~今週のWIN5対象レース~

京都10R 令月S(OP)ダ1200
東京10R 初音S(3勝)芝1800
小倉11R 小倉日経賞(OP)芝2000
京都11R きさらぎ賞(G3)芝1800
東京11R 東京新聞杯(G3)芝1600

【WIN5】シルクロードS、根岸Sの回顧と次走注目馬

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■京都11RシルクロードS(G3)芝1200

直近で波乱に終わったケースは、7番人気アーバンストリートが制した2009年。

過去10年どころか15年前まで遡る必要があったほどなのだから、9番人気エイシンフェンサーの優勝した今年はレアケースだったといえる。

レース前からどこかしらいつもと違う予兆は確かにあった。

59.5キロのハンデを嫌ってビッグシーザー陣営が回避を決断。レース直前でもゲート入り前に馬体に異常が(あったらしい)ソンシが競走除外。走れば上位人気の支持が濃厚だった2頭が姿を消した。さらにはセントメモリーズがゲートを飛び出して外枠発走となるアクシデントも発生している

しかも週末の京都は天気が崩れ、馬場は稍重。どうにもこうにも一筋縄ではいかない雰囲気が満ち溢れていた。

レースは制御の利かなくなったピューロマジックが飛ばし、前半3Fは33秒1とハイラップ。これをシロン、ウインカーネリアン、ペアポルックスが追い掛けるも、直線入り口では底力に勝るピューロマジックとウインカーネリアンの2頭が粘り、これをグランテストが交わす。

しかし、そのグランテストを上回る切れ味を見せたのがエイシンフェンサー。前走のカーバンクルS(OP)を11番人気で勝利したとはいえ、重賞挑戦も初なら鞍上の川又賢治も初重賞制覇のおまけつき。近走で先着を許していた馬も複数出走していた中で殊勲の勝利と言っていいだろう。

1着エイシンフェンサー 川又
「この馬には1勝クラスからほとんどのレースに乗せてもらっていて、オーナーや、調教師や、厩舎スタッフの皆さんに感謝したいです。スタートも上手で、取れたポジションで競馬をしていました。自分自身期待していた馬で、ひょっとしたら重賞を獲れるのではないかと思ってやってきました。本当に実現できました。ここから先は自分が達成していない域なので、馬としっかり歩んでいきたい」

2着グランテスト 団野
「初めて乗りましたが雰囲気の良さは伝わってきました。レース内容は良かったと思うので今回のレースがきっかけになれば、これからもっと頑張れると思います」

3着ウインカーネリアン 三浦
「この斤量は成績的にも仕方ない。二の脚の初速、4コーナーでのスピードアップなど、もたつくところがありました。馬場が掘れる中でも、この斤量を背負ってよく頑張ってくれた。力を見せてくれて良かった」

9着ピューロマジック 坂井
「牝馬で56.5kgはなかなか厳しいですし、もう少し乾いたパンパンの良馬場が理想です。馬の状態は良かったと思います」

除外で不戦敗になったソンシだが、個人的には出ていても勝てたかどうかは怪しかったように感じる。むしろ「騎手の申告」で取りやめたのだから、悪用されたら怖いなと感じた程度。馬場の悪い中で無理して走らせるよりは、使わないという選択肢もベターか。

欧州じゃ馬場が悪いから出たくないですって日常茶飯事だしね。

以前重馬場で惨敗した馬だけにもう一度適性を見たかったのも本音である。

★次走注目

ウインカーネリアン…馬場読みやコース取りで他の騎手より劣る三浦皇成だが、逃げることが決まっている馬なら迷わずに済む。59キロでこれだけ走れるのだから馬は強い。

グランテスト…追い切りでやたらと動いたように気になっていた馬。エイシンより下の10番人気だったのは少々意外。それよりもやはりスプリントの団野。負けても団野の巧さが目立つ。

ピューロマジック…八百長超速馬場の申し子と言っていい馬。秋の開幕中山なら無双できるのではないか。ただ宮記念は中京で合わなさそう。活躍の場は夏のローカルか。

■東京11R根岸S(G3)ダ1400

フェブラリーSの前哨戦としても注目のレースを勝ったのは、横山武史の2番人気コスタノヴァ。道中は中団後ろから追走。直線半ばで楽に抜け出すと、ゴールでは2着ロードフォンスに4馬身の差をつけて圧勝。本番を前に収穫の大きな初重賞勝ちを決めた。

実際、昨年の同レース覇者エンペラーワケアを欅Sで破っており、実力なら勝ち負けしておかしくない素質馬である。

前走は盛岡のクラスターCで不覚を取ったが、超速馬場でとにかく行ったままになる盛岡の特殊なコースの上に距離も1200では度外視していい。

これで東京のダートは4戦4勝の無敗。1800の新潟で末が甘くなったことを思えば、距離延長に一抹の不安は残るが、フェブラリーSに出れば上位人気確実だろう。

とはいえ、雨で稍重のダートとスタミナよりスピード寄りのダートだったことは覚えておきたい。個人的には雨でも降れば積極的に狙いたいタイプの一方、あまり人気し過ぎるようなら嫌ってみる手もありそうだ。

別件で評価したいのはルメールではなく、武史を乗せても楽勝した点。サウジCと時期が被るため、相手関係も楽だろうしレモンポップみたいな雰囲気も感じる。

ルメカスは乗れるんだっけ?

勝ち馬に完敗したが、2345着の馬たちは実力を発揮しての結果。今日ばかりは相手が強過ぎた。

勿体なかったのは落馬したタガノビューティーかな。好きで落馬している訳ではないため、これを石橋脩のせいだとまでは言わない。かといって石橋脩が乗り続けている内に競走生活の大半を無駄にしたことは不運だろう。

ナムラクレア浜中俊と同じくオーナーが半端に温情を掛けた結果である。それでも佐賀のJBCスプリントを勝てただけ馬は救われたのではないか。本気でG1を勝ちたいなら、そもそも浜中俊や石橋なんか乗せてはいけない。ドライだの冷たいだの言われてもノーザン系が勝つわけだよ。

そして、これは個人的な反省材料だが、フリームファクシという馬はなんかよくわからない。

ミルコのコメントで今日は馬場が深いと振り返っていたが、単純に凍結防止剤で重くなってたって意味かなあ。前残りする中京のダートより、差しが決まる東京の方が向ていると思ったが、そんな簡単な話でもないみたい。

でも、土日の東京を見ているとダートはいつもより時計が掛かっていたのも確か。雨が降ると速いタイムが出るのだが、そうでもなかったよね。

すでに馬場造園課の罠にハメられていた……ってこと?

いずれにせよ、今年もフェブラリーSは嫌な予感しかしないよね。

この条件はロードカナロアの独壇場。
2頭しか出ていないのにワンツーで決まった。

1着コスタノヴァ 武史
「乗るのは返し馬が初めてだったが、すごく良いモノを持っていると感じました。想像以上に上手く出てくれて、理想的なポジションで運べました。ここまでルメールさんがうまく馬を作り上げてくれたと思ったので、何とかそれを邪魔せずと言いますか、それを壊さずにしっかり走れて良かった。馬券を買ってくださった方の期待に応えられてよかったです。」

2着ロードフォンス 和生
「カラ馬の影響がありましたが、諦めずに頑張ってくれました。ここにきて本当に充実しています。厩舎スタッフに感謝したいです」

3着アルファマム キング
「いつも前半マイペースに走る馬なので、あの位置からになりました。直線はスペースができると素晴らしい脚を見せてくれました。前にいた馬を捕まえられませんでしたが、この馬も良いレースができました」

4着サンライズフレイム 佑介
「練習した効果でゲートの出が改善した。流れに乗せていこうというイメージでした」

5着クロジシジョー 浜中
「内枠でロスなく立ち回って、この馬の力は出せました。勝ち馬は別格に強かったですが、この馬もよく頑張っています」

6着フリームファクシ デムーロ
「色々ありましたね。返し馬で今日は馬場が深いと感じました。レースもゲートの中でうるさくて、タイミングが合いませんでした。道中はカラ馬について行こうと思いましたが反応が鈍く、直線もじりじりとした伸びで、前も止まりませんでした」

★次走注目 コスタノヴァ、タガノビューティー