「モレイラ祭り」締めくくりはココ?それでも抗いたい阪神11R大阪杯の予想【WIN5】
さて、土曜から始まったモレイラ祭りのメインイベントがここ。土曜中山の午前中は控えめだったものの、特別戦以降になって大爆発。あろうことか4連勝でこの日を締めくくった。
馬質だけで勝っている騎手は逆パターンで前半で確勝級の馬を乗り散らかしても後半戦で腕が足りずに負けてしまう。ところがモレイラの場合は相手が強くなるほど勝つのだから、むしろ前半勝てなかった馬はモレイラより馬の問題だったという訳だ。
最終レースの騎乗予定はなく、大阪杯がラストチャンス。いま日本で一番うまい騎手なら迷いなしに狙いたいところである。
ただこの大阪杯というレース。割と荒れるときは荒れる。
石川澪ちゃんのイベントスタッフとして参加した去年は、推しの可愛さにメロメロになって大阪杯は後回しだったのだが、今年はしっかりと予想したい。
あ、興味のない人にはどうでもいい話でしたね。さて、そろそろ真面目に話をしようか。
先週の毎日杯(G3)のファンダムもめちゃくちゃ強かったが、あの手の差しが決まるのは外回りだからこそ。ところが大阪杯の2000mは内回り。よほど抜けた馬でなければ直線一気は決めにくい。過去の勝ち馬の顔触れを見ても、直線入り口で5番手以内がマストとなっている。
そう考えると、モレイラで期待したいステレンボッシュが、優等生のレースをしたのはデビュー戦(4角3番手)、赤松賞(1勝・4角4番手)の2回のみ。前走の香港ヴァーズも後方から外を回している。
もし先行馬なら迷わず1点てところなのだが、モレイラの信頼度を足しても全幅の信頼は起きにくいかもしれない。それでも馬券の軸としてはいいと思う。
そのステレンボッシュに対し、条件バッチリなのはシックスペンス。この馬はスローの瞬発力勝負に強く、前残り歓迎のタイプだ。
しかし、どちらもノーザンファーム生産馬で国枝栄厩舎の管理馬。種牡馬入りの将来を見据えてもシックスペンスに勝たせたいはずだが、武史がシックスペンスでモレイラがステレンボッシュ。ということはオーナーサイドの見立ては、勝てない武史より勝てるモレイラを乗せたステレンだろう。だから悩ましい。いっそシックスペンスにモレイラなら自分的に即決だったかもしれない。
追い切りで一番よく見えたのは昨年の優勝馬ベラジオオペラ。退職した部署がオーナーさんと繋がりもあるのであまり言えないけれども、この馬は空き巣G1馬であって自分で勝てるほどの強さはない。いわゆる展開を味方にしやすい逃げ先行型なのがフィットする。
相当レベルの低かった昨年は勝っても、メンバー強化の今年まで勝てるようには思えなかった。最も凡走しにくい馬だとは思うが……。
で、改めて阪神の馬場をチェックする。
芝1800m以上のレースを抽出してみると時計も早く前残りが多発。多少の雨が降っても大きな影響はないはずだ。それも朝の内でしょ。問題なしよ。
ぶちかますならコイツしかいねえ
それでは次に波乱をイメージした場合。穴馬の勝利は金鯱賞(G2)の内容にカラクリがある。連勝したスワーヴリチャードは人気したが、アルアイン、ポタジェは人気薄の一発である。共通点は金鯱賞で実力を発揮し切れなかった馬たち。
これにマッチしたのが今年のデシエルト。枠も他馬の出方を見て走れる外枠の希望通り。
京都の芝2000(内回り)で前後半5F59秒8-58秒8(後傾1秒0)。意外にも後傾ラップだ。2着ロードデルレイに3馬身半差の大楽勝である。
ロードデルレイに連勝した中日新聞杯(G3)は、前後半5F58秒8-59秒6(前傾0秒8)で駆け抜けた。勝ったデシエルト以外の馬は差し追込みばかりだったことも強さが際立つ内容だ。
ハイパフォーマンを演じた2レースに比べ、金鯱賞はとにかく武豊に尽きる。ヤスでこそ操縦できたことが察しが付く。こちらは暴走といっていいラップ構成で前後半5F58秒2-63秒1(前傾4秒9)と見るも無残なラップが刻まれていた。ただでさえ重馬場の泥んこでこんなラップは無意味。今の豊さんに面倒な馬は任せられないね。
逆に考えれば、ここまで酷い競馬をしたにもかかわらず、0秒4差で留まったことに怖さを感じる。あれ普通の馬なら逆噴射不可避だよ?なんでそんな着順で済んでいるのさと。
デシエルトの強さを間接的に証明してくれたのがロードデルレイとその他。
2着ショウナンラプンタは阪神大賞典(G2)で1番人気に推されて4着(豊が悪い)。
3着マイネルエンペラーが日経賞(G2)でアーバンシックを撃破する大金星を挙げた。負かした相手のレベルも裏が取れたね。
ということでデシエルトの勝ち方はレイパパレの21年のイメージでいきたい。金鯱賞の暴走があったからこそ、他馬の騎手がビビって追い掛けないパターンに期待もできるはず。
実際、このプランを期待した背景には、大好きな謙ちゃんが鞍上に決まったことにある。豊の抑えられなかったメイケイエールを見事に乗りこなしたのがDV謙ちゃん。こういう難しい馬なら面白い。
どうせ人気もないはず。マイペースで楽に飛ばせればそう簡単には捕まらないんじゃないか。
追い切りも適度に気合が入っていい感じだった。モレイラを倒すならこういう人馬と見る。
ダートも走れるだけに少々馬場が渋っても大丈夫。若葉Sの再現といこうぜ!
「わかります?」「権利じゃないんです」「勝つために来てるんで」
今回は大阪杯まで大穴が来そうなレースも見当たらず。最後の最後に罠が待ち受けているとすれば、リーチのかかるこういうところ。そう、WIN5は性格が悪いんだ。俺は知っている!
◎デシエルト
○ステレンボッシュ
▲ベラジオオペラ
△シックスペンス
×ヨーホーレイク