「芝NG」ヤマニンウルス、出オチの落馬と鼻血、望来が手応え、貫太71連敗でストップ【WIN5結果分析】

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■京都10RマーガレットS(OP)芝1200

グリーンチャンネルの中継画面で降雪が確認できるほど悪天候の中、行われた3歳世代のスプリント戦。ハナに立ったアメリカンビキニと吉村誠之助が刻んだラップは前半35秒5のスロー。レースの上がりも34秒1と、行ったままだったのも納得だ。

勝ったのは逃げた馬を2番手から追走した荻野極とポッドベイダーのコンビ。両馬の切れ味の差がそのまま1馬身差に表れた。道中で動いた騎手もおらず、ほぼ位置取りのままゴール。まさにやる気のない騎手によるやる気のないレース展開だった。

勝ち時計の1分9秒6も平凡で、過去5年で最も遅い。重馬場で行われた昨年のナナオ(1分9秒4)より遅かったのだからどうでもいい内容である。

残念だったのは1番人気に支持されたサウスバンクの外斜行による落馬、2番人気カワキタマナレアの鼻出血による凡走。よりによってWIN5で選択した2頭とも自己責任とは言えないアクシデントで負けてしまった。

 

こんなどうしようもない状況でも返金しないJRAはクソ、卑怯、詐欺師。ハッキリわかんだね。

■東京10RアメジストS(3勝)芝2000

前残りに警戒していたレース。コスモサガルマータが逃げて1000m通過58秒9と平均。2番手から4角先頭に躍り出たシヴァースに展開も向いたはずだが、使えた脚は3F35秒4にとどまった。元々足りないところのある馬だったが、ここまで崩れたのは意外だった。

勝ったのは望来が騎乗した2番人気ディマイザキッド。とにかく切れる馬だが、直線9番手から一気の差し切り勝ち。少し前にいたアスクカムオンモアを交わして、粘り込みを図るブラックシールドに1馬身差の完勝。ポジション取りとしては消極的だったにもかかわらず、馬が強かったからこその勝利である。

おそらく本人はやってしまったという後方ながら、馬に助けられたわけで、ゴール前で頭を振って唸るシーンも目に入った。いい馬に乗れば多少のミスは帳消しにしてくれるものね。

2着ブラックシールドは状態の良さを伝えるコメントも見掛けていたものの、致命的に切れ味のないタイプ。前走の初富士S(3勝)で15番人気4着に入り復調気配はあった。切れ不足を53キロの軽ハンデが補ってくれた感じだ。アスクカムオンモアは敗れたが、休み明けを使われて次では変わってきそう。

6着ベラジオボンドは和生も悪くない位置にいたが、そこから伸びがもうひとつ。本人も距離が長いのかもしれないと振り返っていた。

■小倉11R小倉大賞典(G3)芝1800

今年の目玉は、なんといってもダートの大物ヤマニンウルスの参戦。フェブラリーS(G1)には賞金不足で出走が叶わなかったが、血統的には芝に適性のあるタイプ。期待と不安が半分といった感じだったが、ハイペースで逃げたセルバーグを捕まえられずにズルズルと下がって10着に敗れた。

この馬に関しては勝たれても不思議ではないし、負けても不思議ではないというのが誰もが分かる下馬評。半端に走っても迷いが出るから、これくらいスッキリ負けたならよかったのではないか。

見せ場を作ったのは玉砕的な逃げを打った和田竜二とセルバーグ。5F58秒6の激流を演出し、ゴールまでは3着もあるかという粘りを見せた。減っていた馬体重も前走で回復し、上昇気配も感じる内容。ただ開催の進んだ小倉の馬場も味方をしてくれなかった。

何度も言うようだが、本馬の好走条件は前残りする八百長高速馬場。今村フィーバーの忖度があった年だけ異常に高速化したが、造園課が平常運転に戻してからは常識に掛かる馬場となっている。

勝ったロングランは着差こそクビでも丹内の完璧騎乗も目を引いた。今年の小倉で丹内は絶好調でリーディングもほぼ当確。昨年の1着エピファニー(57キロ)、2着ロングラン(57キロ)、3着セルバーグ(57キロ)から、今年は1着ロングラン(57キロ)、4着セルバーグ(57キロ)、5着エピファニー(58.5キロ)。リピーターの再現があった中で1.5キロ増量のエピファニーの切れが見劣った。

中京記念(G3)では58キロでも57キロで4着のロングランに先着していたため、0.5キロは誤差の範囲に思えたが、まだ本調子にはなかっただろう。ショウナンアデイブは丸山元気が追い切りにつきっきりで乗っており、復調していた。切れる脚がない分だけ交わされたが、一瞬の切れ味勝負にならない展開も向いた。

不可解だったのはシルトホルンの凡走。吉田隼人が巧い訳はないのだが、大野君よりはマシの見立て。ところがスタートで出負けした上に道中でこれといった工夫もなし。切れる脚なんてない馬なのにケツから行ったら出番なしも当然。隼人なんか起用している厩舎も厩舎か。

■京都11R大和S(OP)ダ1200

ここはおそらくスターターンとドンアミティエの2頭で何とかなりそう。そう考えたファンは少なかったはずだ。実際、当方もそう考えていた訳だが、引っ掛かったのはルメートル、田口貫太という各馬の鞍上。能力上位であるのは確かな2頭だが、WIN5未勝利のルメートルに「71連敗中」の貫太だもの。そもそもドンアミティエの前走は、行ってナンボだった同馬を差す競馬で勝たせた菱田裕二の好騎乗があってこそ。貫太は前残り狙いの強い若手だけに、前々で競馬すると激流に巻き込まれる可能性もあると考えた。

スタートして2番手に付ける騎乗を見たときには、正直悪い予感が的中したと思った。だが、ジョーローリットの逃げはそれほど速くなく、結果的にベストポジションとなった。そういう意味では3番手に付けたスターターンの位置取りも悪くはなかったはずだが、出していくと末脚が甘くなる馬っぽい。差す競馬で3連勝を飾った馬だけに、単純に前にいればいいものでもなかったか。

それでもルメートルが乗る時点で期待値が大きく下がったのも事実。重賞も勝てないし、名前もルメールと紛らわしいだけなら、もう帰ってもらっていいと思う。穴で期待したイスラアネーロとエーティーマクフィは前者が8着で後者が3着まで。ボナンザの3番人気に違和感はあったが、2着に善戦したのは想定外だ。

★田口貫太
集計期間:2024. 3.10 ~ 2025. 2.16
【0- 6- 4-61/71 】勝率 0.0%