クロワデュノール「無敗二冠」に現実味マシマシ?桜花賞は混戦必至も牡馬クラシックは穴党もお手上げか

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クロワデュノール「無敗二冠」に現実味マシマシ?桜花賞は混戦必至も牡馬クラシックは穴党もお手上げか

9日の日曜中山メインの弥生賞(G2)は、杉原誠人が騎乗した7番人気ファウストラーゼンが優勝。2着ヴィンセンシオ、3着アロヒアリイまでに優先出走権が付与された。

本馬は昨年のホープフルS(G1)で3着に入った馬だが、18頭中の17番人気というノーマークの馬だったこともあってか、多くのファンは2戦2勝のヴィンセンシオやナグルファル、朝日杯フューチュリティS(G1)2着のミュージアムマイルに期待した。同じ中山の芝2000mで好走したファウストラーゼンも実績的に遜色なかったはずだが、前走の好走をフロックと捉えたファンも少なくなかったのだろう。

クロワデュノールの無敗二冠が濃厚ムード

とはいえ、2走続けて中身のあるレースを見せたファウストラーゼンも、ホープフルSのクロワデュノールには完敗。2着馬のジョバンニは展開のアヤかもしれないが、3戦無敗の王者はスケールが異なる印象だ。

もし無敗のヴィンセンシオやナグルファルが圧勝でもしていれば、新星登場として脚光を浴びていた可能性も高いが、今のところどうにもこうにもクロワデュノールの壁が高過ぎる。

近年の皐月賞で注目のステップとして評価の高い共同通信杯(G3)にしても、ホープフルSで11着に大敗したマスカレードボールが完勝。同馬は返し馬から精神状態が錯乱して本来の実力を発揮できなかった理由があるにせよ、適性を感じるのは強い勝ち方をしている東京コース。ダービーで逆転の望みはあれど、小回りの中山向きかといわれると疑問符がつく。

朝日杯FS優勝のアドマイヤズームにしても目標はクラシックよりマイル路線。同レースで2着のミュージアムマイルが弥生賞4着に凡走したようにレベルも怪しい。そうなると他にめぼしい馬がいない現実に気付かざるをえない。

クロワデュノールにしてみれば、自身が直接対決で負かした馬たちが、未対決の期待馬をステップレースで蹴散らしているのだから、放っておいても勝手に評価が上がっていく状況。個人的な見立てでもサートゥルナーリアよりも隙のない印象であり、このままだと春二冠は「ほぼ当確」という気もしてくる。おそらく二冠なら三冠を目標に菊花賞(G1)、もしエフフォーリアのように取りこぼしがあれば、秋の天皇賞(G1)が既定路線かもしれない。

そういう意味ではスプリングSに出走する無敗馬のキングズコール、ダノンセンチュリー、マテンロウバローズに打倒クロワデュノールの名乗りを上げてもらいたいが、他の馬が勝つようなら望み薄となりそう。

牝馬路線は馬券妙味も十分あるか

これに対し、牝馬の方は混戦必至の戦国模様だ。昨年は阪神ジュベナイルF(G1)でワンツーを決めたアスコリピチェーノ、ステレンボッシュが力の差を見せつけたものの、今年の優勝馬アルマヴェローチェがそこまで抜けた存在なのかとなるとそうでもない感じだ。

一応、2着ビップデイジーに1馬身1/4と明確な差をつけているが、同馬はチューリップ賞(G2)で力負けの3着に敗戦。同4着のショウナンザナドゥがフィリーズレビュー(G2)を快勝したところは、牡馬クラシックと被るが、アルマヴェローチェにクロワデュノールほど絶対的な存在感はない。

もしかしたら1着12番人気レジネッタ、2着15番人気エフティマイア、3着5番人気ソーマジックでけ着した2008年のような超大波乱も頭の片隅に入れておいた方がいいかもしれない。

ただ、3月のこの時期はもう少し気持ちがワクワクするものだが、今年の盛り上がりはイマイチな気もする。そんなモヤモヤ感も上半期の開催が終わった頃には、割とスッキリしているのも毎年のこと。とりあえずは横の力関係を見落とさないようにチェックしていきたい。