16日の日曜京都は京都記念(G2)が開催。2年前は凱旋門賞帰りのドウデュース、昨年はその時の3着馬プラダリアが優勝した。16年17年はサトノクラウンが連覇しているように前年好走馬のリピーターに注意した方がいいレースである。
■過去10年の勝ち馬
24年プラダリア 牡5 3番人気 4番手
23年ドウデュース 牡4 1番人気 6番手
22年アフリカンゴールド セ7 12番人気 1番手★
21年ラヴズオンリーユー 牝5 1番人気 3番手
20年クロノジェネシス 牝4 1番人気 3番手
19年ダンビュライト 牡5 6番人気 3番手
18年クリンチャー 牡4 4番人気 4番手
17年サトノクラウン 牡5 3番人気 3番手
16年サトノクラウン 牡4 6番人気 1番手★
15年ラブリーデイ 牡5 3番人気 2番手
注目すべきは最終コーナーにおける各馬の位置取りだ。別格のドウデュースは楽々とマクって差し切ったが、例年は好位抜け出しがオーソドックスな勝ちパターン。末脚の切れよりも器用さや粘り強さが好走条件といえるかもしれない。
古馬の芝中距離重賞ということもあり牡馬優勢ではあるが、クロノジェネシスやラヴズオンリーユーのようなトップクラスなら勝ち負けも可能。いずれも3歳時にG1勝ちの実績を持っていた。今年の登録馬ならチェルヴィニア1頭のみである。
では、チェルヴィニアの信頼度はどうだろうか。世代レベルがどうであれ、本レース制覇時にまだG1勝ちが秋華賞(G1)のみだったクロノジェネシス、オークス(G1)のみだったラヴズオンリーユーに対し、オークスと秋華賞のどちらも優勝しているチェルヴィニアなら実績は申し分ないか。
ポジションにしてもマイルのアルテミスS(G3)を勝っているだけに、ブレイディヴェーグのようなスピード不足で追走に苦しむことはなさそう。出走メンバーでジャパンC(G1)に通用するような馬もおらず、東京だけでなく京都も得意なルメールが乗るなら1点勝負もなくはない。
ただ、状況的に懸念があるとしたら目標をドバイシーマクラシック(G1)に置いている点だ。G1でもない京都記念のため、ここでメイチに仕上げることもなく余裕残しは当然。先週の東京新聞杯(G3)で4着に敗れたブレイディヴェーグの14キロ増を見て、「謀ったなシャア!」と狼狽えたファンも少なくなかったはず。しかも寒い時期のルメールはモチベーションが怪しく、調子を上げるのはあったかくなる春頃からが定番だ。
まず、今年ここまでの成績は以下。
◆全体(集計期間:2025. 1.18 ~ 2025. 2. 9)
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騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 平均着 平人気
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ルメール 9- 3- 7-16/35 25.7% 34.3% 54.3% 4.9着 2.0人
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◆芝のみ
ルメール 4- 2- 5-10/21 19.0% 28.6% 52.4% 4.7着 1.7人
◆ダートのみ
ルメール 5- 1- 2- 6/14 35.7% 42.9% 57.1% 5.2着 2.4人
ダートは勝率35.7%と好調だが、芝は19.0%と低調。先を見据えた仕上げ、ルメールの取りこぼす可能性を考えれば、付け入る隙がないこともないか。
また、今年は3年続いた阪神開催の京都記念ではなく、ちゃんと京都で行われることと、その逆で京都で行われた昨年の宝塚記念(G1)が舞台設定としてリンクすることもポイント。当然ながら2番手3番手の候補に宝塚記念2着ソールオリエンス、同4着プラダリアがピックアップされる。
両馬のタイム差は0秒1、差し馬向きの展開を考慮すれば互角、重の鬼ソールオリエンスにとっても渋った馬場の援護射撃があった。ここはセットの扱いでもいい。
とはいえ、連覇のかかるプラダリアも6歳。前回連覇に成功したサトノクラウンは4歳と5歳でのもの。ソールオリエンスの場合は川田将雅の騎乗予定がプラスかどうか怪しい。
というのも、先述したルメールと同じく、川田もまだ調子ががっていないからだ。
◆全体(集計期間:2025. 1. 5 ~ 2025. 2.10)
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騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 平均着 平人気
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川田将雅 14-13- 8-33/68 20.6% 39.7% 51.5% 4.2着 2.0人
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◆芝のみ
川田将雅 7- 5- 4-17/33 21.2% 36.4% 48.5% 4.6着 1.9人
◆ダートのみ
川田将雅 7- 8- 4-16/35 20.0% 42.9% 54.3% 3.8着 2.0人
ルメールほどダートに特化した数字ではないものの、栗東で素質馬を独占している中でリーディングはまだ14勝で4位。ガシマン、松山弘平、戸崎圭太に後れを取っている。それを象徴するのが2着の多さだ。馬質の低い騎手の場合は穴馬を持ってきたと評価可能だが、勝ち負けする馬に乗っている騎手の2着が多いのは乗れていない証拠。これは上位騎手の顔触れを見ても察しが付く。某戸崎圭太君なんかまさにそう。そういう意味でもルメールの2着は少ない。
◆ここまでのリーディング
◆WIN5のリーディング
川田人気の影響があるにしても、今のところは消して妙味のあるお客さん状態。よほど抜けた人気馬でもない限り、疑ってみる手もありだ。
かといって他に上位を脅かすほどの馬がいるのかとなると、それもまた微妙だろう。想定人気で次点のグループにいるのは、ヨーホーレイク(7歳)とセイウンハーデス(6歳)の2頭。どちらも長期の休養を経験した馬で馬はまだ若い。古豪の意地を見せたいところ。
そして前者の推しポイントは、何気に京都巧者という点。2戦2勝と少ないものの、2走前に優勝した鳴尾記念(G3)は京都開催。ディープインパクト産駒の京都相性は抜けており、2年前に中京芝2200mの日経新春杯(G2)を制したように距離延長も歓迎ではないか。ドウデュースと同じ友道康夫厩舎の仕上げにも期待できる。
後者は前々で積極的な競馬をするのが魅力。前走のチャレンジC(G3)は前崩れで差し追込み馬が台頭する流れだったが、4角先頭の強気な競馬で5着なら悲観するほどでもない。
このレースには同じく休養明けのボルドグフーシュが16キロ増で出走して4着。本馬は次走のアメリカJCC(G2)でダノンデサイルの4着に善戦している。セイウンハーデスも12キロ増の馬体でハナ差5着なら、一度使われた上積みが加われば前進に期待が持てそうだ。
あくまで個人的な見立てだが、チェルヴィニアは追い切りと馬体重次第、宝塚記念好走組よりは次のグループに魅力を感じる。
★注目馬
チェルヴィニア
ヨーホーレイク
セイウンハーデス






