ミッキークイーンの秋華賞優勝で最速重賞100勝となり、父サンデーサイレンスの記録を更新したディープインパクト。
ただ、社台の全面的なバックアップでこれだけ調子に乗っていてもいまだに1200mと3000m超のG1は未勝利。
サンプル数は多くはないが、菊花賞と天皇賞春でのディープインパクト産駒の成績を参考までに。
開催コースは最も得意と言える京都競馬場でもあり、言い訳は出来そうにない。
■天皇賞
2015 4着ラストインパクト、7着キズナ
2014 4着キズナ、8着サトノノブレス
2013 2着トーセンラー
■菊花賞
2014 6着サトノアラジン、8着トーセンスターダム
2013 2着サトノノブレス、4着ラストインパクト
2012 4着ベールドインパクト、6着ロードアクレイム
2011 3着トーセンラー
※かろうじてトーセンラー、サトノノブレスが馬券対象とはなっている。
■菊花賞過去10年のダービー出走馬と不出走馬の成績
着順 | 馬名 | 父馬 | ダービー成績 |
◆2014 | |||
1着 | トーホウジャッカル | スペシャルウィーク | 不出走 |
2着 | サウンズオブアース | ネオユニヴァース | 11着 |
3着 | ゴールドアクター | スクリーンヒーロー | 不出走 |
◆2013 | |||
1着 | エピファネイア | シンボリクリスエス | 2着 |
2着 | サトノノブレス | ディープインパクト | 不出走 |
3着 | バンデ | Authorized | 不出走 |
◆2012 | |||
1着 | ゴールドシップ | ステイゴールド | 5着 |
2着 | スカイディグニティ | ブライアンズタイム | 不出走 |
3着 | ユウキソルジャー | トーセンダンス | 不出走 |
◆2011 | |||
1着 | オルフェーヴル | ステイゴールド | 1着 |
2着 | ウインバリアシオン | ハーツクライ | 2着 |
3着 | トーセンラー | ディープインパクト | 11着 |
◆2010 | |||
1着 | ビッグウィーク | ミスキャスト | 不出走 |
2着 | ローズキングダム | キングカメハメハ | 2着 |
3着 | ビートブラック | ミスキャスト | 不出走 |
◆2009 | |||
1着 | スリーロールス | ダンスインザダーク | 不出走 |
2着 | フォゲッタブル | ダンスインザダーク | 不出走 |
3着 | セイウンワンダー | グラスワンダー | 13着 |
◆2008 | |||
1着 | オウケンブルースリ | ジャングルポケット | 不出走 |
2着 | フローテーション | スペシャルウィーク | 8着 |
3着 | ナムラクレセント | ヤマニンセラフィム | 不出走 |
◆2007 | |||
1着 | アサクサキングス | ホワイトマズル | 2着 |
2着 | アルナスライン | アドマイヤベガ | 不出走 |
3着 | ロックドゥカンブ | Red Ransom | 不出走 |
◆2006 | |||
1着 | ソングオブウインド | エルコンドルパサー | 不出走 |
2着 | ドリームパスポート | フジキセキ | 3着 |
3着 | アドマイヤメイン | サンデーサイレンス | 2着 |
◆2005 | |||
1着 | ディープインパクト | サンデーサイレンス | 1着 |
2着 | アドマイヤジャパン | サンデーサイレンス | 10着 |
3着 | ローゼンクロイツ | サンデーサイレンス | 8着 |
■ダービー出走馬VS不出走馬
・出走馬 5.6.4
・不出走 5.4.6
※意外なことにダービー不出走馬が互角の成績。
神戸新聞杯と違い、ダービー出走条件となると様相は一変。
となるとダービー不出走から神戸新聞杯好走は評価可能。
■菊花賞馬となったダービー出走馬の着順
2013 エピファネイア 2着
2012 ゴールドシップ 5着
2011 オルフェーヴル 1着
2007 アサクサキングス 2着
2005 ディープインパクト 1着
※オルフェ、ディープは三冠馬クラス。
エピファネイアも鞍上が違っていれば三冠もありえた馬。
アサクサキングスのダービーはウオッカが勝利とはいえ2着から上り詰めた。
ゴールドシップの2012は超高速馬場の八百長仕様の東京競馬だった。
トーセンホマレボシがハイペースで飛ばしても残れてしまうような酷い馬場。
今思えばゴールドシップには完全アウェイの馬場と展開。
とはいえゴールドシップは【神戸新聞杯では負けていない】上に【皐月賞馬】だった。
■考察
確かに三冠クラスの馬の出走がないのはあれど、そもそもディープ産駒の大物が出るのは牝馬がほぼで牡馬では大物が出ていないのがむしろ現実。
少なくともダービー出走であれば既にG1勝ちがあるか、最低でも2着が条件。
そう考えるとリアルスティールの4着という着順は絶望的にすら思えてくる。
建前上は骨折を理由にしたが、同じ骨折でもいまだに復帰に時間を要しそうなドゥラメンテに比べるとリアルスティールの場合はレースにはまったく影響しなかったと考えてもいいのではないか。
当然ながら展開を読めていなかった福永の騎乗ミスは褒められたものではないが、距離の不安も考慮すればある程度は納得できる内容。
そしてダービー同様に馬のスタミナもさながらお約束の不安要素の鞍上。
そもそも牡馬、古馬の2000m以上のG1で80だか90だかの連敗をしていた前科がある。
で、それをストップしてくれたのがエピファネイアとジャスタウェイの2頭。
だがこの2頭で勝つのに騎手の腕が必要だったのか?
否。
当時のエピファネイアなんてのは捕まってさえいれば勝てる相手関係。
ジャスタウェイの本格化にしても天皇賞以降だった。
1.ディープインパクトの長距離実績が不足。
2.ダービー経由での菊優勝には2着以内、または最低でも神戸新聞杯優勝条件。
3.鞍上。
4.G1で岩田に勝てない法則からもまだサトノラーゼンの方がダービー2着で引っ掛かる。
5.ただ、サトノにしても勝つまでは微妙か。
人気馬だけに半端に押さえるよりも思い切っての消しも一考が当欄の結論。
外枠を引いたらGOサイン。
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