最強馬狙える「上がり31秒3」の衝撃!リバティアイランド、カルストンライトオのレコード更新

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最強馬狙える「上がり31秒3」の衝撃!リバティアイランド、カルストンライトオのレコード更新

祐一君が足を引っ張ってたカンパニーと逆パターン

新潟07Rアイビスサマーダッシュ(G3)芝1000

WIN5史上初となる「5頭立て」で行われた6R月岡温泉特別も話題となったが、それ以上の衝撃が走ったのは、この日のメインレース・アイビスサマーダッシュ(G3)だ。

人気だけを見れば、C.ルメールが騎乗した2番人気ピューロマジックの勝利と、それほど驚く内容ではないのだが、ここで特筆すべきはその走りである。

現役最速スプリンターの評価もあるピューロマジックの持ち味は、なんといっても初速の速さ。ご覧の通り、レースに出てくればほぼハナに立つ。他の馬がハナを奪おうにも相手が速過ぎて追いつけないのだ。

そんな快速馬が新潟名物の千直に出てくる訳であり、この馬ならカルストンライトオがマークしたレコード53秒9の更新すら夢ではないと思えるほどだった。

こちらも当然ながら逃げるイメージだったものの、一転して不穏な空気を醸し出したのは、ピューロマジック陣営から出た「控える作戦を予定」という意外な発言。実際の調教でも前の馬を交わす併せ馬を敢行しており、これを見たときに「あ、マジだこれ」と思った。

それでも実際にレースを見てみないことには分からんぞと思いつつ観戦した訳だが、「ぐえー本当に後ろから行ってるんゴ」という後方待機策。ルメカスが自分でこんな乗り方をする可能性がゼロに等しいことを考えると、やっぱり匂わせ発言からの有言実行三姉妹だったわけだ。

レース映像を見てもスタートを決めた後にルメールが意図的に手綱を引いて行き過ぎないようになだめつつ乗る。直線で進路が窮屈になるシーンもあったが、外を諦めて堂々と真ん中から差し切ってしまった。

逃げ馬になるということは、一歩間違えれば一本調子の馬になってしまう。今回カルストンライトオのレコードを0秒2更新したピューロマジックだが、大先輩の快速馬は最後の最後までポリシーを曲げずに逃げ馬であり続けた。最終的に展開に恵まれたスプリンターズS(G1)も勝ったし、あれは逃げ馬だからこその勝利でもあった。

ところが、わずか一戦でモデルチェンジを成功させたピューロマジックは、いきなり真逆の競馬を成功しただけでなく、とんでもない切れ味まで披露したのだ。

それは強烈なインパクトを残した上がり31秒3という数字。ちょっと競馬を知っているファンなら、すぐにリバティアイランド(1着)やルッジェーロ(負けている)のマークした31秒4を思い浮かべるだろう。

基本的に逃げ馬って奴は気性的に前進気勢が強過ぎるか、控えたところで切れる脚を使えないから差す競馬をやっても意味がないイメージ。ピューロマジックにしても海外遠征した前走だけじゃわからないといったところのはず。

それがこんなデュランダルもビックリの切れを見せたのだから、とんでもない価値と意味がある。

だってリバティアイランドの切れを上回ったわけでしょ。これに驚かない方がおかしい。

おまけに父は芝ダート二刀流のアジアエクスプレス。ダートも兼用していた馬だけに切れるイメージもなかった。

この劇的ビフォーアフターで思い出したのはサクラバクシンオー。こちらはここまで切れはなかったにせよ、逃げるだけの競馬から2番手3番手に控える競馬ができるようになって大成した。

そして控えることによって距離の融通も利くようになるのだから申し分のない大成功といっていい。

今回は和生の騎乗停止でルメールに出番が回ってきたけれど、これはもうルメールも手放さないのではないか。

最後にもうひとつ。

外枠が絶対的有利とされる新潟の千直だが、本馬に関しては初速があるからそこまで割り引かなくていいと思っていた。

にもかかわらず控える競馬にして差し切り勝ちでしょ?逆に外枠を引いていたら前が詰まって意味がなかったかもしれない。

さらには現在の新潟が絶好馬場のため、枠の内外で大きな不利にならなかったこともある。

いずれにせよ、今回のピューロマジックの大変身は、今後を見据えると大きなプラスとなったことは間違いない。

いくら控えるにしても千直でやるのは賛成できないと話した当方だが、最高の結果を残した陣営の作戦には最大級の賛辞を送りたい。

他馬に関しては昨年の123着馬が今年も236着と結果を残した。中でも10番人気まで侮られたウイングレイテストの好走で配当も大きく上がった。これは有難かったな(笑)。

それはともかくピューロマジックの快勝が本物なら、この秋のスプリント戦でこの馬に敵う馬はいないようにすら思えてしまった。

コメント

1着ピューロマジック ルメール
「外枠が欲しかったですが仕方ありません。スタートが良かったのですぐ右の方に行けました。ラスト300mは良い脚を使うことができた。彼(安田翔伍調教師)の指示で(控えて)乗りました。今日はベストコンディション」

2着テイエムスパーダ 斎藤新
「ペースも厳しかったしマークされる形。それでもついてきた馬達はしっかり競り落としてくれています」

3着ウイングレイテスト 松岡正海
「テイエムスパーダの後ろで良いところを走れた。馬はもう少し良くなりそうですが、前回よりは良かった」

4着カルロヴェローチェ 丸山元気
「持ちながら行けたが、勝ちに行っている分、残り100mくらいで止まってしまいました」

5着デュガ 江田照男
「テイエムスパーダに寄られたのが痛かった。良いスピードを見せてくれた」

6着モズメイメイ 高杉吏麒
「前走より大きな変化は感じられなかった。出しっぱなしで最後はギアが上がりませんでした」