スターアニス、マイケルバローズの一騎打ち濃厚…条件変更が微妙な中京2歳Sの展望
予想はそれほど悩まなくて済みそう
中京11R中京2歳S(G3)芝1400
アイルトン 団野大成
エンヴィーミー 松若風馬
キャンディード 北村友一
コラルリーフ 西塚洸二
ジュジュドール 高杉吏麒
シュテフィ 岩田康誠
スターアニス 松山弘平
セイウンアインス 今村聖奈
タマモイカロス 田口貫太
ナムラドロン 菱田裕二
パープルガーネット 吉村誠之助
フレンドモナコ 秋山俊樹
マイケルバローズ 岩田望来※フルゲート18頭
耳慣れないレース名だが当然。今年が第1回の新設重賞であり、前身は事実上の廃止となった小倉2歳S(G3)。阪神競馬場改修の関係で昨年に中京で行われた訳だが、このときは小倉と同じ芝12000mだった。
じゃあそのまま行くのねと見せ掛けて距離はなぜか芝1400mに変更。同距離でやればいいのに意味がよく分からない。お役所さんは売上げのことばかり考えて、こういうところはファンに寄り添ってない気がするなあ。
小倉2歳Sって地味なレースだけど、おじさん結構好きだったよ。レーヌミノルとか桜花賞(G1)を勝ったしね。
これまでは大抵小倉でデビューした馬が勝っていたけど、中京開催なら適性の分かっている中京組が有利になりそう。さすがに小倉の芝1200mと中京の芝1400mはリンクしない気がする。
過去10年の勝ち馬はこちら。
便宜上、小倉2歳Sの過去10年を載せるけど参考程度。実際、中京開催の昨年は中京デビューの馬がワンツーフィニッシュを決めていた。
スターアニス(牝2、栗東・高野友和厩舎)
1番人気候補。母エピセアロームは2011年の小倉2歳S勝ち馬である。
おじさんおばさんはロードカナロアを負かした馬だってすぐ思い浮かぶよね。え?覚えてない?
ちなみにこの日のWIN5は1000万超えの大波乱だったね。
まあそれはともかく、いかにも小倉2歳Sで走りそうな馬だが、中京芝1400mってのはどうなんだろうか。
でも確かに未勝利戦は強かった。デビュー戦は中団後方から伸び切れずに5着だったが、12キロ絞った2戦目でガラリ一変。抑え切れない手応えで先行して抜け出すとワンサイドゲームに持ち込んだ。
勝ちタイム1分8秒0(良)は、7月小倉の芝1200m条件で4番目に速かった。それも古馬重賞の北九州記念(G3)なども含んだ上でだから価値がある。
調べたついでだけどワンツー決めたフリッカージャブは相当強そう。北九州記念より優秀だねこれ。
ということで実力は申し分ないと思うが、中京芝1400mで同じ競馬ができるかどうかがポイントになりそうだ。
パープルガーネット(牝2、美浦・森一誠厩舎)
6月東京の芝1400mでデビュー勝ち。モーリス×コーディエライト(母父ダイワメジャー)の血統もなかなか。ダートの快速馬だったサウスヴィグラスの近親にあたる。
ルメールの人気馬が勝利したから過大評価されそうな気もするが、同時期の条件で目立った時計を出していない。
レース展開は好位差しだったものの、速くも遅くもない緩急のないラップ構成。勝ったことは評価しても強い勝ち方だったのかといわれれば疑問が残る。
マイケルバローズ(牡2、栗東・上村洋行厩舎)
中京芝1400mで強い勝ち方をしたなら間違いなくこの馬。ラップも中間で緩むタイミングがなく、12秒4-10秒7-11秒5-11秒9-12秒0-11秒7-11秒8で前後半3F34秒6-35秒5(前傾0秒9)のきつい流れを2番手から押し切った。
これ見ると先行した川田を交わせないで惜敗したのかなと思った訳だが、念のために映像を見るとまったく印象が異なった。ぜひ見て欲しい。
マイケルは好発を決めて少し様子見。アイルトンはそのまま2番手につけ、両馬の位置関係は真逆だったのだが、待ってるより行った方がいいと判断した川田が進出したのに対し、団野君は競り合いを嫌ったのか下げる判断。直線でワンテンポ遅れて追い出したが時すでに遅し。
結果的に負けてしまったのだが、芝1200mが大得意の割に芝1400になった途端に勝てなくなる理由も分かった気がする。
1着マイケルバローズ 川田
「調教の段階からいい動きができていて、まだそれに見合う走りが競馬ではできなかったですが、徐々に成長して出せるようになればと思います」
2着アイルトン 団野
「自分の分はしっかりと走ってくれました。ビュッと切れるタイプではありませんが、展開も良かった。勝った馬が渋太かった」
これはもう騎手の差だよなあ。今回は川田が新潟記念(G3)のクイーンズウォークに乗る関係で望来が代役。「上村厩舎×望来」の相性は「川田×中内田」に近く、相手がまた(1400の)団野君なら連勝も可能か。
アイルトン(牡2、栗東・佐々木晶三厩舎)
新馬戦で負けた馬が未勝利戦を使わずに格上挑戦。その理由はマイケルバローズに力負けした訳じゃないという陣営の自信からだろう。
なんかほらアドマイヤベガの新馬戦を思い出すね。ただあっちは楽勝していながら降着したのが敗因でレースは勝っていた。団野君の自滅のように見えてもマイケルバローズだって早め先頭から抜かせなかった。逆転を期待するのは微妙な気も?
タマモイカロス(牡2、栗東・藤岡健一厩舎)
デビュー戦は2着に敗れたものの、5着スターアニスには先着。しかし2度目に対決した未勝利戦で7馬身も置き去りにされた。これだけならノーマークでもよかったが、3走目の未勝利はなかなかの好内容で勝ち上がった。しかも中京芝1400mで適性を見せた点は好材料である。
それじゃ買いかと飛びつきそうになるのだが話はまだ終わらない。前後半3F36秒3-33秒5(後傾2秒8)という超スローの前残りだったからだ。
この時計にこれといった価値がないことは、同時期のタイム比較ですぐにわかる。
同日のアクートゥスがスーパーレコードをマークしたように、今夏の中京はかなりの高速馬場だったからだ。CBC賞(G3)のインビンシブルパパにしても前半スローのまま1分7秒4で逃げ切っている。
よってタマモイカロスのレースは額面通りに受け取れない過大評価となる可能性が高い。これならまだサバイバルラップを押し切ったマイケルバローズの新馬戦の方が厳しいレースをしていたのではないか。
展望だけのつもりが予想まで進んでしまった
WIN5のデータ的にはマイケルバローズ1点レベルまで条件が揃った。
夏のWIN5で連戦連敗だった松山弘平もレパードS(G3)で連敗に終止符を打つと、先週のキーンランドC(G3)で技ありの好騎乗を演じたばかり。元々中京で成長した騎手だけに問題はなさそう。
ということは2点もあれば通過できるかもしれないね。










