クロワデュノール匹敵の「最強馬(仮)」がついに登場…G1級素質馬2頭の対決に期待大?

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クロワデュノール匹敵の「最強馬(仮)」がついに登場…G1級素質馬2頭の対決に期待大?

いずれは直接対決も?

新潟06R豊栄特別(2勝)芝1600

桜花賞をエンブロイダリー、皐月賞をミュージアムマイル、NHKマイルCをパンジャタワー、優駿牝馬をカムニャック、東京優駿をクロワデュノールが制した3歳世代のG1戦線。ハイレベルと噂される4歳世代の快進撃に注目も集まっているが、今年の3歳世代も多士済々の実力馬たちが盛り上げに一役買っている。

古馬になったクラシック組が苦戦を続ける5歳世代に史上最弱という有り難くないレッテルが貼られつつある中、世代の壁を取り払った3歳上条件でも3歳世代の強さを証明できるだろうか。

そんなタイミングで最大級のヤバイ馬が、今週末のWIN5対象レースに登録している。

それが新潟6R豊栄特別(2勝)に出走を予定しているデンクマール(牡3、美浦・田中博康厩舎)である。

戦績こそまだキャリア2戦だが、秘めているポテンシャルは相当のモノ。というのも2戦目のひいらぎ賞(1勝)で破ったイミグラントソングが、同じ中山マイルのニュージーランドT(G2)で昨年の2歳チャンプ・アドマイヤズームを差し切ったからだ。

ひいらぎ賞

前後半3F34秒3-35秒1(前傾0秒8)、4F45秒8-46秒6(前傾0秒8)で押し切り。L3で11秒6-11秒4-12秒1とラストは脚が鈍ったものの、手応えには余裕を残しての勝利だった。

NZT

こちらは12月中山ではなく皐月賞前でG1仕様に急変した超速馬場。前後半3F34秒3-34秒7(前傾0秒4)、4F45秒7-46秒7(前傾1秒0)の流れを早め先頭で押し切ろうとしたアドマイヤズームがイミグラントソングに差し切られて2着に敗れた。

同じ勝ちタイムでも両レースで各馬が使った上がりの速さがレースレベルの差を証明。targetの補正値でも105と92に開いたようにNZTの方がレベルが低い。相対的にデンクマールの強さが浮き彫りとなっている。

じゃあなんでタイトルにクロワデュノールの名前なんて出したのかというと、こちらに関してはちょっとした言葉遊びの延長。

無敗馬だったクロワデュノールが皐月賞でミュージアムマイルに敗れたことで、同馬を朝日杯フューチュリティS(G1)で2馬身半突き放したアドマイヤズームの評価が上がっただけ。かといってそのアドマイヤズームはNZTもNHKマイルCも負けてしまった。そのアドマイヤズームを負かしたのがイミグラントソングであり、同馬を破った馬に「最強馬(仮)」を名乗る資格があったに過ぎない。

でもイミグラントソングってデビュー戦から負けた馬じゃないかという話は別。名乗っていいのは無敗馬だからという絶対的な条件もついたからである。

Twitterでもたまに触れているが、さすがに7月下旬にもなると無敗馬はごくわずか。3勝以上挙げた無敗馬はエネルジコとグーテンベルクの2頭しかいないのだ。そしてこれらに2戦2勝馬を加えた6頭が今後も楽しみな注目馬という訳だ。

ただ負けていないだけなら価値はないものの、グーテンベルクとデンクマールはどちらもイミグラントソングを負かしたという共通点がある。

あの戸崎圭太君を乗せて連勝する時点で強いし、これを決定づけたのは前走の芦ノ湖特別(2勝)。不運にもこのときは出走していることに気付かず、馬券を買い損ねたが、なぜ1番人気じゃないのかと不思議に思ったくらい。

動画を作るのが面倒なので略するけれどもJRAのHPで見られるからぜひ見て欲しい。このときのミルコはどうしようもないほど下手糞で擁護しようがないクソ騎乗だったにもかかわらず、馬が強過ぎたお陰で帳消し。これでもう完全にバレちゃったよね。

あ、グーテンベルクがエグイのはともかくデンクマールの話に戻そうか。

こちらは坂東牧場で近藤英子オーナーのグーテンベルクと異なり、ノーザンでサンデーレーシングで田中博康厩舎という人気先行のため、馬券的な妙味はない。血統も母リリーノーブルでモーリス産駒とブランド力もある。距離も芝2000mくらいなら普通にこなしそう。

リリーノーブルは隠れた名牝

このオークスは府中で現場観戦してたっけな。ラッキーライラックの単勝を握りしめて(笑)。

ちなみにデンクマールに負けたイミグラントソングはメインレースの関屋記念(G3)に出走を予定しており、そこそこ人気を集めるだろう。むしろデンクマールを関屋記念に出したら勝つんじゃないかってほど。いずれも新潟芝1600mなら勝ちタイムや上がりでも即比較ができるだろう。

当方の最推しはマスカレードボールで間違いないのだが、先述のグーテンベルクとデンクマールは注目している期待馬。休み明けのルメールを買うなら胡散臭いボンドガールよりも断然デンクマールの結論だ。

近い将来、デンクマールとグーテンベルクの直接対決や、中距離でクロワデュノールらクラシック組と激突することもあるだろう。願わくばその日まで無敗を続けて楽しませてほしい。