ロードカナロアすら連敗した舞台…トウシンマカオ、ママコチャが出走するセントウルSの展望
2点で済むかどうか
阪神11RセントウルS(G2)芝1200
アブキールベイ 牝3 吉村誠之助 53
ウイングレイテスト 牡8 松岡正海 57
エコロジーク 牡3 未定 55
カルチャーデイ 牝4 坂井瑠星 55
カンチェンジュンガ 牡5 川田将雅 57
グランテスト 牝5 団野大成 55
ジャスティンスカイ 牡6 荻野極 57
ショウナンザナドゥ 牝3 池添謙一 53
テイエムスパーダ 牝6 松若風馬 55
ティニア 牡5 高杉吏麒 57
デュガ セ6 未定 57
トウシンマカオ 牡6 横山武史 58
ママコチャ 牝6 岩田望来 56
モズメイメイ 牝5 国分恭介 55
ヨシノイースター 牡7 内田博幸 57
レッドアヴァンティ 牡6 富田暁 57
ワンダーキサラ 牝6 太宰啓介 55※フルゲート16頭
今週末から秋競馬の到来を告げる中山阪神開催がスタート。開幕週のお約束となる超速うんこ馬場なのか、最初だけエアレーション効果で差しが決まるのか。日曜以前に土曜の馬場傾向も把握しておきたいところ。
なぜこれが重要なのかというと、中山阪神に限らず馬場造園課の所業がレース結果に直結するほど悪影響を及ぼしているからだ。
G1でもないレースで意味の分からないレコードが次々に更新されている様は異常。まるでF1レースのタイムトライアルのような軽さとスピードを競う状況となりつつあるのは憂慮すべき。その癖に正反対の欧州競馬の遠征で実力を発揮できずに凡走する馬が多発するのだから矛盾もいいところ。そろそろ凱旋門信仰に区切りをつけていいタイミングなのかもしれない。
ということで阪神で行われるセントウルS(G2)も、高速馬場を無視して的中するのは難しいレースのひとつである。
過去10年の勝ち馬はこちら。
馬場チェッカーなら最優先で思い出さなければならないのは、近5年中4年が阪神ではなく中京開催だったこと。今年の中京は異常な前残り超速馬場だったが、セントウルS開催の時はそこまで極端でもなかった。
ちなみに阪神開催のみで抽出するとこうなる。
人気馬穴馬にかかわらず、逃げ切り勝ちの年が多いことに気付くだろう。2011年まで遡ると多少の誤差もあるけど、馬場の高速化が顕著な近5年くらいが目安じゃないかな。セントウルSで穴を拾いたければ、まず最初にどの馬が逃げるのかを考えるのが重要となる。勝てなくても馬券には絡んでくるだろうからね。
トウシンマカオ(牡6、美浦・高柳瑞樹厩舎)
若い頃は戸崎圭太被害馬の会。鮫島克駿に乗り替わって悪くない結果を残していたものの、横山和生を挟んで菅原明良が勝利を挙げた。相性も良くコンビ続行と思われたが、今度は明良が盲腸の手術で乗れず横山武史にスイッチ。そこからルメール→明良に戻ったと思いきやまた武史に手綱が回ってきた。
いかにも個人オーナーらしい鶴の一声って感じ。今の武史よりは昭の方が期待値高いように感じるのは個人の感想。今回の関西遠征は52キロのマピュースに乗るために中京で乗った中京記念(G3)とは別件バウアーだ。
異常な超速馬場だった春の東京で京王杯スプリングC(G2)をレコード勝ちしたのだから、高速馬場への不安はない。その上に中京開催の昨年でもセントウルSを勝った。逆に言うと「不安がないのが不安」の不気味さすらある。
ライバル・ママコチャとの後先は騎手次第。うまく乗った方が先着している感じだ。懸念材料はやはり武史君。関西圏の重賞勝ちは菊花賞(G1)タイトルホルダー、チューリップ賞(G2)ナミュールのみ。どちらもG1馬であり腕じゃなく馬が強かった。ナミュールなんかは武史が見切りをつけられて乗り替わった後に勝っているほど深刻だった。
ママコチャ(牝6、栗東・須貝尚介厩舎)
川田将雅のイメージが強い本馬だが、今回は少々不可解な乗り替わり。G1馬を捨ててまで乗るほどカンチェンジュンガへの思い入れもないだろうし、スプリンターズS(G1)で別の馬に乗るからコンビ解消という可能性もあるか。おそらく岩田望来とのコンビでG1に向かうのだろう。
少し前なら鞍上弱化で心配するところでも、中京2歳S(G3)のマイケルバローズと同じく大きな割引にはならないはず。むしろ今年の川田は捨てた馬が重賞を勝つケースさえあるため、前向きに受け取った方がいいかもしれない。
ただクラブの馬が6歳春で繁殖する一方、金子オーナー所有馬のため年内は現役続行が濃厚。ピークを過ぎた感はあれど、まだまだ戦える余力は残っていると思う。昨年の2着馬でもある。
ヨシノイースター(牡7、栗東・中尾秀正厩舎)
G3なら勝ち負けを意識できるほど力をつけたがG1級が相手となるとパンチ力不足は否めない。北九州記念(G3)で後塵を拝したヤマニンアルリフラはCBC賞(G3)で12着に大敗している。これは連戦の疲れが出た可能性もあるけどね。
とはいえ、ライバル勢はなかなか手強い。ここで通用するなら本番でもチャンスがある。といっても今の内田君にそこまで期待するのも難しいか。
カルチャーデイ(牝4、栗東・四位洋文厩舎)
この夏に快進撃を見せたファインニードル産駒。2017-18年のセントウルSで連覇を達成した父に続きたいところ。母父マイネルラヴはタイキシャトルの引退レースとなった1998年のスプリンターズSで大金星を挙げたクセモノである。
非常に魅力的な1頭に違いない一方、究極のスピード勝負となった函館スプリントS(G3)6着、CBC賞5着と絶対的なスピードを欠くのは弱点。重馬場で楽勝した米子城S(OP)を考えれば、重の鬼。良馬場で苦戦しても重不良になれば出番がある。週末の空模様が最も気になる馬といえる。
カンチェンジュンガ(牡5、栗東・庄野靖志厩舎)
想定で上位人気となっているが月曜夕方時点でのもの。川田人気もあるのだろうが、阪急杯(G3)のメンバーや展開を考慮すると狙いにくいタイプ。おそらく川田もここだけのワンポイントであり、コンビ続行までは予定していないだろう。
この馬も渋った馬場の方が買いやすい印象だ。
本当に二強のレースと考えていいのだろうか
どう考えても2強の下馬評となるため、WIN5を買う側も1点または2点しか割かない可能性が非常に高い。
実力と実績で抜けた2頭のどちらかが勝つ可能性も非常に高いはず。そりゃそうだろうねえ。それでも他のファンとの逆張りが高配当を狙うコツなのは通常の馬券もWIN5も同じ。
少し前に似たような状況が発生していたことは思い出さないといけない。
レースのグレードやメンバーは違えども、CBC賞も2強の下馬評が崩れて5番人気の伏兵インビンシブルパパが逃げ切った。
しかも馬場が速過ぎて前後半3Fも34秒0-33秒4の実質スローペース。こういう超速馬場が騎手たちの体感ラップに誤差を生む。馬場が良過ぎるために時計では飛ばしているつもりでも実はスローだったというオチは多い。
あの世界のロードカナロアさえ、2度も不覚を取ったのがセントウルSだ。
G1での逆転は難しくとも、休み明けの相手に「ここだけ」出し抜ける穴馬がいても驚けない。
もちろん2点で済ませる選択はあるものの、こういう「なんでやねん!」みたいなパターンまで想定しないと、いつまで経ってもJRAの手のひらの上で踊らされ続けるリスクが立ちはだかるかもしれない。
こういう時は迷わず「逃げ馬」に注目したい。








