ルメールより怖いもう1頭の刺客…重賞級のライバル怖いセプテンバーSの予想【WIN5】
何とか点数を絞りたい
中山11RセプテンバーS(3勝)芝1200
八百長馬場でバカみたいなレコードが出まくっていた昨秋の中山。ロードカナロアが持つ中山芝1200mのレコード、1分6秒7と0秒1差をマークしたランドオブラヴは注目の1頭だった。
前後半3F33秒4-33秒4のラップを後方から差し切り。数字だけ見れば優にG1級と思えるほどの内容だったかもしれない。
ただ、中身が伴わないことは2着モズトキキも同タイムで駆け抜けていたことだ。
両馬のその後の成績を見てみると、時計だけ速い馬場に何の価値もないことが分かる。だから無闇やたらにタイムトライアル専用みたいな馬場を作ることは反対。ここまで酷いと過去の名馬が持つレコードの意味さえ損なう。
今年の秋がどのような馬場に作られるのかは、土曜中山を見てみないことには分からないが、台風の影響で雨も降っているため、そこまで極端な超速馬場とはならないかもしれないね。
それでも荒れる要素があるかといわれたら、おそらくない。というのも3歳馬2頭の戦績が非常に魅力的だからだ。
当初はこれにエコロジークが丸山元気の想定で登録していた。この馬がいれば3点使わざるを得ないと覚悟していたものの、セントウルS(G2)に回ってくれたおかげで2点通過を狙える状況。あの馬のポテンシャルを考えれば、セントウルSでも一発を狙える上、厄介な3点想定のレースも2点想定で済んだのだから非常に有難い。
戦前の下馬評も1番人気と2番人気想定であり、これといった旨味こそないのだが、特別登録を見た段階で後ろ勝負と読んだからには通過が最優先。しかも3点→2点となるのは相当なメリット。広げたレースで5点→6点とは大違い。単純に点数が倍になる1点→2点ほどではないが、全体点数を3割以上減らせるのは大きい。
甲乙つけがたい2頭のため、WIN5なら2点がマスト。あえて優劣をつけるならルージュラナキラを上に採りたい。
この馬はキーンランドC(G3)の登録もあったほどで、出走して来たら買い目に入れようと考えていたほど。人気ではルメール×キムテツのマックアルイーンだろうが、まともに走ったらルージュラナキラの方が勝てそうな気もする。
マックアルイーン
休み明けの22キロ増で凡走した1勝クラスは度外視可能。1分7秒4で楽勝した4月中山の内容が非常にいい。前後半3F33秒9-33秒5(後傾0秒4)を2番手から抜け出した。中山芝1200mなんてのはスプリンターズS(G1)でも逃げ切りが珍しくないほど前が有利なコース。優等生の横綱相撲で勝ち切っているのは好材料となる。
前走の福島は前後半3F33秒2-34秒9(前傾1秒7)の激流を押し切り勝ち。とりあえず前々で競馬をしてくれるだけでも安心感がある。
かといって2着ヴァンレーヴ、3着ソルレースは同級で勝ち上がっておらず、レースレベル自体はそこまで高くない。
ルージュラナキラ
対するルージュラナキラの方は相手関係の信頼度が高い。つわぶき賞(1勝)で差し切った相手ナムラクララは既に3勝クラスを勝ち上がってオープン。キーンランドCで4着に好走した馬である。ちなみにハナ差で3着のカルプスペルシュも3勝クラスを勝っている。
フィリーズレビュー(G2)やニュージーランドT(G2)の凡走は相手強化と距離延長が敗因。適距離の芝1200mで復帰した前走の立待岬特別(2勝)の強さを評価したい。
3着エリーズダイヤは次走の羊ヶ丘特別(2勝)を勝ち、6着カウスリップも大通公園特別(2勝)で勝ち上がった。ついでに触れれば最下位のハートホイップもWASJ第1戦(2勝)で勝っていたのだ。
これをさらに後押しするのは2着リリーフィールド。もみじSでマックアルイーンに楽勝し、ファルコンS(G3)でパンジャタワーにも先着した実力の持ち主だった。
そんな馬が次走で凡走したのはスタートで失敗したレジェンドのマズい騎乗が原因。逃げたときに能力MAXの馬ならむしろよく走った方かもしれない。
ということで馬はルージュラナキラが上だと考えていても、そこはやっぱりルメールと克駿の差を無視できない。だから我慢して2点までという結論。他は大丈夫だと思う。多分。
◎ルージュラナキラ
○マックアルイーン














