【引退種牡馬入り】ドゥラメンテ栄光の軌跡のまとめ【競走能力喪失】

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俺のドゥラメンテがこんなに可愛いわけがない

オルフェーヴル以来の二冠を達成したドゥラメンテの今後の活躍を応援する特集。

皐月賞をレコードに0.2差で制覇し、ダービーはあのディープインパクト、偉大な父キングカメハメハのレコードを0.1で更新。

秋は三冠、凱旋門賞制覇と夢は広がる。

これだけ能力の絶対値の高さを見せながらなぜ無敗馬でないのか。

完全無欠の優等生ではなくやんちゃな天才ぶりがまた魅力なのだろう。

■ドゥラメンテ号の全成績

年月日 レース 開催 コース 騎手 斤量 タイム 上3F 通過
16.06.26 宝塚記(G1) 阪神 芝2200 1 2 M.デムーロ 58.0 2.12.8 36.1 10-09 0.0
16.03.26 DSC(G1) メイ 芝2410   2 M.デムーロ 56.5        
16.02.28 中山記(G2) 中山 芝1800 1 1 M.デムーロ 57.0 1.45.9 34.1 05-04 0.0
15.05.31 東優駿(G1) 東京 芝2400 1 1 M.デムーロ 57.0 2.23.2 33.9 08-09 0.3
15.04.19 皐月賞(G1) 中山 芝2000 3 1 M.デムーロ 57.0 1.58.2 33.9 11-07 0.2
15.02.15 共同通(G3) 東京 芝1800 1 2 石橋脩 56.0 1.47.2 33.7 07-07 -0.1
15.02.01 セント 東京 芝1800 1 1 石橋脩 56.0 1.46.9 34.1 06-06 0.9
14.11.08 未勝利 東京 芝1800 1 1 R.ムーア 55.0 1.47.5 33.7 03-03 1.0
14.10.12 新馬 東京 芝1800 1 2 F.ベリー 55.0 1.48.9 33.7 06-08 -0.1

■ドゥラメンテ号のプロフィール

馬名 ドゥラメンテ
生年月日 2012.3.22
毛色 鹿毛
調教師(所属) 堀 宣行(美浦)
馬主 有限会社 サンデーレーシング
生産者 ノーザンファーム
産地 安平町

■血統

キングカメハメハ Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
マンファス Last Tycoon
Pilot Bird
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール

※父はダービーとNHKマイルCを勝ったキングカメハメハ。

母はエリザベス女王杯を連覇のアドマイヤグルーヴ。

父父は凱旋門賞2着やジャパンカップを優勝のエルコンドルパサーを出したキングマンボ。

母父はいまさら説明不要の大種牡馬サンデーサイレンス。

母母は天皇賞秋でバブルガムフェローを破った名牝エアグルーヴ。

エアグルーヴ産駒にはクイーンエリザベスC(G1)勝ちのルーラーシップ。

他にもグルヴェイグ、フォゲッタブル、ポルトフィーノなど活躍馬多数。

エアグルーヴの姉カーリーエンジェルはエガオヲミセテ、オレハマッテルゼを輩出。

そしてエアグルーヴの父は凱旋門賞馬トニービン、母はオークス馬ダイナカール。

東京2400mは絶好の好走条件となる。

アドマイヤグルーヴ産駒はこれまでアドマイヤテンバ、アドマイヤセプター、アドマイヤトライ、ボージェストとアドマイヤセプターが多少走ったくらいでどちらかというと素晴らしい血統の割には期待ハズレの馬が多かった。

エアグルーヴ信者の小生ですらアドマイヤグルーヴの産駒には少々がっかりしていたのが正直なところである。

しかし、最後の産駒となったドゥラメンテのこれほどまでの活躍は嬉しい限りでようやく血統の期待値に応えてくれる馬の登場におのずとテンションは上がる。

アドマイヤグルーヴが亡くなって何かのフラグが立ったのかと思えるほどの素質を見せてくれたのもロマンを感じずにはいられない。

【超絶悲報】二冠馬ドゥラメンテが電撃引退 競走能力喪失で今後は種牡馬に

■ドゥラメンテ引退、サンデーレーシングHPで発表

 昨年のクラシック2冠馬ドゥラメンテが29日、現役を引退することがサンデーレーシングのホームページで発表された。

 宝塚記念で2着後、左前肢ハ行が明らかになり、栗東トレセンの診療所を経てノーザンファームしがらきへ放牧。

 経過を観察した結果、獣医師から競走能力喪失の診断がくだされた。今後は種牡馬としての活躍が期待される。

※これから先のことを考えると種牡馬としての生活の方がまだまだ長い。

非常に残念ではあるが、まずは無事に引退できたことをよしとすべきである。

ルーラーシップといいライバルとなってくれることを期待したい。

■【悲報】最強馬を証明するはずだった舞台はまさかの2着

引き揚げてきたMデムーロが険しい表情を浮かべる。「直線を左手前でずっと走っていたので、最後に疲れた。ゴール板を過ぎてすべってしまい、左前脚が少しおかしくなってしまった」。診療所でエックス線撮影。診断結果は左前肢ハ行。

 サンデーレーシングの吉田俊介代表は「左前脚を浮かせている状態。地面に脚をつけたくないくらい、痛いのでしょう」と状況を説明。この日のうちに栗東トレセンへ移動して、改めて診療所で詳しい検査を行う。現段階では骨に異常はみられず、「生死にかかわるものではないようなので、少し安心しました。とりあえず、フランスはやめます」と同代表。今後については白紙とし秋の凱旋門賞を見送ることが決まった。

力が抜けているだけに不調のミルコが少々ミスをしても帳消しが可能と信頼していたが、勝負どころでの反応がいつもほどではなかった気がした。

確かに負けたのは蛯名の好騎乗に対するミルコの判断ミスに起因するものの、それでもおかまいなしに勝てると想定していただけにショックは大きい。

日本近代競馬の結晶とも言えるこれだけの血統馬であり、種牡馬入りは当然ながら今後の復帰をどうするか、それとも引退か。

個人的にはもう一度強いドゥラメンテが見たい気持ちはあるが、最優先は無事に競走生活を終えてくれることである。

■【悲報】確勝を期して挑んだドバイシーマクラシックはポストポンドに敗れ2着

【M.デムーロ騎手(ドゥラメンテ号騎乗)のコメント】
「すごく良い競馬でしたが、右前の蹄鉄がなかったためか最後に馬が疲れてしまいました。でも蹄鉄がなくてもこのパフォーマンスはすごいと思います。」

【角居 勝彦調教師のコメント】
「最後は良い形で伸びてくれましたが、レコード決着のレースであの位置取りからでは厳しかったです。馬はよく頑張ってくれました。」

【J.モレイラ騎手(ラストインパクト号騎乗)のコメント】
「馬はすごく強かったです。ただ他に強い馬が2頭いました。次も乗せて欲しいです。」

【橋口 慎介調教師のコメント】
「道中はいい位置取りで進めることができました。他の馬が動き出した時に遅れてしまいましたが、最後まで諦めずに頑張ってくれました。」

【武 豊騎手(ワンアンドオンリー号騎乗)のコメント】
「いい位置取りでレースを進めることができました。4コーナーで遅れをとることは覚悟していましたので動かしていきました。良いレースはできたと思います。」

世界レイティング1位に評価され、勇躍挑んだもののポストポンドにゴール前は突き放されての2着。

ついこの前に中山記念で強さを再確認した後だっただけに少なからずショッキングな敗戦だった。

ミルコがコメントしたように落鉄の影響は考えられるが、今回の内容は完敗と言っていい。

日本の現役最強馬として勝って欲しかったものの相手も世界のキングジョージの勝ち馬ポストポンド。

まずは無事に帰国して英気を養ってもらいたい。

ドゥラメンテの挑戦はまだ始まったばかりなのだから。

■【朗報】プラス18キロで復帰ドゥラメンテが中山記念(G2)を快勝

中山記念はG2とはいえど、スターホースである2冠馬ドゥラメンテの久々の戦線復帰に皐月賞と菊花賞でそれぞれ2着したリアルスティールの出走。

そしてロゴタイプ、イスラボニータという先代の皐月賞馬の参戦にアンビシャスと好メンバーが揃った。

3世代もの皐月賞馬が揃って出走する非常に珍しい。

競馬場の雰囲気も拍手が自然に沸き起こりG1さながらの様相。

注目のドゥラメンテは好スタートを決め、いつもより積極的な位置取りから横綱相撲を目指す。

その直後の内をリアルスティールが追走し、アンビシャスはほぼ最後方から。

今回のドゥラメンテはいつになく強気なレースで直線に入ると前を可愛がらずに容赦なく潰していく。

ミルコの信頼が厚いゆえだが、抜け出すのが早過ぎてソラを使い出したところで後方にいたアンビシャスが猛追。

ゴール前の脚色とハンデ57キロと2キロ差を考えれば着差こそクビだが内容的には完勝。

まずは無難な再スタートを決めることに成功した。

次はドバイなのか香港なのか国内なのか。

どこに行っても我々の期待を裏切らないのがドゥラメンテだ。

~レース後のコメント~ラジオNIKKEIより引用
1着 ドゥラメンテ(M.デムーロ騎手)
「久しぶりで少し落ち着かないところもありましたが、スタートからいいポジションがとれました。早く抜け出して物見をしていましたが、いい手応えでした。これからこの馬といろんなタイトルを獲りたいです。今日はドゥラメンテのためにたくさんのファンが来ていて嬉しかったです。いつもありがとうございます、(JRAのジョッキーになって)最高の1年でした。重賞5連勝と500勝を達成できて、本当に嬉しいです」

2着 アンビシャス(C.ルメール騎手)
「2着でも嬉しいです。折り合いがカギだと思っていましたが、道中もリラックスして走れました。休み明けでもよかったです。次につながるレースができました」

3着 リアルスティール(福永祐一騎手)
「ドゥラメンテの位置がほしかったですが、この距離はスムーズです。勝負どころで右にモタれたのは休み明けで余裕があったからかもしれませんが、最後もジリジリ伸びていますし、使われてよくなると思います。それにしてもこの4歳世代は強いですね。残念です」

■【悲報】二冠馬ドゥラメンテが両前トウ骨遠位端骨折が判明

非常に残念なニュース。

秋は三冠か凱旋門賞かと注目されていたが、まさかの骨折。

幸いにも手術は成功したようだが、復帰は来春の見込み。

大阪杯から春の天皇賞の路線ならば同じく二冠馬のトウカイテイオーと同じかも。

一刻も早い戦列復帰を願いたい。

ただ、凱旋門賞挑戦は個人的には否定的なスタンスだったのでホッともしている。

無理に海外遠征して馬を消耗させるよりもまずは国内で最強馬の地位を確立させるのが優先だと考える。

いずれにしても早くあの元気でやんちゃな姿を見せて欲しいものである。

■ダービー(2着サトノラーゼン)

ノリのミュゼエイリアンが作り出したペースは1000m通過58.8とハイペース。

後方に位置した皐月賞とは異なり、中団の8,9番手を追走。

これはテン乗りだった皐月賞からミルコとドゥラメンテの信頼関係が強まったからか。

共同通信杯のようなこともなく外目をスムーズに追走し、逆に手綱を引っ張ったリアルスティールは頭を上げて折り合いを欠く結果に。

直線に入ると並びかけてきた岩田のサトノラーゼンを突き放し13/4差の完勝。

父キングカメハメハ、ディープインパクトのダービーレコードを0.1更新。

G1で続けて他馬との絶対能力の差をまざまざと見せ付けて二冠を達成。

秋は凱旋門賞か菊花賞で三冠馬を目指すのか大いに注目される。

ミルコも既にネオユニヴァースよりも上と評価しており、JRA所属騎手になってすぐにG1勝利、しかも牡馬クラシック制覇のプレゼントをくれた相棒にぞっこんだ。

■皐月賞(2着リアルスティール)

※気性面以上に不安要素だった石橋脩から仕事人ミルコ・デムーロへの圧倒的な鞍上強化は5馬身は違うと言えるほど。

レースはクラリティスカイが逃げて1000m通過が59.2の淀みない流れ。

ミルコなら好位追走と思われたが後方13番手という意外な位置取り。

勝負どころでももたついて絶望的な状況に思われたが、直線で外に出すと1頭だけ次元の違う末脚であっという間に差し切ってしまった。

イン2番手の絶好位につけたキタサンブラックを警戒した福永のリアルスティールの仕掛けはスプリングSで不覚を取っただけに仕方のないこと。

普通なら完全に福永リアルの勝ちパターンであり、3着キタサンブラックにもスプリングSで前残りを許したクビ差から逆に2馬身半差の完璧なリベンジに成功している。

にもかかわらず不利のあったドゥラメンテが他馬が止まって見えるほどの切れ味を見せたのはまったくの想定外だっただろう。

それは勿論ミルコも同様で勝利を確信した手応えのよさに直線半ばでは首をかしげたように規格外の能力に驚かされたのが伝わる。

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2015皐月賞(G1)では勝利を確信したミルコが早々とガッツポーズ。

確かにゴール前は流す余裕もあったがさすがにちょっと早過ぎた。
後で裁決にこっぴどく叱られたらしい。

■皐月賞のパドックにて

皐月賞

なんというやんちゃな歩き方なのだろう。

高校球児の緊張した行進みたい。

■共同通信杯(リアルスティールの2着)

※不安材料だった石橋脩が見事に脚を引っ張ってしまう。

好スタートを決めて3番手につけたにもかかわらず、折り合いをつけられずに手綱をずっと引っ張りきり。

気が付けば後方から3番手の外までポジションを悪化させてしまう。

直線では慌てて追い出したものの、内々の絶好位で脚を溜められたリアルスティールに絶好の展開。

絶望的な状況から並びかけるまでが精一杯で1/2馬身差の惜敗を喫する。

03-07-07のドゥラメンテと06-04-04のリアルスティールの差は歴然。

ただ、何とか上がり最速33.7はここでもキープ。

詰めてきた時計も1.47.1と初の後退。

とはいえこれだけの不利な状況で1/2馬身差の1.47.1で走破したことは、不利がなく流して1.46.9だったセントポーリア賞の内容からも普通に走ればリアルスティールよりは2馬身前後前にいる計算も成り立つ。

■セントポーリア賞(2着ウェルブレッド)

※未勝利戦のパフォーマンスが評価されてここは1.7倍の圧倒的支持。

6番手を追走すると直線では楽に抜け出して流したまま5馬身差の圧勝。

上がり最速はここでもキープして34.1。

クラシックを目指すには明らかに不安要素である石橋脩を乗せてもこの強さ。

勝ち時計は1.46.9とこれまで3戦の中でも最速。

1.48.9⇒1.47.5⇒1.46.9と走るたびに強くなっていることが分かる。

クラシックへの視界は良好。

■未勝利(2着ショウナンハルカス)

※素質馬の片鱗を見せ始めたのが未勝利戦の圧勝。

先行すると上がり最速の33.7で2着に6馬身差をつけた。

新馬に続き上がりは33.7のままタイムは1.48.9から1.47.5と1.4も大幅に短縮と確かな成長。

馬自身の走りも重さがなくなり軽快になった。

■新馬戦(ラブユアマンの2着)

※新馬戦は惜しくもラブユアマンを捕まえ切れず2着惜敗。

上がり最速の33.7で追い上げたとはいえ、ここまではよくいる強そうな馬。

タイムも平凡で1.48.9。