9日、京都競馬場で行われた第60回きさらぎ賞(G3)は、8頭立てのブービー7番人気だったコルテジア(牡3、栗東・鈴木孝志厩舎)が人気馬を蹴散らして重賞初勝利を決めた。同馬は出走馬でも最多キャリアの6戦目。シンザン記念(G3)3着からの臨戦だった。
コルテジアは父シンボリクリスエス×母シェルエメール、母父ジャングルポケットという血統。ノースヒルズの生産馬で、馬主は前田幸治氏。通算成績は6戦2勝。
レースは武豊騎手のギベルティがハナを主張して、A.シュタルケ騎手のストーンリッジが2番手につけ、松山弘平騎手のコルテジアは好発を決めて外目の3番手で隊列が落ち着いた。
朝日杯FS(G1)3着を評価され、2番人気のグランレイは4番手も池添謙一騎手が折り合いに苦労して落ち着きを欠く。単勝1.5倍の圧倒的人気に支持された川田将雅騎手のアルジャンナは最外8枠から内へ切り込みつつ5番手を追走。
ギベルティの逃げは1000m通過62.0という武豊得意の絶妙なスローペース。3,4コーナーにかけて一気にピッチが上がり、後続との差を広げにかかる。離されないようについていったストーンリッジ、コルテジアに対してアルジャンナは反応が鈍い。
直線では先団の馬たちが内を大きく開けて進路を取り、内で粘るストーンリッジをコルテジアが交わし、先頭に立ったところでアルジャンナはさらにその外。懸命に前を追い上げるも、ムチを連打した影響か外々に膨れてしまうロスもあった。
エンジンが掛かりようやく前を捉えかけたところで無情にもゴール。勝ち馬からは0.1秒差での入線となった。
コルテジアの松山騎手は、積極策でしてやったりの勝利に「長く脚を使えるなと思っていたので、早めにしっかり捕まえに押し切ってくれて、強い競馬をしてくれました」と振り返った。
一方、圧倒的な支持を裏切ったアルジャンナの川田騎手は「勝ち馬の後ろでスムーズに競馬ができましたが、差が詰められないままでした。また改めてですね」と言葉少なにコメント。
2頭の明暗を分けたのはそれぞれの騎手の思惑と判断ではなかっただろうか。
きさらぎ賞のラップは12.8-11.8-12.1-12.8-12.5-12.2-11.4-11.2-11.5。中間で12秒台後半を挟んで緩めると、ラスト1Fまで加速ラップが連続している。
これだと後ろの馬は押しても押しても前と差が詰まらずに追走が困難になって来る。
残り4F12.2から3F11.4にかけての急加速は、わかっていてもギアチェンジがスムーズに行えるとは限らない。武豊騎手の刻んだラップもまた、後ろの馬には差しにくい展開になった一因といえる。
コメントにもあったように松山騎手は、コルテジアの長くいい脚を使えるという武器を念頭に入れた上で自らレースを勝ちに行く貪欲さを見せた。川田騎手のスムーズに競馬が出来たが、差が詰まらなかったというのはお茶を濁しているようにも受け取れる内容だ。
勿論、7番人気の馬で気楽な立場だった松山騎手に比べると、断然人気馬に騎乗したプレッシャーも川田騎手にはあっただろう。
だが、レースは生き物であって常に先手を意識した乗り方と、後手に回っての騎乗の差が、それぞれの着順に見え隠れする内容だったことは否めない。
頭数も少なく、多少の誤差は馬の力で何とかなってしまうだろうという油断があったかどうかはわからないものの、乗り方次第では勝てたのではないかという疑念は残った。
リーディング上位ともなると人気馬の騎乗も多く、人気薄で穴を開けるよりも人気馬でしっかりと勝ち切ることが求められる。今年こそ打倒C.ルメール騎手を掲げるからには、川田騎手にはさらなる奮起を期待したいものだ。
また、今年の松山騎手の絶好調ぶりも大きくクローズアップされていい。
年初めの京都金杯(G3)をサウンドキアラで決めると、東海S(G2)ではエアアルマスを駆って大本命インティを撃破、そしてきさらぎ賞の勝利で早くも単独トップとなる重賞3勝目をあげた。
いずれも1番人気馬の勝利ではなく、「腕で勝たせた」といえるレースだったといえる。
昨年は北村友一騎手が一気にブレイクしたが、今年は松山弘平騎手の年になるかもしれないと感じたきさらぎ賞の勝利だった。
アルアインですでに皐月賞(G1)を勝っているが、この調子なら待望の2勝目をあげる日もそう遠くはないかもしれない。
■あなたは、このページを見た今週末から3回に1回三連単が的中します。
予想する必要は一切なく、
買い目は1レース1分で出す事ができ、 点数は36点~60点(3連単の場合)で、 3連単が3回に1回的中させる事ができます。 その結果、猛烈なスピードで競馬収支が上がるでしょう。
まずは、無料で使ってください。
思う存分、使い倒してください。
思う存分、的中させてください。
思う存分、稼いでください。
▼ ▼ ▼
コメント