されないと短い距離では致命傷。
7着 クリノガウディー(森裕太朗騎手)
「流れが速くなりました。抜け出せる位置を取ってレースをしたのですが、位置取りが少し前過ぎたかもしれません。最後は脚がなくなりました。上手く乗ることができませんでした」
東京新聞杯では見せ場十分も、あれは典が展開と馬場を読み切った好騎乗の賜物。
展開に左右されないほどの力はついていない様子。
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