ルメール「動けなかった」のは新潟ボケ?好騎乗した戸崎圭太も褒められないワケ【紫苑S回顧】
そうじゃねえだろうがオイ(笑)
中山11R紫苑S(G2)芝2000
日曜中山メインの紫苑S(G2)は、先手を取った西塚洸二の7番人気ケリフレッドアスクが最後まで先頭を譲らず逃げ切り勝ち。秋華賞(G1)の優先出走権を手に入れた。
「なんなんだよもう、おまえらなんなんだよ!」
そういわずにはいられない奇想天外な結末だったかもしれない。
いや、厳密にはそうではないか。何しろ行ったままで後ろの馬には出番がないと予想していたレースだったからである。
実際、逃げた馬が無気力騎乗の後続を押しのけて制したのだからそうだ。そんな展開を予想していたにもかかわらず、間抜けな予想をした自分を責めるしかない。
各騎手の駆け引きや覚悟も垣間見えたセントウルS(G2)に対し、同じ開幕週の前残り馬場でも釈然としなかったのは当然だ。
逃げたケリフレッドアスクの刻んだラップは、前後半5F60秒1-59秒0(後傾1秒1)の超がつくスロー。ただでさえレコードが出てもおかしくないインチキ馬場で後ろにいては物理的に届く理屈もない。
常日頃から「下手糞なら逃げろ」「勝てない騎手も逃げればチャンスがある」と口酸っぱく話しているのは、かつてと違って年々高速化する馬場が公正競馬に支障をきたすほど大きな影響を残すようになってしまったからに他ならない。
割とマジでこのレースは馬がどうこうよりも「誰なら逃げる選択肢を持っているのか」を予想すべきレースだったように思う。
そういう意味で食指が動いたマイスターヴェルクとロートホルンだったのだが、比較的脳死で逃げることの多い横山和生、逃げてなんぼのロートホルンならポツンはないと考えた横山典弘の2人がケツの方を走っている時点で死を覚悟した。
それでも穴は拾えなくてもリンクスティップやジョスランが勝ってくれればいいやくらいに考えていたのだが、そうは問屋が卸さないという訳だ。
かといってたかが1勝クラスですら勝てないケリフレッドアスクの激走は盲点。
スイートピーS(L)3着や優駿牝馬(G1)8着を考慮すれば、ただの1勝クラスじゃなかったにしても前走の敗戦が酷過ぎる。
仮にもG2に昇格した本レースで1勝クラスで5馬身完敗した馬が勝つシーンを想像するには、残念ながらこちらの実力不足を認めざるを得ない。まあ舞台設定的には鹿戸雄一厩舎に不義理をして勘当された西塚を拾ってくれた藤原先生というフラグがあっても、ここまで西塚の騎乗を何度か見て割と信頼を裏切るレースもあった。ここで信じてみようという気にならなかったのも仕方ない。
※土曜中山のホウオウラスカーズを見ても、現在は完全なディープ馬場っぽいけどね。
ディープインパクトはそんなに好きじゃなかったけど「死せる孔明、生ける仲達を走らす」って感じ。まだまだ影響力は残っている。
それはともかくとして、他の騎手に話題を変えてみよう。セントウルSに文句を言わないのは、上位入線馬に明らかにミスをした騎手がいなかったから。
これに対し、紫苑Sは不満もあって「言いたいことならどれくらい、あるかわからなく溢れてる~」の心境だ。
ロートホルン号は競走中に疾病(右後肢跛行)を発症したため最後の直線コースで競走中止。
想定外のポツンでもこれは仕方ないから諦める。てか落馬や競走中止はファンの責任じゃないから金返せ(笑)。
勝ち馬はともかく2着ジョスランはルメカスが悪いんじゃないかなあ。これリーチでジョスラン持っていた人は切れていい気もする。
紫苑S全パト
スタートは五分に出たけどルメールの意識は外。オールカマー(G2)やセントライト記念(G2)なんかでも内をロスなく走らせるのが勝利の道筋。しかも開幕週で内が荒れているわけでもないんだよ。土曜の京成杯AH(G3)だってホウオウラスカーズが内から伸びて追い込んだでしょ。外野でさえ気づいてるんだから、この馬場状態で外を回すメリットなんかない。
そう考えると3着に敗れたダノンフェアレディの圭太ちゃんは上手いこと乗れてる。馬群を捌けない騎手だから直線入り口でスムーズさを欠いたのは仕方ないにしてもロスは最小限。中山で勝つための乗り方はしてくれている。
ってこれだけ褒めているのに当の本人は「外を回っていたら違った結果になったかもしれません」と話してるんだからセンスがない。おまえさあ、狙ってあそこ走らせたんじゃなかったのか(笑)。
それでも少なくともルメカスよりは馬の実力を出し切っての完敗。後はもう交わすだけの位置で1馬身遅れたら騎手より馬の実力不足。もし後ろから外を回してたら掲示板までだったと思う。
あと、ルメカスはもっと反省するコメント出した方がいいね。「超スローではなかった」って「超スロー」ですよあーた。最後良い脚を使ったけど前が止まらなかったとか寝言言ってる場合じゃねえぞ。
おそらくまだ新潟ボケが抜けてないねこれ。いつも乗らないところで乗ってたから、中山の乗り方を一時的に忘れていたような気がする。
最後に北村友一のリンクスティップ。凡走はしたものの、春の敗戦を見ていると、この結果はある程度想像は出来た。
ミルコが乗っていたこともあってか、どうも機動力や器用さに難があるタイプ。さっさと前を取り切ってセコイレースをしないといけない秋の中山も向かない。大箱で自由に走らせた方がいいから小回りで直線の短い中山もしんどかったね。
それでも実績は一枚も二枚も上。優等生のレースができるようなら勝たれても仕方ないと思ったが、あのポジション取りから下がっていく一方だったのは難しい。
北村友一はしっかり乗ってたと思うよ。前半で5番手走っていたから荒れないかもと思いもしたさ。中山向きじゃないだけで、きさらぎ賞(G3)で好走した京都の本番なら侮れないんじゃないかな。
あ、爆穴狙いで期待したマイスターヴェルクにも触れなきゃだ。映像見るとスタートで外のサヴァンリンナに前を横切られて万事休すの後方。それより気になったのは、まさかの16キロ減で出てきた馬体。馬肥ゆる秋に激やせしてるなんてロクなことがない。
実際はもっと強い馬のはずだから、立て直してきたら次走で狙いたいね。
ジョッキーコメント
1着 ケリフレッドアスク 西塚洸二
「まずはオーナーや調教師に感謝したい。先行力を生かしていこうと思ってました。あまり人気はしていませんでしたが、2000mは合っていると思っていたので勝ててよかったです」
2着 ジョスラン ルメール
「超スローではなかったが動けなかった。最後いい脚を使いましたが前も止まらなかった」
3着 ダノンフェアレディ 戸崎圭太
「直線でスムーズさを欠いてもったいない競馬。前半はスムーズでしたが、少し難しい競馬になりました。外を回っていたら違った結果になったかもしれません」
8着 リンクスティップ 北村友一
「ハナに行った馬が逃げ切ったので、ベストの選択としては逃げた馬の後ろにいれば良かったですね。ただ、ストライドが大きくて脚を広げて走るので3角のコーナリングがスムーズではありませんでした。この馬はスペースがあるところでのびのび走らせた方がいいですね。馬は良かったです」






