横山和生「油断騎乗疑惑」に消化不良…武豊アドマイヤテラは完璧【WIN5結果分析】
4月13日のWIN5結果
1→1→3→3→3で比較的平穏な決着。そんなの3×5Rの243点で当てられるやんとなるのだが、そうはならんのがWIN5である。結果論であれこれ言っても仕方がない。
それでもどこかしらは荒れるため、今回のようなパターンはレアケース。今年はこの時期でもう2度目を記録したが、来週はどうなることやら。
確かに当方もこれ割と当たりそうな気がすると感じたものの、リーチのラストで2着。劉備のような嗚咽を漏らすことになった。キャリーフィーバーがあったにせよ、7億も売上あるんだねまだ。
では今週のレースを振り返りつつ、レース結果を回顧してみたい。
中山10R鹿野山特別(2勝)芝2000
ロゼルがハナを取ってトーアライデンが2番手。ヤマニンガラッシアも3番手の好位につける。ペースはスローで1000m通過も62秒6なら完全に前が残る展開だ。
それでも直線を外から豪快に差し切ったのが、菅原明良騎乗の1番人気ルカランフィースト。リアルタイムではトーアライデンが残したように感じたものの、スローを見るとわずかながらルカランフィーストが交わしていた。
前走は見せ場すら作れずに3番人気で9着に敗れていたため、てっきり穴馬だと思って買ったのだが、ふたを開けてみるとまさかの1番人気。競馬ファンの見る目に脱帽するしかない。
また、データ的な側面でも収穫はあった。データ記事で触れたように明良は芝2000mで割と好成績を残していた。こちらとしては中山芝2000条件で期待値の高かった内田君に頑張って欲しかったのだが6着。位置取りはインの好位で悪くなかったんだけどなあ。
ヤマニンガラッシアとトーアライデンの扱いは悩ましかった。ヤマニンは安定感がある一方で詰めの甘いタイプ。トーアは平坦しか好走実績がなく、前走2着でも展開が向いた前残り。馬場とスローを見越して乗った和生を褒めるべきか。
あと、レース傾向で注目したのが前走中山芝2000組が不振で、逆に中山芝1800組が好走していたデータ。該当したルカランフィーストが巻き返しに成功している。
WIN5的に当初はルカランフィーストを入れた3点予定だったのをトーアライデン足して5点に広げただけに、この結果はストレスがたまる。3点で抜けられたやないかって。うーん際どい。
★コメント
1着ルカランフィースト 菅原明良
「こういう馬場は勝っているので自信を持って乗りました。動けなかったが、開いてからはすごく良い脚。クラスが上がっても走れそうで楽しみ」2着トーアライデン 横山和生
「馬場的に良いと思ったが結果だけ残念」3着ヤマニンガラッシア 大野拓弥
「直線で下を気にして、その分伸びあぐねた。乾いた芝の方が良かった」4着ピンキープロミス 木幡巧也
「少し大事に乗りすぎてしまったかも。使い続けると前捌きが硬くなって、そこから走らなくなるところがあるので、その辺りを加味しながら上手く競馬が出来れば」5着プリズマジコ A.シュタルケ
「スタートがゆっくりで、思ったより位置取りが後ろに。もう少し前で競馬が出来ていたら、着順は変わっていたかなと」○ルカランフィースト 1着
×ヤマニンガラッシア 3着
阪神10R大阪ーハンブルクC(OP)芝2600
武豊アドマイヤテラが断然人気になると考えていたのだが、前売りでは川田のヴェローチェエラが1番人気に推されていたほど。これはハッキリ言って意味が分からなかった。最終的に1番人気となったが、単勝オッズは2.4倍でヴェローチェの2.7倍と大差なし。競馬ファンって上手いのか下手のかよくわからない。
実績を考えれば菊花賞(G1)3着馬が負ける相手でもないだけに、武豊の騎乗ミスだけが頼りの穴狙い予想を選択。普通にスタートを決めて3番手につけた時点でもう諦めた。あ、これは荒れないなと。
2着ニシノレヴナントとの着差は半馬身でも力の差は明白。そもそもなんでニシノレヴナントが4番人気だったんだ?父もあのネロだぜ?アドマイヤテラを侮ってニシノを評価した競馬民はホンマ謎やで。
負かすにはアドマイヤより前で競馬するしかないレースを後ろでチンタラやってた連中は勝ち目なし。個人的には望来が早仕掛けでまくってくれればと期待したけど直線はむしろズルズルと下がってしまった。
ヴェローチェエラは2500mからまったく勝てなくなる鞍上も不安だったが、距離云々より一度休ませた方がいい気もする。川田にしても勝ちたいなら前で競馬しないとねえ。
昨年2着ブレイヴロッカーは面白そうだったが、1着は欲張りすぎだろうと静観したら今年は3着。まあこんなもんか。
★コメント
1着アドマイヤテラ 武豊
「完勝でした。先頭に立ったら物見をするところがありましたが、馬の気配は前走より良くなっていました」2着ニシノレヴナント 池添謙一
「ポジションを取りたかった。出していっても折り合いがついて良い感じで運べましたが、最後は勝ち馬と併せる形。ただオープンでもやれるところは見せてくれた」3着ブレイヴロッカー 太宰啓介
「道中は良いポジションでハマりました。折り合いもつきました。直線(追い出しを)待たされたところがもったいなかった」4着シルブロン モレイラ
「良いスタートを切って手応えも良く脚も使ってくれた。ただ瞬発力のある馬に負けた感じ。馬は頑張っています」5着シーズンリッチ 北村友一
「ゲートを出て前に行って欲しいという指示で、初めての長距離ながら上手に走ってくれたと思います」○アドマイヤテラ 1着
×ブレイヴロッカー 3着
福島11R福島民報杯(L)芝2000
前走のシリウスコルト復活が本当ならラジオNIKKEI賞(G3)2着の福島で負ける理由はない。それくらいゴ三浦師匠でも重賞を勝ち負けする馬の力は信じている。正直1点勝負も脳裏に浮かんだが、競馬ってそんな簡単なもんじゃねえだろと自粛した結果、やっぱり簡単だった。
怖いのはバラジだったのだが、外枠を引いたのと高杉への不信感は拭い切れず。2着に来たからよく頑張っているけど、進路取りの差が最後に響いたのかなと。
勿体なかったのは好スタートを決めていたのを下げてしまった点。そりゃ前が飛ばした展開は分かるが、下げなかったシリウスとの差だとも感じる敗戦。開幕週だし多少強気に乗ってもよかったのではないか。
ただついていかなかったからこそ脚が残っていたという見方もある。4角入り口までに追い出し態勢に入った古川吉洋の判断が功を奏した。でも映像見直してみると高杉もポジション悪くしたとはいえ、直線で外を回さないでうまく捌いてるんだよね。頑張ってる。
1番人気グランディアはゴ三浦師匠が乗るとあって絶好のお客さん。距離が延びれば延びるほど下手糞さが割引になる。好位から下げてロスなく乗った高杉と何も考えずにただ後方待機の挙句、直線で大外をぶん回す工夫のなさ。高杉の方が100倍上手く乗っている。ゴ三浦クオリティってやつだ。
★コメント
1着シリウスコルト 古川吉洋
「中一週で前走の1600から2000で1コーナーまで力んでいた。向正面に入るとスっと抜けて、その分脚が溜まりました。賞金を加算できて良かった」2着バラジ 高杉吏麒
「リズム良く運んで、うまく捌けたのですが…」3着ケイアイセナ 秋山稔樹
「もっと楽に逃げられていれば…。開幕週のやや濡れた馬場を活かした競馬ができたのは良かった。着差もわずかで内容は悪くない」4着マイネルケレリウス 佐々木大輔
「前回騎乗した騎手が折り合いに気をつけてくれていたので今日は楽に運べた。この距離は若干忙しく感じるので長くてもいいと思います」5着グランディア 三浦皇成
「テンに流れてこんなに速いペースは初めて。道中せわしなく溜めが効いている感じがありませんでした。それでも外を回して最後まで踏ん張ってくれました」◎シリウスコルト 1着
×バラジ 2着
中山11R春雷S(L)芝1200
「ハンデ戦やOP、リステッドは斤量の重い馬から買え」これは週中の記事でもちょうどタイムリーに触れていた攻略法である。後プラスアルファで「テンゴ(0.5)」ならさらによい。59.0じゃなくて58.5とかね。
実際、なぜこういった記事を出していたかというと、ちょうど大阪ーハンブルクC(OP)、福島民報杯(L)、そしてこの春雷S(L)が対象レースに含まれていたからだ。中でも本命は春雷Sであり、当日の買い目でも3点しか買っていなかった。
レースは前走勝ちのジョーメッドヴィンが逃げたが、前半3F33秒5のやりすぎ。高速馬場の中山ならこれでも正解なのだが、現在は馬場が悪化した上に雨で稍重。実力的に足りていない馬とはいえ、松岡正海のラップ感覚は強引だった。
しかし、中山芝1200といえば基本的に行ったまま案件。逃げた馬が飛ばし過ぎたとはいえ、2番手にロードフォアエース、3番手ヨシノイースター、4番手ティニアの隊列を見て勝利を確信した。
トップハンデのヨシノが快勝し、こちらの目論み通りの結果になった訳だが、どうにも不可解な騎乗に映ったのが横山和生のティニアだ。前走でスランプ脱出の気配が見えたため、ここは絶好の狙い目だったのだが、直線入り口でちょっとした事件が発生していたのだ。
一歩間違えれば油断騎乗にすら映る理由は和生が追っていなかったこと。まずはこれを見てもらいたい。
直線入り口まで促しながら走っていたのだが、肝心の勝負どころで持ったまま。オイおまえ!何をしている!追えやコラ。みんなムチ入れてガシガシやってるじゃねえかよ。
リアルタイムで見ていても急にティニアが見えなくなり、どうしたことかと思っていたらゴール前で再び姿を現した。なるほどね、そういうことか。和生君説明責任あるで!
★コメント
1着ヨシノイースター 内田博幸
「休み明けを叩いて馬が良くなっていたし枠順も良かった。人気の馬をマークしながら運ぶ、こういう形が合っている。ここでは力が上でした」2着ロードフォアエース 石川裕紀人
「勝ちに行く競馬をしましたが、今日はマークされた分、差されてしまいました。力はある馬ですが、2着続きで歯がゆいですね」3着デュガ 江田照男
「折り合えば脚を使えると聞いていた。今日は一息で行かずにタメがきく形で良い競馬ができた」4着ティニア 横山和生
「だいぶ馬場を気にしていた。ちょっと3、4コーナーで進みが良くなかった。まとまって来るとよく動いていましたが……」5着ショウナンハクラク シュタルケ
「いいスタートを切って良い位置を取って、最後もいい脚を使った。掛かると聞いていたが、良いレースが出来ました」▲ヨシノイースター 1着
◎ティニア 4着
○ロードフォアエース 2着
ハナ差の4着だからこそ和生の責任は重い。馬場を気にしていたのは理解できるものの、君追い出してないでしょ。外から見ると何もしてないように見えるぞ。馬乗りに関しては素人だが、こういう乗り方と言い訳は好きじゃないなあ。制裁あってもおかしくなかった気がする。