土曜深夜に行われたサウジC(G1)の余韻が残る中、国内では2025年最初のG1となるフェブラリーS(G1)が行われた。フォーエバーヤングとロマンチックウォリアーの壮絶な叩き合いに感動したのも束の間、出涸らしのメンバーが集まる一戦をどんな想いで見ればいいのかというのは二の次。レースがある、馬券が売っているなら買うのが正しいギャンブル中毒の姿である。
フルゲート16頭で争われた一戦は、田辺ミトノオーがハナに立ち、これにウィリアムバローズ、サンデーファンデー、アンモシエラが先行集団を形成。最内のエンペラーワケアもインの好位に取りつき、キングの騎乗で注目を集めたコスタノヴァはスタートで案の定、後手に回ったものの素早くリカバリー。エンペラーワケアの外に併走する格好で脚を溜めた。
“フォーエバーヤング効果”で人気に拍車のかかったミッキーファイトも試金石となる一戦。ペースがそれほど上がらなかったこともあり、外目の7番手と勝負になるポジションの確保に成功した。横山典弘アーテルアストレアはお約束の後方ポツン。
レースが大きく動いたのは直線入り口から。直線半ばで力尽きた先行勢をパスしてエンペラーワケア、コスタノヴァがゴーサイン。これらを目掛けて外からペプチドナイル、ミッキーファイトが末脚を伸ばし、いつのまにかポッカリ空いたインの抜け道からスルスルとサンライスジパングが進出する。
上位人気馬によるデッドヒートの行方は、脚色の違ったコスタノヴァが抜け出し、どさくさに紛れて内をすくったサンライズジパングが2着に上がり、叩き合いで脱落したエンペラーワケアをペプチドナイルが交わし、さらに切れ比べで分のあったミッキーファイトが3着に上がったところでゴール。短期免許で来日した外国人女性騎手で初となるJRA・G1優勝の瞬間だった。
キングは21日にサウジアラビアで行われたインターナショナルジョッキーズチャレンジに騎乗後、日曜のフェブラリーSで騎乗するために帰国して臨んだレース。初G1制覇に燃える陣営の宙に浮いた鞍上問題を解決しただけでなく、女性騎手が優遇される菜七子ルールとは無関係なレベルにいる騎手ということも証明してみせた。
かといって、この結果にそこまで大きな驚きがないことも事実だろう。既にキングの手腕は日本でお馴染みのクリスチャン、ライアン、オイシンらと遜色のない成績を残していた。来日当初は関係者も半信半疑で騎乗馬の質も追いついていなかったが、全国クラスで見つかってしまった今となっては、乗れて当然の信頼を勝ち取った。
出来て当たり前のことが出来ない騎手が多い中でキングが魅せる圧倒的な勝負強さは、一朝一夕で身につくものではない。ジョッキーレイチェル・キングの土台はオーストラリアで完成していた。後は勝てる馬に乗る機会があるかどうかだったということだ。同じく豪州を拠点にするダミアン・レーンがそうだったように、キングもまた同じポジションを手に入れるだろう。
雑な言葉で表現すれば、関東リーディングを争う戸崎圭太と横山武史の足りない部分を埋めた騎手のようなイメージ。彼らが上位人気馬に騎乗した際に覚える不安がキングの場合は感じないといったところか。
もちろん、コスタノヴァが演じたパフォーマンスは突出しており、馬の力が足りなければキングが乗っても勝てなかったことは間違いない。ただ勝てると見られた馬を平気で取りこぼすのが日本人騎手たち。データ的に東京のダートが得意ではない傾向もあったが、この勝利で苦手の克服にもつながりそうだ。
そんな頼れるキング姐さんの短期免許は3月4日まで。JRA開催を考えると馬券で勝負できるのは3月1日と2日とあとわずか。「宗旨替え」するならまだ間に合うぞ。
レースラップは12.2-11.1-11.7-12.2-12.2-12.2-11.7-12.2。
前後半は3F:35秒0-36秒1(前傾1秒1)、4F:47秒2-48秒3(前傾1秒1)。
各騎手のコメント
1着コスタノヴァ キング
「JRAのG1を勝ててとてもうれしい。初騎乗だったが調教師をはじめ、厩舎のスタッフ、ルメール騎手のほか、いろんな方からアドバイスをいただいた。自分でもVTRを見て分析していた。とても乗りやすい馬で、素晴らしい勝ち方。みなさんの力でG1を獲れました。ありがとうございました」
木村師
「人気をしていたのでファンの期待に応えられてホッとしてます。4角を上手く回ったので、ルメール騎手が乗っているかのような立ち回りでした。(キング騎手も)サウジアラビアでルメール騎手に教わっていたので大丈夫だと言っていました。いつでも種馬にしたいと思っているが、まだダメだと言われているので、今後はオーバーホールさせたい」
2着サンライズジパング 幸
「着差が着差なだけに何とかしたかった。初めて乗せてもらいましたが本当に力のある馬。1600mで、少しテンにもたもたしてしまいましたが、最後まで良い脚を使ってくれました」
3着ミッキーファイト 戸崎
「完璧な仕上がりでした。展開、流れ的に外々を回ることになってしまいましたし、前も少し下がってくるような感じになって上手く噛み合いませんでした」
4着ペプチドナイル 佑介
「スタートが決まりましたが、内から4頭行くのが見えて、外からも出る馬が結構押してきていたので、ここで張ると今日の立場的にも楽をさせてもらえず、つつかれて速くなるなという判断で、一列下げました。レース自体は勝ち馬の後ろからスムーズに抜けてはきていますが、通過ペースとこの馬の特性を考えるとあそこは無理してでも張った方が勝つチャンスは多かったかなと結果論ですが思います。結果論でいうとあそこで引いた分遅くなっていると思うので、今日はその分の4着だと思います」
5着エンペラーワケア 武史
「ポジションは理想的で、一番欲しいところを取れた。ただ返し馬から行きっぷりがもうひとつで、1400mでも掛かる馬が、1600mのスローでも促しながらの追走に。久々の分、動ききれなかったのかもしれません。最後は進路を見つけてからも伸びきれませんでした」
6着メイショウハリオ 浜中
「良く走ってくれた。状態に関しては、まずは無事に走ってくれたら良いなと。正直、年齢も重ねて順調さも欠いていたのに、ここまで走ってくれたのには感動すら覚えました」
7着ガイアフォース 長岡
「全体的にペースが流れなかったのが痛かったです。最後はジリジリと来てくれているのですが、馬群が凝縮してしまい、この馬の良さが出なかったところがありました」
速そうに見えて実はたいしたペースではなかったのが実際のところ。だからこそサンライズジパングやミッキーファイトもある程度走れたのだろう。
特にサンライズジパングは、あのいつも何も考えていない幸英明がイン突きというヤスもビックリの裏技を駆使したのが仰天。圭太ちゃんにしても「敗因はおまえ」というほど悪くなかったと思う。エンペラーワケアは本番でデビュー最高体重は、厩舎の仕上げも緩かった気がする。武史はコスタノヴァに継続騎乗ならチャンスは十分あった。
優等生的な話はこの辺にして、そろそろブチ切れてもいいだろうか。
このレースでよー、ひとりよー、ぶち○さなきゃいけねえやつがいてよー。
誰かって?そりゃうんこハゲのチンカスクソ野郎だよ!
おまえさあ、去年はクソハイペースを呑気について行ってた結果、うまいことハマって勝てたやんか。チャンピオンズCで5着に負けたとはいえ、髪の毛増えたと思ったさ。
それがなんだ今日のこのクソ騎乗は!好発決めてまた持久力勝負のロンスパに持ち込めばよかったやろがい。なんであそこで下げとるんだよボンクラが。
「通過ペースとこの馬の特性を考えるとあそこは無理してでも張った方が勝つチャンスは多かったかなと結果論ですが思います。結果論でいうとあそこで引いた分遅くなっていると思うので、今日はその分の4着だと思います」
てめーも自覚あるじゃねえかよ!エンペラーやコスタより後ろにつけて、何をどう考えたら先に抜け出せるんだ?バカですか。
これだよこれ。同じG1勝利でも「きちんと戦略を組み立てて臨機応変に対応できる騎手」と、「頭カラッポのくせにたまたま勝ってしまった騎手」の決定的な違いがまさにこれだ。高級銭湯の嬢と長話をし過ぎて、何もしないままお時間終了ですか?それ、昔の俺やないか。
どこかの川田みたいに他人事みたいなコメントで逃げず、ミスした分の4着ですと反省しているのはマシだが、これはあまりにも腹立たしい負け方だった。ちょっとは学習したのかと思いきや、大きな舞台になるとすぐ元に戻る。天国のスーパーホーネットさんに土下座してこい。
まったくもう……ハゲとるやないか!