9日に行われた第70回東京新聞杯(G3)はM.デムーロ騎乗のプリモシーンが、18年関屋記念(G3)以来となる8戦ぶりのの重賞勝ち。
ミルコは関屋記念当時、ワントゥワンに騎乗してプリモシーンの2着。ずっと乗ってみたかったと勝利騎手インタビューで明かした。
プリモシーンはVM(G1)を2着するなど能力はありながらも勝利まではもう一歩届かず、惜敗続き。最近は府中牝馬S(G2)、マイルCS(G1)に出走したものの二桁着順に敗退するなど精彩を欠いていた。
ただ、3か月ぶりとなった東京新聞杯の追い切りでは抜群の動きを披露、復調を予感させるには十分だったかもしれない。
レースは大方の予想通り、江田照男のモルフェオルフェが好スタートのクルーガーを交わし、前半3F34.7と平均やや遅めのペースで逃げる。
プリモシーンは最内1番を利して中団前の内。出遅れた2番人気ヴァンドギャルドは一旦最後方となるもプリモシーンのすぐ後ろまでリカバリー。
7枠13番横山典クリノガウディーはスタートしてすぐ内を狙って移動。3番人気サトノアーサー田辺はいつもより前々の4番手から先行。
1番人気レッドヴェイロンはスタートは決めたが、ルメールに行く気がなく出たなりで後方待機を選択。
直線に入ると内にいたプリモシーンはすかさず外の進路を確保、内で粘るクリノガウディー、イン突きしたシャドウディーヴァを交わしてゴール。
スローの瞬発力勝負となった展開もロスなく内を通って直線のみ外に出した完璧なレースだったといえる。
ただ、このレースが単純にスローの上がりだけかというとそうでもない。各々の騎手の作戦や思惑が見え隠れしているのが興味深い。
今回のプリモシーンは確かに勝ち切ったことを評価すべきだが、この勝利はミルコの好判断が占めるウェイトが非常に大きかった。また、最内1番という枠も最短距離を走るには欠かせないファクターだっただろう。ミルコでも外枠を引いていたら勝っていたかどうかは微妙だ。
なぜ、そんな不確定要素が発生してしまうのかというと原因は現在の東京の馬場状態にある。
土曜の芝のレースを見ていても直線までは内で我慢してロスのない競馬をした馬が馬券に絡んだのが散見。内で楽をしている馬のアドバンテージを、外を回してひっくり返すには能力で上回っていないと難しい。
これが混戦ともなると、騎手には馬場状態把握とそれを活かす技量が求められる。能力的に誤差の少ない脚質であるクルーガーはともかくとして、掲示板前後の馬は騎手次第で着順が大きく入れ替わったであろうことは察しが付くレースとなった。
このレースで内からロスなく勝たせたミルコが素晴らしかったのは当然として、技ありとうならせられたのは2,3着に入った岩田と典ちゃんの二人。
クリノガウディーの典ちゃんは、おそらく内に潜り込まなければ勝算がないと決め打ちしていたように感じる。
スタートに成功してからは徐々に斜めから内へ進路を取って、まんまと最内確保に成功している。単純にボケっと乗っていたのではこのような選択にはならないのであってさすが横山典弘といえるファインプレーである。
シャドウディーヴァ岩田にしても12番と外を引いてしまったが、昨春の東京開催でもインにこだわって好走させたようにレース前から腹が決まっていた。この馬に関してはむしろイン突きが好走条件とすら思っていたのかもしれない。
また、4着に敗れはしたものの、サトノアーサーを4番手先行させた田辺の騎乗も馬場と展開はマッチしており、こんな風な乗り方ができるなら今年の田辺もそこそこやってくれる雰囲気がある。長期休養明けから3戦目でプラス10キロだったのが切れを鈍らせた可能性。
6着ヴァンドギャルドは、祐一が両隣に牝馬がいてソワソワしたのが出遅れた理由と触れてはいたものの、出遅れからのリカバリーはスムーズだった。
直線の進路取りは上手かったとはいえないまでも、敗因を出遅れと祐一のみに押し付けることには違和感がある。連勝していたとはいえ、戦っていた相手は自己条件クラスの馬。重賞を勝つまでの力はまだ足りていなかったということではなかろうか。
8着レイエンダは積極策の2,3番手から直線では見せ場十分な内容。
富士S(G3)では2着と好走したとはいえ、本質的には中距離向き。東京で好走した富士S、エプソムCはいずれも稍重での開催。プラス12キロでこれだけやれたなら使っての良化は十分に期待できそうだ。
無様な負け方をしたのは1番人気だったレッドヴェイロン。
いや、これはほぼ馬よりもルメールのミスだろう。東京マイルベスト条件エリモピクシー一族の馬に乗ってこれでは言い訳できない。スタートはよかったのだが、まったく行く気を見せずにただ、下げているだけの位置取り。
外々を回しているレッドに対して、それよりも外にいたはずのクリノガウディーはインに潜り込み、シャドウディーヴァはイン突きの態勢を整えていた。
直線に入って馬がはじけなかったのは確かだが、見ている分にはあまりにも無為無策な騎乗に映った。いつも強い馬ばかりに乗っているため、多少のミスをしても帳尻が合うことは多いかもしれないが、冴えているときのルメールとは別人に思える無気力ぶり。
少なくとも勝つためにどうするべきかという意図が見えない騎乗だった。
全体ラップは34.7-58.1-34.9=1.33.0と勝ち時計は平凡。
現在の東京の馬場状態は外差しがNG。
スタートから出してでも内へ潜り込むか、直線でイン突きするなどの機転は必要かもしれない。レースの上がりが34.9に対して、33秒半ばを使えた馬が上位に入線していることから切れる脚が好走条件だったともいえる。
言えそうなことは騎手で着順が変わった結果であって、それほど馬の能力差は感じられなかったレースかなと。
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