リバティアイランド、ステレンボッシュ級の高速決着も…中山と阪神の馬場差がクラシックにも影響か
個人的に嫌いな中京開催も高松宮記念(G1)で終了。今週は中山と阪神の2場開催となる。相変わらず荒れまくっているWIN5には、バファリンの半分くらいでもいいから優しくして欲しいと思いつつも、対象レースに登録している各馬の成績をチェックしながら溜息をついている。
ただ真っ先に懸念するのは、その中山と阪神の馬場である。常日頃から公正競馬の最大の敵は馬場造園課というスタンスに変わりはない。世界トップクラスの超速馬場を作り、外国馬が好走しない事実上の鎖国状態を作り出したのが彼らだ。
この弊害が時計だけ速くて中身の伴わないレースの量産。ダートはまだ誤差が小さいが、芝でこれをやると各馬の馬場適性にも大きな影響を及ぼす。発表は良馬場でもレース後に騎手から「こういう馬場は向かないですね」なんてコメントも出るくらいなのだ。知らんがなそんなん。
JRAもガス抜きの意味でクッション値を公開するようになったけど、いちいちチェックなんてしていられるかよ。ばーかばーか。
ステレンボッシュ、リバティアイランド級の好タイムが出た
個人的な恨みはさておき、今週は阪神で大阪杯(G1)の開催を控えている。先週の毎日杯(G3)で好タイムがマークされ、勝ったファンダムも上がり32秒5と3歳世代最速の切れ味を披露したばかり。間違いなく現在の阪神は高速馬場である。まずはこちらをご覧いただきたい。
毎日杯で速いなと感じていたところに日曜の六甲S(L)を観た訳だが、ダディーズビビッド爺さんが上がり33秒4(最速は3着トランキリテの33秒0)でマイル戦を1分32秒2で勝利した。
やっぱりこれ「はえーじゃん」ってことで近年の阪神マイルの勝ちタイムを振り返ってみたところ、あーなるほど、ステレンボッシュやリバティアイランドの桜花賞(G1)と変わらんのだなと……。23年の6月9月ってのはもう異常だね。高速じゃねえ超速なんだね。バカだろ造園課。
当然大阪杯にも影響あるよねって感じで、必然的に前残りしやすい馬場で行われる。
少なくともここ2年は酷かったぜ?差し馬でも内を突かないと伸びて来れないんだもの。馬券を買う前に誰ならちゃんと馬場を読んで内前の進路取りで乗ってくれるのかも考えないといけない。枠の内外もそうだけど、頭のいい騎手とそうでない騎手の差もクッキリ出る。
芝の中距離以上のレースを抽出してみても前が有利なのは確かだね。位置取り関係なく勝ったのってファンダムとサブマリーナのみ。力が抜けている馬ならってところ。
大阪杯をイメージすると、ステレンボッシュ、シックスペンス、デシエルトなんかは今の馬場に合いそう。連覇を狙うベラジオオペラも勿論ね。
これに対して中山の方は大惨事。オーシャンS(G3)や中山記念(G2)の頃は、またやってんなってくらいの超速馬場だったのだが、今月半ばにかけて天気が悪かったこともあってか悪化の一途。先週の船橋S(3勝)で1分9秒0なんてのも出た。
ちょうど馬場の速かったアクアマリンS(3勝)で走っていた馬の大半が出ていてこれだから、明らかにひとつふたつ時計が掛かるようになっているよね。上がり33秒台とかいねえんだもん。それでも前残りが多発しているってのが、今の中山のミソだな。
でもさあ、中京は終わったからいいけど中山って皐月賞(G1)の週まで開催続くでしょ?まだ3週間も残ってるよ。
少なくとも去年みたいな超速うんこ馬場にはならなさそうね。大本命クロワデュノールも馬場を言い訳にしないタイプだけに問題なしか。この馬以外で馬場を味方に走れそうな穴馬を探すしかないね。
そんなことよりG1の方が優先。今週末の天気はまだ分からないけど、去年よりは面白そうな大阪杯である。追い切りもチェックしないとだ。