今年の高松宮記念が「荒れなさそう」なワケ…前哨戦の比較で気付いた面白くない話

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今年の高松宮記念が「荒れなさそう」なワケ…前哨戦の比較で気付いた面白くない話

はい、今回は非常に面白くない話をします。自分で書いていて面白くない予感しかしないから、やっぱり面白くないと思う。

というのも高松宮記念(G1)の前哨戦をチェックしたからである。

叩き良化の概念が薄まった昨今、前走からの間隔がどうこうという話はあまり意味がない。熱発や脚元の故障を陣営が隠蔽していたとかでもない限り、まあ大体力通りに走ってくれるだろう。

で、オーソドックスな予想のアプローチとして前哨戦のレベル比較は非常に重要な作業。高松宮記念であれば、シルクロードS(G3)、阪急杯(G3)、オーシャンS(G3)が通常のステップ。もう少し遡ると京阪杯(G3)や暮れの阪神C(G2)が参考になる。

一応、香港スプリント(G1)も重要ではあるが、このレースってあまり宮記念に連動しない気もするのよね。実際、去年優勝したマッドクールなんて8着(ビクターザウィナーは4着)に完敗しての巻き返しだったし、だからサトノレーヴの3着なんかは、目くらましになる気もする。

各前哨戦でハイレベルだったのは?

というわけで先述した国内の前哨戦を振り返る。まずはシルクロードSから。

シルクロードS

中団から差したエイシンフェンサーが勝利し、鞍上の川又君は嬉しい重賞初制覇。まさに川又くんおめでとうのレースだ。稍重の勝ちタイムは1分8秒2.前後半は33秒1-35秒1(前傾2秒0)だった。まあこれピューロマジックさんのペースなんで参考外に近い。ヤスのペアポルックスは渋った馬場が合わなかったらしく、14着に惨敗している。

59キロを背負ったウインカーネリアンが3着に粘れたし、グランテストが2着。ハッキリ言ってレースレベルは高くない。勝ったエイシンフェンサーは、11番人気で穴を開けたカーバンクルS(OP)から連勝したが、シルクロードSのメンバーがいかにも弱い。

阪急杯

逃げたアサカラキングが前半3Fを35秒2のスローに落とすマイペース。レースラップは前後半で35秒2-34秒8(後傾0秒4)。この程度のラップで垂れた先行勢はだらしないし、12番手から差し切ったカンチェンジュンガはいい勝ち方をした。3着ソーダズリングも健闘したが、勝ち馬とは決め手の差も大きかった。

時計面ではシルクロードSも阪急杯もそれぞれ京都芝1200と京都芝1400で上位なのだが、どちらもG1で通用するほどだったのかは疑問が残る。アサカラキングに復調気配を感じられたものの、なんというかね、まだまだって雰囲気だった。

オーシャンS

このレースは評価が出来そう。というのも前後半の33秒7-33秒4のラップが非常に秀逸だからだ。これ単純に時計が速いからという意味ではなく質の話。ただ1頭ママコチャだけ抜けて強かったと思う。

そりゃ2年前のスプリンターズSを勝った馬だから当たり前。近走はもう一つのレースが多かったが、これはしばらくぶりに状態がよくなった気配がある。高速馬場で息を吹き返したペアポルックスが2着、ウイングレイテストが3着だが、この2頭は正直どうでもいい。

大して斤量の変わらない56キロで完全に勝ちパターンだったペアポルックスを差し切り。特筆すべきは、これが後傾ラップだったことだ。ペースが楽だったといっても33秒1の上がりは、本馬にとっても過去最速。これはよくなっていると判断したい。

その証拠に川田将雅から「いい時間を過ごしてもらえれば」とラブホ受付のBBAがいいそうな気持ち悪いいつものコメントを出した。このフレーズは手応えを感じてるときに言っているイメージ。8着に敗れた昨年は本来の走りではないとコメントしていたが、今年は本調子に近いのではないか。

京阪杯

10番人気ヴェントヴォーチェ、11番人気プルパレイのどっちも持ってたから、万馬券オイシイなというレース。勝ったのはビッグシーザーで勝ちタイムは1分7秒7良。前後半は33秒7-34秒0(前傾0秒3)だった。

逃げたウインカーネリアンはマイペースで走ったけども、上がりが34秒1では33秒台を使える馬に差されるよ。マイルを走れるスタミナはあるんだから、前後半も1秒くらい落差のある流れで乗らないと切れ負けするよね。

ということでもっと走れただろっていう条件で2着に負けたくらいなので、別にビッグシーザーが強いというほどのインパクトもなし。オパールS(L)と京阪杯を同じような競馬で連勝して力があることは間違いないのだが、この馬も高速馬場向きの印象がある。昨年の高松宮記念で7着に敗れているのもまだ足りない気がするし、中京よりは京都や中山の方が合いそう。

少なくともハンデを嫌って逃げ回っているようでは、本当に強い馬ではない。

阪神カップ

他とは違ってG2だから当然っちゃ当然なんだけども、最もハイレベルだったのはここ。距離が1400というのもスプリント戦でスタミナ有利でいい。ここもマイペースで走れたアサカラキングが9着に敗れ、ソーダズリングが6着。4着に敗れたとはいえセリフォスはG1馬、5着ママコチャもそう。理想より1ハロン長い1400mで半馬身差2着に入ったマッドクールも強さを感じる走りだった。

そしてとても届かない直線ケツから2番手でぶっこ抜いたナムラクレアの強さが目立つ。これレース映像見てもなかなか絶望的な位置。だからこそ似たような脚を使ったオフトレイルも侮れないと感じた。

まあこの馬は東京新聞杯(G3)8着、オーシャンS(G3)9着でバカにされそうだけど、ピンかパーかという意味では面白そうでもある。ママコチャに関しては5着に負けたものの、状態がよくなった結果がオーシャンSの快勝だろう。

少なくともナムラクレア、マッドクール、ママコチャが大きく崩れるシーンはイメージしづらいのは確かだ。

扱いが難しいのはモレイラ人気するサトノレーヴ、昨年のスプリンターズS覇者ルガルか。去年のマッドクール枠ならルガルなんだろうけど、去年の大敗は気になる。あのスプリンターズSは、他馬の騎手がビビってピューロマジックを追い掛けなかった中、強気に3番手で追い掛けた西村淳也の判断が、安全策を採った上位人気馬の騎手を出し抜いた結果だ。

あれが高速馬場ゆえに紛れのある中山芝1200だったことを考慮すれば、現在の時計が掛かっている中京の舞台にはリンクしなさそう。

前哨戦や舞台設定、中京コース適性を考えれば、やっぱりナムラクレア、マッドクール、ママコチャ、トウシンマカオにアドバンテージ。サトノレーヴとルガルは微妙かなといったところの見立て。

ね?やっぱり面白くなかったでしょ?俺もつまらないと思う(笑)