「魔改造」が武豊マジックサンズの障害に…稍重でレコード更新した東京の異常【NHKマイルC】
時計が語り掛けます、速い、速過ぎる
東京11RNHKマイルC(G1)芝1600
正直な話、皐月賞(G1)の走りを見たときに、ダービーでマジックサンズは買いだと考えていたのだが、まさかのNHKマイルC(G1)に出走してきた。
ただ、クラシックで掲示板級の馬ならメンバーが弱くなるNHKマイルで問題なく通用する力関係ってのは普通にある話だ。以下のデータをご覧いただいても、桜花賞(G1)と皐月賞(G1)で5着以内なら勝てる。
いやいやいや、おじさん「ちょ、待てよ」と言いたい気持ちはわかるよ。そうね、マジックサンズは微妙に異なる6着だもんね。そんなん知っとりまんがなでんがな。違う、そうじゃない、違うのよ。
見た目だけの着順で判断してしまうと桜花賞4着マピュースってなっちゃうじゃない?でもならんのよそれがね。
おじさんはあまり評価してない。その理由は昨夏の札幌2歳S(G3)にある。このレースは武史がアルマヴェローチェに騎乗してインからソツのない好騎乗を見せたが、マジックサンズに力負けした。
だからこそ武史を評価していなくても、阪神ジュベナイルF(G1)でおいしいところだけ初騎乗で持っていった望来への乗り替わりが許せなかった。だからこそ◎の予定を変更したら勝たれてWIN4という屈辱を味わった。うん、この頃はまだ望来の進化に気付いていなかったからね。
感情的な好き嫌いよりも結果を優先
しかし、その後の騎乗を見ていると明らかに馬質だけで腕の釣り合っていなかった望来が乗れる騎手に成長したことに気付いた。となると感情的な好き嫌いはベッケンバウアー。北新地で朝まで飲んで調教に遅刻したとか、懐の深い藤原先生に見捨てられたとかも度外視する。
当時の反省を糧に結果を出しているならそれでいい。むしろ今では武史よりも買える騎手といっていいくらいだ。ギャンブラーは金が絡むと非常に素直なのだ。ゴ三浦師匠や石橋脩に圭太ちゃんとかでも、結果を出すならいつでも手のひら返すよ。
マジックサンズに話を戻すと皐月賞の着順が6着でも、阪神JFを優勝した桜花賞2着馬を負かしたならマピュースに劣る理由はない。レースの流れに乗れないまま、大外を上がり最速33秒8の末脚で追い上げ、サトノシャイニングと1馬身差だった。
じゃあきさらぎ賞(G3)で、そのサトノから3馬身とクビ差完敗したランスオブカオスよりも上じゃねえかよ。
ランスオブカオスにクビ差先着リンクスティップが桜花賞でクビと2馬身半差の3着でしょ?これなら横の力関係はスッキリするよね。少なくとも当方は額面上のまま受け取るつもりである。
はい、ここまでが着順のカラクリの説明。これらを踏まえた上で予想を組み立てるよ。
結論から話すと◎アドマイヤズーム。川田将雅のことを人間的に嫌いなのは否定しない。でもこの馬が追い切りで一番よかったのも確か。NZTでイミグラントソングに交わされたが、賞金不足で押せ押せだった相手に比べると、こちらはプラス体重で本番を見据えた内容。あのレースは勝ち馬だけ切れに切れ過ぎた。2度目はないと感じる金星に映る。
東京ならマイル戦でもマシなルメールとはいえ、2着の多さは変わらず。強い馬で圧倒するのは得意でも、このくらいの人気だと危うい。しかもこれ石川裕紀人から奪った馬をポンと渡されただけ。負けたところでどうせ「疲れてしまいました」で済ます未来だろう。
マジックサンズはホープフルS(G1)惨敗から見事に立ち直ったなら前進あるのみ。肝心の武豊がもうひとつアテにならないけども、皐月賞の走りであれなら、後方から大外ぶん回しでも許されるのではないか。
馬場造園課の魔改造で消す予定の馬が急浮上
どうもこの2頭で収まりがいいなあと思いきや、軽視する予定から急浮上せざるを得なくなったのがサトノカルナバルである。いくら日本人騎手が下手くそだっていっても、さすがにそろそろ外国人騎手ばっかりってのも飽きてきた。ダミアン君もお休みどうぞって感じだったのだが、ガンダムを捨ててまでアクシズを、、、ってな具合に気になった理由が東京の異常な馬場だ。
こちらについては先週の土曜東京で京王杯スプリングC(G2)の勝ちタイム1分18秒3がヤリ過ぎだよバカ野郎と話題になったのと同じ。今週の土曜東京のエプソムC(G3)でも頭がおかしくなる時計がマークされた。
なあコイツのことどう思う?(ボロン
おかしいですよカテジナさんどころじゃねえぞ。伝説の毎日王冠(G2)を圧勝したサイレンススズカ(59キロで1分44秒9良)より速いんだぜ。しかもこれ稍重だってえの。
おまえさあ、酷いよ。こんなことされちゃったら、もう殺すしかなくなっちゃったよ()
じゃあ具体的に何がどうおかしいかを説明しようか。稍重でレコード更新ってのは目に見えておかしいんだけどさ。まず勝ちタイムの1分43秒9からしておかしい、異常だ、八百長馬場だ。
とまあそれはさておき、NHKマイルCの話との関連付けをするぞ。このレースは9ハロン戦でL1が11秒9なのね。これを引くと当然8ハロン=マイルとなるんだが、その数字は1分32秒0。いいか?何度も言うようだが稍重だぞ?
次にこれを見てくれ。
これは過去10年のNHKマイルCの勝ちタイムだが、先述した1分32秒0を上回るタイムで走破したのは、2021年シュネルマイスターのみ。つまり過去10年中9年で今年のエプソムCで1600通過時点より遅いのだ。マジで○ね造園課のクソ野郎って話ですよ。
で、次に気付くのは上がり最速はいらないレースってこと。これがアドマイヤズームを優先してマジックサンズやイミグラントソングを下にした一因。エプソムCで見せたセイウンハーデスのあれ、朝日杯FS(G1)のアドマイヤズームと被らない?
3着は何が来ても不思議じゃない
というわけで、そろそろ本題。この手の超速馬場で警戒すべきはスピードのあるタイプ。ただ芝1200は無理だが1400ならあり。そこでファルコンS(G3)の再評価、、、とはならんのよなあ。だってあいつら弱いしマジで。
だったらいっそと考えたのは、ファルコンS組や京王杯2歳S(G2)組ではなく、共同通信杯(G3)のサトノカルナバル。え?またダミアン君?気のせい気のせい。
どうもあの敗戦って腑に落ちないんだわ。キング姐さんを起用したけど、アメリカ遠征でタコ負けした帰国初戦でしょ。どう考えてもここで勝負やんか。何しろデビュー戦の東京芝1400がえげつない勝ち方だった。状態が上がって距離も1ハロン短縮で超速馬場なら一発ありそう。
当初は買う予定のなかった馬を土曜の馬場を見て方針変更した。これが吉と出るか凶と出るかは。日曜のお楽しみ。
◎アドマイヤズーム
○マジックサンズ
▲サトノカルナバル
△イミグラントソング
×ランスオブカオス