川田将雅vs西村淳也「不可解降板」にこそ妙味あり…武豊も気になる金鯱賞の徹底攻略データ【WIN5】
中京11R金鯱賞(G2)芝2000
1 デシエルト 牡6 武豊 57 128
2 ラヴェル 牝5 北村友一 55 123
3 クイーンズウォーク 牝4 川田将雅 55 121
4 キングズパレス 牡6 佐々木大 57 113
5 ホウオウビスケッツ 牡5 岩田康誠 57 113
6 マイネルモーント 牡5 丹内祐次 57 110
7 プログノーシス 牡7 西村淳也 58 109
8 アスクドゥポルテ 牡5 岩田望来 57 108
9 ライラック 牝6 石川裕紀 55 106
10 ディープモンスター 牡7 松山弘平 57 105
過去10年の勝ち馬はこんな感じ。今年は10頭と少ないが金鯱賞自体がそれほど頭数の大久なうこともないレースである。
かといって最低人気で単勝227.3倍だったギベオンが、1.4倍の大本命デアリングタクトから大金星を挙げたのも10頭立ての2021年。しかもこの年は重馬場での開催だった。今週の天気も怪しいだけに油断は禁物だ。
では早速過去10年のデータからチェックする。
人気 着別度数 勝率
1番人気 5- 3- 1- 1/ 10 50.0%
----------
2番人気 2- 1- 2- 5/ 10 20.0%
----------
3番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0.0%
4番人気 1- 0- 1- 8/ 10 10.0% ヤマカツエース
5番人気 1- 1- 1- 7/ 10 10.0% ミトラ
6番人気 0- 0- 5- 5/ 10 0.0%
7番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0.0%
8番人気 0- 2- 0- 8/ 10 0.0%
9番人気 0- 1- 0- 9/ 10 0.0%
10番人気 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% ギベオン
11番人気 0- 0- 0- 8/ 8 0.0%
12番人気 0- 0- 0- 8/ 8 0.0%
13番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0%
14番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
15番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
16番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0%
※1番人気の勝率が50%、2番人気が20%。これは基準値をクリアしている。1番人気が強いレースと考えても大きな間違いではないだろう。今年はデシエルト、プログノーシスが1番人気、2番人気になりそう。
また、凡走した1番人気馬は大抵が後ろからの競馬で届かずのパターン。今年に関してはデシエルトが逃げて連勝中。プログノーシスは後ろからの馬だが、連覇の内容はいずれも圧勝した。そういう意味では取りこぼしの可能性は低くなる。
年齢 着別度数 勝率
3歳 0- 0- 0- 2/ 2 0.0%
----------
4歳 5- 4- 1- 17/ 27 18.5% クイーンズウォーク
----------
5歳 2- 4- 5- 27/ 38 5.3%
6歳 2- 1- 5- 24/ 32 6.3%
7歳 1- 0- 0- 11/ 12 8.3%
8歳 0- 1- 0- 10/ 11 0.0%
※15、16年は12月開催のため3歳馬も走った。ヤマカツエースの連覇は前年12月と翌年3月の変則。勿論適性も重要だ。
枠番 着別度数 勝率
1枠 1- 2- 1- 7/11 9.1%
2枠 0- 0- 1-10/11 0.0%
3枠 2- 2- 0- 7/11 18.2%
4枠 1- 1- 3-10/15 6.7%
5枠 2- 0- 4-12/18 11.1%
6枠 0- 1- 1-16/18 0.0%
7枠 1- 3- 0-15/19 5.3%
----------
8枠 3- 1- 1-15/20 15.0%
※少頭数の多いレースとはいえ、外枠でも大きな不利はない。
脚質上り 着別度数 勝率
平地・逃げ 2- 3- 1- 4/ 10 20.0%
平地・先行 2- 4- 4- 24/ 34 5.9%
平地・中団 5- 3- 6- 26/ 40 12.5%
平地・後方 1- 0- 0- 38/ 39 2.6%
※頭数が少ない方がペースも落ち着く。前残り警報。
前入線順位 着別度数 勝率
前走1着 1- 1- 4- 9/ 15 6.7%
前走2着 2- 1- 0- 10/ 13 15.4%
前走3着 0- 2- 0- 11/ 13 0.0%
----------
前走4着 3- 2- 2- 5/ 12 25.0%
前走5着 2- 1- 0- 4/ 7 28.6%
----------
前走6~9着 1- 2- 3- 25/ 31 3.2%
前走10着~ 1- 1- 2- 28/ 32 3.1%
※強敵相手に掲示板くらいが好走しやすい。
前走レース名 着別度数 勝率
有馬記念G1 3- 0- 1-10/14 21.4%
----------
白富士S(L) 2- 0- 2- 2/ 6 33.3%
香港CG1 1- 1- 0- 1/ 3 33.3%
天皇賞秋G1 1- 1- 1- 1/ 4 25.0%
福島記念HG3 1- 0- 0- 3/ 4 25.0%
中日新聞HG3 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% プログノーシス
東京優駿G1 1- 0- 0- 0/ 1 100.0%
※前走G1組が優勢。
■WIN5中京芝2000
騎手 着別度数 勝率
川田将雅 9- 2- 1- 7/19 47.4% クイーンズウォーク
北村友一 3- 0- 2- 6/11 27.3% ラヴェル
西村淳也 2- 2- 0- 6/10 20.0% プログノーシス
----------
松山弘平 1- 1- 1-18/21 4.8%
岩田康誠 1- 0- 0- 3/ 4 25.0%
武豊 0- 2- 1- 4/ 7 0.0%
丹内祐次 0- 0- 0- 4/ 4 0.0%
----------
岩田望来 0- 0- 2-11/13 0.0% アスクドゥポルテ
■2022以降WIN5芝2000
騎手 着別度数 勝率
川田将雅 14- 8- 7-16/45 31.1% クイーンズウォーク
岩田康誠 5- 0- 3-15/23 21.7% ホウオウビスケッツ
----------
武豊 3- 4- 5-19/31 9.7% デシエルト
岩田望来 3- 2- 3-25/33 9.1% アスクドゥポルテ
北村友一 2- 1- 0-18/21 9.5% ラヴェル
----------
松山弘平 2- 5- 0-28/35 5.7%
西村淳也 2- 4- 2-30/38 5.3%
丹内祐次 1- 3- 0-32/36 2.8%
----------
佐々木大 0- 0- 0-17/17 0.0% キングズパレス
石川裕紀 0- 2- 2-23/27 0.0% ライラック
調教師 着別度数 勝率
(栗)中内田充 6- 2- 0- 3/11 54.5% プログノーシス
----------
(栗)矢作芳人 2- 2- 0- 8/12 16.7% ラヴェル
----------
(栗)安田翔伍 1- 0- 0- 2/ 3 33.3%
(美)戸田博文 1- 0- 0- 5/ 6 16.7%
(美)高木登 0- 0- 0- 2/ 2 0.0%
(美)奥村武 0- 0- 0- 2/ 2 0.0%
(栗)梅田智之 0- 0- 0- 4/ 4 0.0%
(栗)池江泰寿 0- 3- 4- 8/15 0.0%
種牡馬 着別度数 勝率
ディープインパクト 7-10-10-45/72 9.7% プログノーシス、ディープモンスター
オルフェーヴル 2- 0- 0-10/12 16.7% ライラック
ドレフォン 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% デシエルト
----------
ハービンジャー 1- 2- 0-18/21 4.8%
キズナ 1- 0- 3-19/23 4.3%
キングカメハメハ 1- 2- 4-30/37 2.7%
キタサンブラック 0- 0- 1- 4/ 5 0.0%
ゴールドシップ 0- 0- 0- 4/ 4 0.0%
※割とディープ案件。ドレフォンはデシエルトの1勝。
★キーワードは人間模様?
どこにも情報が出ていないため、ハッキリした理由は分からないものの、プログノーシスが川田将雅から西村淳也に乗り替わったのは最重要情報。これまでの人馬の関係性や3連覇のかかる舞台で主戦が降板したのは不可解だ。
ただ、これが藤岡佑介や岩田望来などなら疑問なのだが、西村が乗るのは見方を変える必要があるかもしれない。西村といえばギベオンで名前を売った男。昨年はスプリンターズS(G1)を9番人気ルガルで制して待望のG1初勝利を挙げた。
また、今年の日経新春杯(G2)をロードデルレイで勝ったが、本馬は川田がガシマンから奪ったお手馬だった。WIN5対象レースにおいても、先日のジンセイやルージュソリテールなどで好騎乗した一方、次走で乗り替わった川田や北村友一が騎乗ミスで敗れた。
少し前には横山武史がブレイクしたが、エフフォーリアのスランプとともに勢いに翳りが見え始め、ノーザンからあてがわれたナミュールも他の騎手に乗り替わって重賞勝ち、G1制覇と結果が出た。今や西村淳也は最も勢いのある乗れる若手と言っていい。
クイーンズウォークが同じ中京でローズS(G2)を快勝したとはいえ、同レースで敗れたレガレイラは超スローの後方で完全に脚を余して負けている。同馬は後に有馬記念(G1)を優勝したが、クイーンズウォークに有馬を勝てるイメージは全くわかない。
プログノーシスは社台レースホースの所有馬だが、実際のところ川田を降ろしたのかどうかは不明。とはいえ、人間的に敵を作りやすい川田だけに結果が出ないとただの嫌われ者になる。もし水面下で関係者の評価が下がり始めたなら、独裁政権に亀裂が入る。
次に気になるのはデシエルト陣営の武豊起用だ。翔伍君のところは基本的に横山典弘&和生ラインであり、厩舎開業後に武豊への騎乗依頼はかなり少ない。アンチ武豊のノーザンF系の馬ながら、ドウデュースのようにクラブ馬でない場合は、オーナーの意思が最優先。逃げ馬の騎乗に定評のある騎手だけに歓迎か。
それ以前にホウオウビスケッツの主戦が岩田康誠だからというのも一因かもしれない。ヤスは騎乗馬が集まらない時にも面倒を見てもらった奥村武調教師に恩がある。今回はお手馬2頭が同じレースに出走するため、苦渋の判断をしたというオチが濃厚。こういうのは筋を通した選択であり、評価したい一方、地力の高さではデシエルトに軍配が上がる。何しろホウオウビスケッツは楽逃げ前残りが好走条件の馬だ。デシエルトがハイラップで飛ばしたら展開が厳しくなるはず。
★注目馬
プログノーシス
デシエルト
ホウオウビスケッツ