NHKマイルC(G1)はルメールの慢心をミルコの執念がねじ伏せた9番人気ラウダシオンの勝利

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 10日、東京競馬場で行われた3歳最強マイラー決定戦・NHKマイルC(G1)は、ルメール騎乗のレシステンシアを徹底マークしたミルコのラウダシオンが差し切って優勝。ミルコは昨年のアドマイヤマーズに続く連覇を達成。9番人気の激走で3連単は15万の大波乱となった。

 レシステンシアは1番人気の桜花賞(G1)こそ無敗馬デアリングタクトの前に敗れたが、NHKマイルのメンバーでは抜けた実績の持ち主だった。勝ち馬は牝馬3冠の可能性が高いデアリングタクトと相手が悪かったとはいえ、改めて底力を感じさせれらた敗戦でもあった。

 2歳時の阪神JF(G1)では朝日杯FS(G1)のサリオスを上回るレース内容で、そのサリオスが皐月賞(G1)であわやの好走を見せたことからもポテンシャルの高さに疑いはない。前週の東京芝1600mでは500万でも1.32.1が出たような春の超速馬場でもあり、快速馬には有利な馬場状態だ。

 チューリップ賞(G2)のような溜め逃げでは、能力を発揮し切れないことが明確となった桜花賞の内容からもハイペースの逃げが好走条件だったはずだ。その追い風となる2枠3番を引いたからには他馬と競り合ってでも、肉を切らせて骨を断つレース展開に持ち込めば、勝利は約束されていたようにも思える。

 にもかかわらず、攻めの騎乗を放棄したルメールの溜め逃げが、チューリップ賞の再現にも見える敗戦に繋がったと考えるには十分なレース展開ではなかったか。

 レースはどの馬も周りの出方を窺う消極的な姿勢の中、ただ1頭好発から先団を狙ったのがミルコのラウダシオン。11番枠と外からのスタートとはいえ、ポジション取りへの強い意識が見て取れるポジション取りだ。

 内枠から好スタートを決めたレシステンシアのルメールは、周りが競りかけて来ないのが分かるとペースを上げずに馬なりでの逃げを選択した。ラウダシオンは緩み過ぎない程度にペースを上げるとレシステンシアの直後につけての2番手追走。2頭が雁行する形で直線に入ると、満を持してレシステンシア目掛けて追い出し。切れる脚のないレシステンシアに上がり3F0.3秒差の1馬身半差で勝利した。

 レースに参加したのは逃げたレシステンシアと2番手のラウダシオンしかいなかったともいえるレース内容に、改めて日本人騎手のぬるま湯体質を痛感する結果となった。ルメールは人気馬に捕まっていただけとはいえ、馬券には絡み、ミルコは勝負した。他に勝つための乗り方をした日本人はいただろうか?

驕りと怠慢が透けて見えたルメールの無気力騎乗

 正直言ってルメールにとってレシステンシアは、目の前に堕ちていたエサをそのまま手にしただけの馬に過ぎない。愛してやまないアーモンドアイのような必死さは全く感じられなかった。初騎乗なのはともかくとして、公務員以下の気持ちで騎乗していたようにすら思える乗り方。

 桜花賞で同馬の手綱を取った武豊は新馬戦で乗っていた縁に対する思いと、近年の自身の騎乗馬の馬質からも勝つために工夫が見て取れた。本来なら良でどう乗って来るかを見たかったレースではあったが、重馬場ながらもラップを意識したギリギリの位置と仕掛けで、相手が悪かったと納得できた騎乗ぶり。

 レシステンシア陣営が桜花賞後にNHKの出走を明確にしなかったこともあり、サトノインプレッサ陣営の騎乗依頼を受けた。にもかかわらず、日を置いてから急遽NHKマイル参戦を発表されてはしごを外された格好となり、これには武豊も裏切られたと感じたのではないだろうか。

 勘繰りはしたくはないが、ルメールを乗せる口実を作るために仕組まれた罠だったという見方もできるかもしれない。桜花賞で騎乗したサンクトゥエールの力不足は見えていたし、NHKマイルで勝ち負け出来そうな馬が空いていなかったこともある。

 しかも、豊が乗れないのであれば、北村友一の手綱に戻すのが筋のところを強引とも思えるルメールの騎乗には、外野から見ていても不自然さは否定できない。それでもまだ、満点騎乗で結果を出していたならば、さすがルメールということにもなったかもしれないが、馬なりでラップを刻んだことは期待を大きく裏切る凡庸な騎乗だろう。

 現在のルメールのポジションは、放っておいても人気馬が勝手に舞い込んでくるのだから、必死さもなければ、勝つためにどうすればいいのかを考えている姿勢も見ている側に伝わってこなかった。

ミルコが見せた勝利への強い執念

 スタートして逃げすら念頭に前を奪いに行ったのはミルコただ一人。ルメールはスタートこそ決めたが、無難に回って来るだけの騎乗を選んでいる。それを見透かしたミルコは競り合う選択をせずにあえて泳がせた。

 無理にペースを上げなくても上がり勝負なら、勝つ見込みがあると考えることが出来たので汎愛だろうか。ラウダシオンとレシステンシアとの対戦はなくとも、ミルコはクラヴァシュドールで対戦経験がある。当時、レシステンシアが唯一の敗戦となったチューリップ賞で、今回同様にスローの溜め逃げをした結果、差し馬の射程圏のまま直線に入って切れ負けしている。

 ミルコからすれば同じレース展開になれば差し切れる可能性は十分に頭の中でイメージできただろう。それには馬の実力が足りていないといけないが、ラウダシオンは見事期待に応えた。

 サートゥルナーリアをルメールに奪われるなど、昨年は不遇な1年を過ごしたミルコ。確かに夜遊びと浮気から離婚に発展し、妻子がイタリアに帰ったり、エージェントと揉めるなどあまりい言う淡さは聞かなかった。

 メンタルの浮き沈みが激しい性格から、私生活の乱れがレース結果に直結したことは想像に難くない。レースでも無気力に見える騎乗も散見され、ノーザンから干されたという現実もある程度の納得はいく。

 結局のところ、反省したのかどうかはわからないが、美浦に移籍するなど環境の変化させて心身のリフレッシュもしている。失恋した女が髪を切るのと似たような感じだろうか。人間の精神の余裕というのは、やはりギリギリではなく懐の広さやプライベートや仕事の充実から生まれる。現在のコロナ自粛でも余裕のない人間ほど思慮の足りない言動に繋がっている。

 昨年のG1・2勝はJRA所属になってから最低の成績だったが、今年は大阪杯に続いてNHKマイルで早くもこれに並んだ。結果が伴えば、連勝もあり得るし、騎乗馬の質も上がるという相乗効果が期待できそうだ。

 いずれにしてもミルコの好判断なくしてラウダシオンの勝利はなかったといえる。あれは後ろに飾りの16頭がいただけの2頭の併せ馬に過ぎない。凡庸な騎手なら出たなりのポジションで差を詰めただけのレースだっただろう。

NHKマイルのレース内容

 2枠3番レシステンシアが好発を決めて、すんなりとハナに立とうとするところを外の11番からラウダシオンが迫り、先頭を窺う。ただ、他に競りかけてくる馬はおらず、ハイペースにならないと見るや、レシステンシアに行かせて直後の2番手につけた。

 3番手に1枠1番のタイセイビジョンがつけて外に8枠16番から出して来たストーンリッジ、ギルデッドミラーはタイセイビジョンの後ろ5番手。サトノインプレッサ、ルフトシュトロームは出遅れて後方からの競馬となった。

 前半3F34.1とスローの展開の割に出入りのない競馬となり、各馬一団となって直線に入る。馬なりで先頭に立ったレシステンシアにラウダシオンが並び掛けると瞬発力勝負を制して1馬身半差で突き抜けた。

 現在の東京の馬場は外が伸びない馬場状態でもあり、後方から外を回した馬には全く勝ち目がないレース展開だった。ウイングレイテストの武史は一度内へ入れてから直線で大外に出し、豊サトノインプレッサはちぐはぐなレースでこれも外を回して伸びず。

 レーンのルフトシュトロームは馬群に潜り込んで何とか抜け出しを図るも、勝春のボンオムトゥックが終始壁になって進路を見いだせなかった。敗れた馬の中でもこの馬の強さは際立っていた。

NHKマイルのラップ構成

勝ち時計 1.32.5/34.5
前後半
3F34.1-34.5前傾0.4
4F46.0-46.5前傾0.5

※数字の見た目こそ前傾ラップだが、東京の馬場は飛ばしても前が止まらない状態。

その証拠にレース後の各騎手が口々に『遅かった』とコメントしている。

だからこそ馬群が密集して進路がなくなった馬が多数発生した。

レース後のコメント ※ラジオNIKKEIより

1着 ラウダシオン(M.デムーロ騎手)
「前回、良い競馬ができていましたし、ある程度同じペースで走る馬なので、スタート良く、いい位置を取りたいと考えていました。今日は一番良いスタートが切れて良いポジションで、手応え抜群でレースができました。直線では差し切れると思いました。風の強い中のレースでしたが馬も強かったと思います。無観客は寂しく、ガッツポーズも出ませんでしたが、嬉しい勝利でした」

ミルコの作戦勝ちといえる結果。結果的に前の馬を1頭交わしただけ。

(斉藤崇史調教師)
「装鞍所、パドックから落ち着いていて、良い感じだなと思っていました。ジョッキーも先週、今週と追い切りに乗ってこの馬のことを分かってくれていましたし、短い所を使っていたので、スタートを出てくれれば良い位置につけられると思いましたが、その通り楽に良い位置が取れました。直線は良い手応えでしたし、交わしてくれ、という思いと、逆に後ろから何も来ないで、という気持ちで見ていました。マイルはギリギリかなと思っていたのですが、今日は時計も速かったですし、この勝ち方ならこなせると思います」

初騎乗でも過去のVTRでラウダシオンのレースを繰り返し見ての追い切り騎乗。

勿論、馬も期待に応えるだけの資質があった。

2着 レシステンシア(C.ルメール騎手)
「惜しいレースでした。初の東京で左回りのレースに馬が驚いて物見していました。その分リラックスして、良いペースで行けました。ダイワメジャー産駒らしく、直線で加速しているのですが、勝ち馬のトップスピードが上でした。でも男馬相手に良いレースをしています」

同じ初騎乗でもミルコとは大違い。

移動制限で追い切りに乗っていないのはともかく、勝つためのシミュレーションをしていないのが見え見え。

野良犬になって勝利に飢えているミルコと飼い犬で高級なエサばかりもらっているルメールとの差。

レシステンシアの過去のレースでも見ていればあんな乗り方はしなかったと思えるが、おそらくこのコメントなら見ていない。

着差の1馬身半差はレシステンシアがバテたからではなくあれ以上の切れがないだけ。チューリップ賞にしてもタイム差0.2は同じ。

3着 ギルデッドミラー(福永祐一騎手)
「狙った感じの競馬はできましたが、ペースが遅かったです。そうした中でも、よく差し込んで来ています。2走前にクリアできたことを覚えていて、ペースが遅い中でも上手く立ち回ってくれています。これからもっと良くなるでしょうから、来年のヴィクトリアマイルが楽しみです」

祐一の騎乗は人気薄でこそ冴える。

狙って勝ちに行った騎乗ではないにしても、内目の5番手で展開次第では出し抜ける位置。

タイセイビジョンを交わして3着確保は評価できる。

4着 タイセイビジョン(石橋脩騎手)
「落ち着いていて、馬の雰囲気は良かったです。前が止まらない馬場でしたし、枠も良かったのでポジションを取りに行こうと考えていました。スタートを決めてその通りになったのですが、出負けした馬が突っ込んできて、少しゴチャつきました。それでも我慢してくれて、ペースが緩い中でもしっかりと走れていました。直線では良いところから追い出しましたが、前が止まりませんでした。ゴチャついたり、ペースが遅かったりしましたが、よく頑張っています」

ルメールが駄騎乗でも馬が強かった分だけ2着に残したが、最も酷い騎乗をしたのがタイセイビジョンの石橋脩だろう。内から好発を決めて3番手の絶好の位置につける最高の展開。

ところが脩のセンスのなさをあぶりだしたのが、絶好の位置にいたにもかかわらず手綱を引っ張ったこと。これは真っ先に共同通信杯のドゥラメンテを思い出す判断のまずさ。

自分で手綱を引っ張って位置取りを悪くしたのに直線で慌てて追い出して、ギルテッドミラーに並んだところがゴール。

これはこの馬の馬券を持っていた人間からしたら怒り心頭レベルの騎乗ミス。いや、騎乗ミスというよりも石橋を乗せた時点で仕方がない。

5着 ルフトシュトローム(D.レーン騎手)
「スタートして出負けして後ろからになりました。3コーナーあたりでスローな流れになり、ポジションが後ろになってしまったことが、マイナスとなりました」

負けてなお強しの印象が最も強く残ったのがこの馬。

ただ、出遅れて後方ではどうしようもなかった。

スタートは巧くないため、内枠でも好走したかは不明。

7着 ウイングレイテスト(横山武史騎手)
「終いは必ず脚を使ってくれると思っていました。期待に応えて直線でよく差を詰めてくれました。よく頑張って走っています」

内前馬場で8枠18番という最悪の枠なりに頑張ったといえるが、行儀の悪さを見せた。

13着 サトノインプレッサ(武豊騎手) 「ゲートはこの馬としては出た方。外枠がつらかった。内枠の前残りのつらい競馬になってしまった」

ここまでほぼすべて出遅れ。

重馬場の経験しかなく出足も速くない。

敗因を豊に求めるのは少々無理がある。

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