【サトノダイヤモンドを消したい人向け】2016皐月賞(G1)攻略のために押さえておきたいデータ
先週のこのコーナーで取り上げたメジャーエンブレムの急所がズバリ的中して4着。
クリストフの弱気が危ないとは考えていたとはいえ、まさかあそこまで酷い乗り方をしたのは想定外。
馬券と予想は本線で拾えたものの、絞って攻めたために3連単は取りこぼしてしまった。
個人的には府中のオークスの方がマイペースで走れる可能性が高いので巻き返しに期待したい。
さて、今週は桜花賞以上に楽しみが多い皐月賞である。
そして有力各馬の騎乗馬も桜花賞同様ミルコVSクリストフの構図に川田、豊、蛯名、池添など多彩。
もしかしなくても今年の3歳世代はかなりのハイレベルではないだろうか。
ただ、ひとことにハイレベルといってもその根拠が欲しい。
桜花賞でピックアップしたクイーンCとチューリップ賞については古馬重賞や古馬OPを凌ぐ時計で勝ったというある程度目に見える形だったのだが、皐月賞にいたっては少々比較対象が弱い印象。
ではまずここまでのステップレースを振り返ってみたい。
■2016弥生賞(G2)マカヒキ
※休み明けのリオンディーズが掛かりながら先行して直線では早々と2番手に。
豊のエアスピネルはこれを見る形で追走したものの、2馬身差の完敗と決定的な差をつけられた。
ちょうど中山記念のドゥラメンテのようなミルコの強気な位置取りが目立ったが、最後方に位置していたマカヒキが直線で後方4番手からのゴボウ抜き。
クビ差とはいえこの日の中山で上がり3F33秒台を使ったのはマカヒキただ1頭というインパクト。
クリストフは今年の中山のコースと馬場を非常によく把握していて抜群の安定感。
★ポイント
若駒Sを勝ったとはいえ、相手関係が微妙で実際に一線級と対戦してみないとわからなかったマカヒキの能力が、ようやく見えてきたレース。
内容としてはルドルフを差したギャロップダイナとまではいかないが、リオンディーズの負けて尚強しの方が個人的には印象が残った。
むしろ無敗で駒を進めるより、一度負けたことが本番でのミルコの騎乗の工夫に繋がるのではないか。
マカヒキは中山を手の内に入れていたクリストフの好騎乗というか決め打ちが嵌まったことも大きい。
今回の代打が川田となったのが、最も懸念するポイントになりそう。
豊のエアスピネルは本人のコメントにもあるように例年ならこの馬で勝てるレベルなのに上位2頭の壁を感じることになってしまった。
それでもここはここで割り切れば上位とは離れた人気になりそうなだけに頭はともかく機動力で2,3着に割り込める可能性はある。
★古馬1600万下とほぼ似たような時計。前半のラップが厳しかっただけタイム差は相殺可能。
・2016/3/27 常総S 4歳上1600万 中山 芝2000m 良
アデイインザライフ(1)1.59.6
・2016/3/6 報知杯弥生賞 3歳G2 中山 芝2000m 良
マカヒキ (2)1.59.9
■2016スプリングステークス(G2)マウントロブソン
★ポイント
ドゥラメンテさんパネエっす(笑)こんなのは比べちゃいけない(自重)
デイジー賞は3歳500万だが4月の馬場だけに単純比較は避けた方が無難。
★古馬1600万といい勝負をしているなら存外、悪くない時計かもしれない。
・2016/2/28 中山記念 4歳上G2 中山 芝1800m 良
ドゥラメンテ (1) 1.45.9
・2016/1/9 初咲賞 4歳上1000万 中山 芝1800m 良
フェルメッツァ (5) 1.47.3
・2016/4/10 デイジー賞 3歳500万 中山 芝1800m 良
キンショーユキヒメ(2) 1.47.7
・2016/1/17 初富士S 4歳上1600万 中山 芝1800m 良
クルーガー (2) 1.47.8
・2016/3/20 スプリングS 3歳G2 中山 芝1800m 良
マウントロブソン (4) 1.48.1
・2016/3/5 スピカS 4歳上1600万 中山 芝1800m 良
ブラックムーン (1) 1.48.3
※少なくとも古馬1600万下は弥生賞と同様の評価が可能。
あくまで時計面のみの比較とはなるが人気ほどの能力差はないのかも。
■2016共同通信杯(G3)ディーマジェスティ
★ポイント
稍重とはいえ、調布特別と初音Sに比べるとやや壁を感じる。
毎日杯を楽勝したスマートオーディンが原因不明な凡走をしたレースだが、微妙。
★ただ、ひとつだけ言えることは、スプリングSでマウントロブソンを本命にした背景には同馬をディーマジェスティが未勝利で差し切って勝っていたこと。
2016/2/13 調布特別 4歳上1000万 東京 芝1800m 良
マイネグレヴィル (6) 1.45.5
2016/2/6 初音S 4歳上1600万 東京 芝1800m 良
シャルール (2) 1.45.8
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2016/1/31 セントポーリア賞 3歳500万 東京 芝1800m 良
サトノキングダム (1) 1.47.3
2016/2/6 3歳未勝利 東京 芝1800m 良
ジャガンツ (1) 1.47.3
2016/2/14 共同通信杯 3歳G3 東京 芝1800m 稍重
ディーマジェスティ(6) 1.47.4
※時計的には全く参考外。そもそも馬場が稍重なのが比較を難しくしている。マウントロブソンにディーマジェスティが勝っていたと考えれば強引だが互角の論拠にとして使えそう。
■2016きさらぎ賞(G3)サトノダイヤモンド
■ポイント
能力的には他と遜色がない。
時計面でも1000万下の北大路特別には劣ったが1600万下の飛鳥Sを上回った。
気になるのは飛鳥Sの時計は500万のウェスタールンドと大差がないこと。
★きさらぎ賞は2着レプランシュで3着ロイカバード。
2016/1/10 北大路特別 4歳上1000万 京都 芝1800m 良
シャルール (2)1.46.5
2016/2/7 きさらぎ賞 3歳G3 京都 芝1800m 良
サトノダイヤモンド(1)1.46.9
2016/2/13 飛鳥S 4歳上1600万 京都 芝1800m 良
ナムラアン (6)1.47.0
2016/1/16 4歳上500万下 京都 芝1800m 良
ウェスタールンド (3)1.47.1
※3連勝の内容はいずれも楽勝だったが、実質的にはロイカバードをひたすらいたぶっただけ。
マカヒキは弥生賞で一線級相手に結果を出したが、サトノダイヤモンドはロイカバードくらいしか比較できていない。
そのロイカバードも皐月賞出走が叶わなかったレベルの馬。
楽勝とはいえ追っていてもシャルールの時計を上回れたかどうかは疑問。
■種牡馬別成績(皐月賞)
ネオユニヴァース 2.0.0 ヴィクトワールピサ、アンライバルド
ステイゴールド 2.0.0 オルフェーヴル、ゴールドシップ
フジキセキ 1.2.0 イスラボニータ
キングカメハメハ 1.1.1 ドゥラメンテ
ブライアンズタイム 1.0.1 ヴィクトリー
ローエングリン 1.0.0 ロゴタイプ
オペラハウス 1.0.0 メイショウサムソン
アグネスタキオン 1.0.0 キャプテントゥーレ
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ディープインパクト 0.2.2 リアルスティール、ワールドエース
※ディープインパクトが未勝利なのは気になったが誰が乗っていたのかを見れば納得。
これは馬が負けたのではなく福永祐一が負けただけ。
近年の中山はかつての重い前残りからディープ仕様の軽い時計の出る馬場に。
★ポイント
確かにディープインパクトは未勝利だが、その原因は祐一なだけでマカヒキは同じ中山芝2000mの弥生賞を勝ったのだからという見方は正しい。
だが、現実的に勝てていないことともはや日本の競馬でやりたい放題のディープインパクトが、G1勝ちできていない中距離のレースが皐月賞と宝塚記念。
皐月賞 ドゥラメンテ(キングカメハメハ) 2着リアルスティール(ディープインパクト)
皐月賞 ゴールドシップ(ステイゴールド) 2着ワールドエース(ディープインパクト)
宝塚記念 ラブリーデイ(キングカメハメハ) 2着デニムアンドルビー(ディープインパクト)
※ディープインパクトが勝てていない中距離G1の勝利を阻止してきたのがキングカメハメハ。
今年の出走馬で父キングカメハメハはリオンディーズとエアスピネル。
ミッキーロケットも登録はしているがこちらはさすがに論外。
■皐月賞勝ち馬の前走別成績(過去10年)
スプリ(G2) 4.3.2★ マウントロブソン、ロードクエスト
共通杯(G3) 3.0.2◎ ディーマジェスティ
弥生賞(G2) 2.4.3○ マカヒキ、リオンディーズ、エアスピネル
若葉S(OP) 1.3.2 アドマイヤダイオウ
※あ?れ?きさらぎ賞は?
わかっております。
以下にまとめてみました。
★ポイント
きさらぎ賞勝ち馬の皐月賞での成績。
※過去にもネオユニヴァース、ナリタトップロード、スペシャルウィーク、ロイヤルタッチなどの皐月賞好走馬が多数。
年 | 馬名 | 人気 | 次走 | 皐月賞 | 厩舎 |
2016 | サトノダイヤモンド | 1 | 直行 | 危険 | 池江泰寿 |
2015 | ルージュバック | 1 | 直行 | 桜花賞9着 | 大竹正博 |
2014 | トーセンスターダム | 2 | 直行 | 11着 | 池江泰寿 |
2013 | タマモベストプレイ | 6 | スプS2着 | 5着 | 南井克巳 |
2012 | ワールドエース | 1 | 若葉S1着 | 2着 | 池江泰寿 |
2011 | トーセンラー | 3 | 直行 | 7着 | 藤原英昭 |
2010 | ネオヴァンドーム | 5 | 直行 | 17着 | 藤原英昭 |
2009 | リーチザクラウン | 1 | 直行 | 13着 | 橋口弘次郎 |
2008 | レインボーペガサス | 8 | スプS7着 | 4着 | 鮫島一歩 |
2007 | アサクサキングス | 3 | 直行 | 7着 | 大久保龍志 |
2006 | ドリームパスポート | 2 | スプS3着 | 2着 | 松田博資 |
2003 | ネオユニヴァース | 3 | スプS1着 | 1着 | 瀬戸口勉 |
1999 | ナリタトップロード | 2 | 弥生賞1着 | 3着 | 沖芳夫 |
1998 | スペシャルウィーク | 1 | 弥生賞1着 | 3着 | 白井寿昭 |
1996 | ロイヤルタッチ | 1 | 若葉S2着 | 2着 | 伊藤雄二 |
※自分で調べておいて驚いたのだが絶望的な結果である。
そもそもきさらぎ賞から皐月賞に直行した馬が全滅。
そして好走するための条件というのが次走を必ず挟むこと。
弥生賞、スプリングS、若葉Sなどを次走で使っていれば一転して好走条件に変わる。
使う使わないで雲泥の差というか天地の差。
さらにタチの悪いことに池江泰寿厩舎は以前にもトーセンスターダムで同じことをやった前科持ち。
スターダムは京都ばかり使って3連勝だったが、サトノダイヤモンドは阪神での1戦のみあれど京都2勝。
ただでさえ、昨年のルージュバックがきさらぎ賞を使っておかしくなったばかり。
■WIN5開始以降の芝のG1レースの勝率。騎手、厩舎の期待値。
G1 | 勝率 | 1着 | 騎乗 | 騎乗馬 |
池添 | 0.169 | 10 | 59 | ロードクエスト |
デム | 0.190 | 8 | 42 | リオンディーズ |
蛯名 | 0.101 | 7 | 69 | ディーマジェスティ |
川田 | 0.067 | 5 | 75 | マカヒキ |
武豊 | 0.036 | 3 | 83 | エアスピネル |
ルメ | 0.029 | 1 | 34 | サトノダイヤモンド |
※桜花賞でもクリストフはG1では使い物にならないと取り上げたばかり。
結果も危惧したとおりで今週もそれは考慮に入れておきたい。
G1 | 勝率 | 1着 | 出走 | 出走馬 |
池江泰寿 | 0.113 | 11 | 97 | サトノダイヤモンド |
堀宣行 | 0.113 | 6 | 53 | マウントロブソン |
角居勝彦 | 0.086 | 5 | 58 | リオンディーズ |
友道康夫 | 0.100 | 3 | 30 | マカヒキ |
二ノ宮敬宇 | 0.087 | 2 | 23 | ディーマジェスティ |
笹田和秀 | 0.091 | 1 | 11 | エアスピネル |
小島茂之 | 0.000 | 0 | 4 | ロードクエスト |
※オルフェーヴルで荒稼ぎしたために池江厩舎の期待値はかなり高め。
ただ、裏を返すとオルフェーヴルがいてもこれと考えれば十分に危ない。
■馬主
競馬界では長くのネタだが里見氏はG1に縁がない。
ただ、以前に比べるとサトノクラウンやサトノラーゼンなどG1でも馬券に絡む馬が増えてきたのは確か。
とはいえ、やはり既にG1を何勝もしてきている金子氏やキャロットに比べると大きく見劣る。
■まとめ
・桜花賞では古馬重賞やOPを上回る時計の裏づけがあり、非常にハイレベルの戦いが推測できた。
しかし、さらにハイレベルを皐月賞出走馬では期待したほどのデータの裏づけが取れなかった。
もしかしたら牝馬ほど世代レベルは高くない可能性すら出てきた。
・トップクラスが出走した弥生賞こそがプレ皐月賞。
まずはこの組から入るのが王道で他レース組は割引が必要。
・きさらぎ賞からの直行で皐月賞勝ちは絶望的なゼロ。
好走には必ず次走を使う必要がある。
これまで6頭が掲示板にすら載れていないことを考えると状態面や輸送などの事前の経験は重要。
・G1で使えないクリストフさんがさらに注目すべきコメント。
「ダービーを考えたらマカヒキでは不安なのでサトノを選択した。」
ほう、馬主サイドとの先約やしがらみではなく自らの判断で選んだと考えてよろしいので?
となるとこの発言からマカヒキの距離への不安、皐月賞よりもダービーが勝ちたいレースとうかがえる。
それは厩舎や馬主サイドも同じ考えだろうから皐月賞を全力で取りに来た訳ではない。
あくまで狙っているのはダービー。
・やっぱりサトノはG1じゃ勝てないお約束のオチも。
・オルフェーヴルに乗ってG1勝率0.169の池添より上の0.190のミルコは凄い。
最近は苦手だったダートすら克服してサンビスタやモーニンでG1を連勝と破竹の勢い。
それに比べて川田の0.067や豊の0.036、さらに酷いクリストフの0.029。
・川田もクリストフ同様にG1で使えないのはハープスターやエオイファネイア、ラブリーデイで露呈。
マカヒキにしても弥生賞は強い馬の出走で頭数が少なかったが、フルゲートの皐月賞ではあんな狙った乗り方はほぼ不可能。
そして川田は馬群を捌くのが下手。
さすがに大外ぶん回しては届かない。
■馬券の急所
・データ理論を標榜しているからには当ブログの結論はサトノダイヤモンドは消し。
ただし無敗馬は例外という抜け道がどこまで通じるかどうか。
でも押さえたところで配当がつかない馬なのだから保険で買うにしても妙味は少ない。
結論としてはリオンディーズ1強。
お奨め馬券は以下。
・リオンディーズ3連単1着固定からエアスピネルとディープ産駒への流し。
・リオンディーズから馬単でエアスピネル、マカヒキ、ディーマジェスティ、マウントロブソン、ロードクエスト。
・個人的にはエアスピネルの応援でリオンディーズからの馬連とワイドも楽しみたい。
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