第35回ジャパンカップ(G1)はショウナンパンドラが天皇賞秋の雪辱V。早仕掛けのラブリーデイは3着惜敗。

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2015第35回ジャパンカップの結果分析

秋の古馬3冠を目指すラブリーデイ、宝塚記念で大出遅れをしたゴールドシップ、イキのいい3歳牝馬ミッキークイーンも参戦し興味深いレースとなった。

レースは蛯名のカレンミロティックが先導し、注目のゴールドシップのゲートも悪くない。

隊列は番手に外からインを取りに行ったアドマイヤデウス、イトウ、ワンアンドオンリーで流れた。

レースが動き出したのが後方からゴールドシップが上がっていたった辺りから。

人気を背負っているだけ早めに仕掛けざるを得なかったラブリーデイにとってはここが厳しかった。

外から上がってくるゴールドシップも意識して川田の追い出しもワンテンポツーテンポ早まる。

3コーナー16=17-14,3,8(9,1)(6,15,10)(4,18,11,5)-(2,12)13-7
4コーナー16-17-(3,14)(8,1,10,5,12)9(6,15,11,2)(4,18)13,7

※青がショウナンパンドラ、緑がラストインパクト、赤がラブリーデイ。

3コーナーから4コーナーと前を意識した川田に対して、ムーアと池添はここで一呼吸おいている。

クビクビの3着の結果からもこれは騎手の腕の差で敗れたというべきか。

とはいえ人気を背負っている馬だけにあくまで結果論という捉え方もある。

テイエムオペラオーが強気の位置取りをしてナリタトップロードが交わしたところをさらに外からアドマイヤベガが差し切ったダービーのような、、、伝わりにくいか。

今日の負けについてはラブリーデイのスタミナに求めるのはこじつけだと考える。

騎手の腕もG1級でないと厳しいレースでは取りこぼすことがあるのが露呈しただけだろう。

レースレベルについては確かに疑問に感じるところ。

古馬最高峰のG1で勝ち時計も2.24.7ではダービーの2.23.2と比べても物足りない。

おそらくドゥラメンテが復帰すれば一掃されそうな上位陣。

また、今年は日本馬のレベルが低く、外国馬のレベルが高いとまことしやかに噂されたがいつもの外国馬だった。

1年経つと忘れやすくなるが来年も不要だろう。

第35回ジャパンカップ(G1)
1着ショウナンパンドラ池添謙一2.24.7 33.908-11高野友和4
2着ラストインパクトR.ムーア2.24.7クビ33.908-11松田博資7
3着ラブリーデイ川田将雅2.24.8クビ34.306-05池江泰寿1
4着ジャングルクルーズ北村宏司2.25.011/433.911-15藤沢和雄17
5着サウンズオブアースデムーロ2.25.0ハナ34.408-05藤岡健一5

■ラップ構成

200m400m600m800m1000m  
12.723.535.247.359.3  
12.710.811.712.112.0  
1200m1400m1600m1800m2000m 2200m2400m
1.11.61.24.21.36.91.49.42.01.22.12.72.24.7
12.312.612.712.511.811.512.0
4F 47.8 – 3F 35.3

■第35回ジャパンカップレース映像

■各馬のコメント

1着ショウナンパンドラ

天皇賞秋に続いて15番枠と外。

池添いわく「競馬の神様が与えた試練」とまあいかにも謙ちゃんらしいポエム。

天皇賞でも評価していた馬だけに納得。

ことG1に関しては福永、浜中、川田よりも勝ち方を知っているし信頼が出来る。

ミッキークイーンよりも能力があるのはオールカマーと天皇賞でも分かる。

問題は次走をどうするか。

オールカマーの内容から有馬記念でも好走の可能性は高い。

本当に馬がよくなっている。

2着ラストインパクト

この馬はライアンがイン突きの奇策を用いなけれ確実に来ていなかった。

正攻法で競馬をしていたラブリーデイやショウナンパンドラと同様に評価するのは間違い。

この日の府中は最内しか伸びない異常な馬場状態だった。

また、それを見越した上で9R、10R、11Rと徹底して内を突いたライアンの鉄の意志。

それが通じてしま内を空ける日本人騎手の不甲斐なさ。

3着ラブリーデイ

クビクビの3着の馬に距離の不安どうこうというのは馬が可哀想。

11.8-11.5からラスト1Fが12.0となったことから仕掛けの早かった馬はゴール前で脚が上がった。

残り100mで止まったのは川田の早仕掛けに敗因。

直線で3コーナーから動かなかった1,2着馬と動いた川田の経験の差。

脚質的に有馬記念での巻き返しは必至。

これで化けの皮が剥がれたなんて考えるのは愚策。

4着ジャングルクルーズ

ライアンのイン突きに便乗した宏司のファインプレイ。

ラストインパクトの作った進路をついていっただけとはいえ、サウンズオブアースを交わして4着。

5着サウンズオブアース

ミルコらしい積極策。

直線5番手からゴールでも5番手を維持しているのは馬の強さ。

ラブリーデイと同じような位置取りで能力差の分だけ力が足りなかったが順当。

8着ミッキークイーン

秋華賞とエリ女杯のライバル勢の走りからJCでは足りないとの見立て。

直線ではショウナンと同じような位置から伸び切れないのは現状の能力。

53キロでこれでは混合戦の重賞を勝つタイプではないかも。

10着ゴールドシップ

ゲートはまとも。

ただ、行きっぷりが悪くすぐに置き去りにされてほぼ最後方。

さすがに外を回してポジションを押し上げていくも内しか伸びない府中では最悪の戦法。

とはいえノリちゃんもそんなことは承知だろう。

直線入り口で5番手まで上げたのは有馬での復活に期待を持たせる内容。

タイム差も勝ち馬からは0.4しか離されておらず見た目の着順ほど負けてはいない。

ラストランでゴールドシップコールは十分あり得る。

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