劇薬「モレイラリターン」の取り扱いに注意…東京優駿で乗り替わるD.レーンは割引材料か?
モレイラヤバ過ぎ問題をどう受け取るか
東京11R東京優駿(G1)芝2400
さて、今週末はいよいよお競馬の祭典・日本ダービー(G1)が行われるでやんす。
残念ながら東京地方の週末予報は雨模様。13年も良馬場で開催されていたレースだけに馬場状態も気になるところだ。
馬場が悪いと波乱のイメージが強くなるが、過去のダービーでは比較的平穏な決着。※当サイトはWIN5専用のため、2着3着の穴は気にしないものとする。
先週のオークス(G1)も似たような状況からレース開始時は良まで回復した。東京と京都の水捌けの良さは異常なだけにその辺も注意したい。※ただし、リンクスティップのように良馬場発表でも馬場が合わないというコメントが出ることもある。
で、もちろん各馬の力関係の精査が最重要課題となる訳だが、馬の力に差がないようなら騎手の差が明確に出るのも競馬。しかもそれがダービーの舞台な訳だから、未熟な騎手に勝利は出来ない。
散々いい馬に乗りながら長らく勝てなかった祐一君のことを思い出すと、クロワデュノールの北村友一が勝つイメージもあまり湧かないのが本音かもしれない。
正直なところ、上位人気想定馬の勝ち負けに関しては、「ぶっちゃけモレイラが乗ってたら、その馬が勝つよ」という気もするほど。それほど今春のモレイラはえぐかった。
カタカナばかりが勝っている現状を日本人騎手も打破したいと考えているだろうが、今回はダミアン君がモレイラの替わりに立ちはだかる。
パートナーのミュージアムマイルは、幸で凡走した弥生賞(G2)の敗戦が皐月賞(G1)で嘘のような一変。馬の状態がアップしたことは認めつつも、モレイラに替わった途端にまるで別馬のような走りを見せた。少なくともモレイラが帰国した以上、あれより上の走りはないものと思いたい。
オークスを1番人気で9着に敗れたエンブロイダリーにしても、気性やスタミナの問題があったにせよモレイラならもう少し上の着順だったかもしれない。ルメールの手腕は認めているものの、相手がモレイラでは見劣りするのは仕方ないか。
そこでデータ的な側面も含め、過去にモレイラが騎乗したG1(3着以内)をピックアップしてみたのが以下である。
すでに10勝しているくらいのインパクトがあったのだが、数字にしてみると5勝と思いのほか少なかった。
よりによって1番人気のマスクトディーヴァで致命的な不利を受けて3着に敗れているが、その他の勝利はすべて2番人気と3番人気。ということは当然ながら1番人気馬を負かしているわけで、相対的に腕で勝たせた印象が残る。
そこで問題なのはモレイラで勝った馬がその後どうだったかだ。
そしてミュージアムマイル。。。
個人的に現在の最強外国人騎手はクリスチャンだと思ってるが、モレイラも引けを取らないのは間違いない。
ダミアン君はリスグラシューで結果を残している上にダービーもタスティエーラで勝った。
サートゥルナーリアで4着に敗れているが、こちらに関しては馬が東京コース苦手という後出し。さらには内前しか残らないインチキ超速うんこ馬場で出遅れただけでなく、伸びない外を回ったのも敗因だった。
武史に格の違いを見せつけた騎乗はさすが。
期待値としては遜色ないという見立て。
でもやっぱり気になるのは、今年の皐月賞が異質な展開と流れだったこと。幸英明が上手くないのは周知の事実とはいえ、あそこまで激変した裏にモレイラマジックがあったことは覚えておきたい。